「10秒こりとりストレッチ」で、体も心も軽やかに柔軟に【漢方医が教える体温1℃アップ術#3】

「冷えを改善するには、運動がいい」。わかってはいるけれど「運動は苦手」「ウォーキングをする時間さえ、なかなかとれない」という人も多いのでは? 実は、本格的な運動をしなくても、体温は上げられます。「たおす」「のばす」「10秒キープ」の簡単ストレッチで、冷え解消はもちろん、こりや痛みも軽減します。

 

 

動いていないと、体はどんどん冷えてしまう

熱エネルギーは飲食物を材料にして肝臓や筋肉などで作られ、血液によって全身に運ばれます。

このうち1日の生活で必要な熱エネルギーの約6割は、筋肉によって生み出されます。ですから「筋肉の量が少ない人」や「体をあまり動かさない人」は作られる熱の量が少なく、体が冷えているのです。また、体を動かすと血流はアップするので、体をあまり動かさない=血液の流れが悪い、ということでもあります。血流が悪いと、酸素や栄養も全身へ十分に運ばれないため、細胞はエネルギー不足になり、さらに冷えが体のあちこちで進んでしまうのです。

しかし、運動をする習慣がない人に「冷えを解消するため、運動をしましょう」と言ってもなかなか難しいですし、いざ「がんばろう!」と思い立っても、長続きできないものです。また、普段運動をしていない人が、いきなり本格的なトレーニングを始めると、がんばりすぎてケガをする心配もあります。そこでおすすめしたいのが、いつでもどこでも手軽にできて、体にダメージを与えるリスクの低いストレッチです。

 

 

手軽にできるストレッチ、実はメリットがいっぱい!

 

ストレッチをすると、こり固まっていた筋肉がほぐれ、やわらかくなり、血流がアップ。冷えはもちろん、肩こり、首こり、腰痛、むくみなども軽くなるでしょう。他にも、体がやわらかくなるのでケガをしにくくなる、リラックスする、質のよい睡眠がとれるなど、ストレッチにはメリットがいっぱいです。

特に足は血流が悪くなって、冷えたりむくんだりしやすい場所。「夕方になると、足がパンパン!」という人は、ストレッチでこまめにほぐしておくとよいでしょう。大きな筋肉のある太ももやふくらはぎを柔軟にすれば、効率的に全身の血流を改善できます。

体を傷めないよう、ストレッチはお風呂上りなど、体があたたまっているときにするのがおすすめ。無理は禁物です。自分が「気持ちいい」と感じるところまで、伸ばせばOK。体を伸ばせば伸ばすほどいいワケではありません。呼吸を止めずにゆっくりと「筋肉を伸ばす」、「ゆるめる」を繰り返すことで、血流がよくなります。

 

 

深呼吸も体をあたため、リラックスさせる

 

ストレッチの前後などに、深呼吸をするのもおすすめです。ゆっくり深呼吸をすると、リラックスを促す副交感神経が優位になり、末梢血管がゆるんで全身の血流がアップ。深呼吸を繰り返せば、全身がぽかぽかとしてきて、心もゆるんできます。

深呼吸を上手にするコツは、まず肺の中にある空気をすべて出すつもりで、ゆっくりと息を吐き切ること。空気を吐き切れば、自然と深く息を吸い込むことができ、新鮮な酸素で肺が満たされます。新鮮な酸素は血流にのって、全身の細胞に運ばれるので、体のすみずみまでリフレッシュ。

深呼吸は場所を選ばずできるので、仕事の合間や外出先で冷えやコリが気になったとき、イライラや不安を感じたときなども、ぜひ試してみてください。

 

 

こりとりストレッチ

【やり方】

1・たおす

足を伸ばして床に座り、つま先に指先でふれるようなイメージで上半身を前にたおす

2・伸ばす

首や背中は曲げず、太ももからふくらはぎまで、全体を伸ばす

3・10秒キープ

呼吸を止めずに、そのままの姿勢を10秒キープ。1日10回を目安に

 

お話・渡邉賀子先生

日本初の「冷え症外来」を、1997年に北里研究所にて開設。医学博士・漢方専門医。医療法人祐基会帯山中央病院 理事長。麻布ミューズクリニック 名誉院長。多くの女性が悩む冷え症の診断と治療にあたっている。2003年に、女性専門外来「漢方女性抗加齢外来」を開設。2004年には女性専門外来・麻布ミューズクリニックを開院し、より健康で美しい女性の一生をサポートするために、診療・研究活動を続け、現在に至る。

 

「私、冷え症なんだよね」と言ったこと、ありませんか?

寒い! を即解消する方法から体温を上げる習慣まで、
この1冊で冷えの悩みをマルッと解決! 

オフィスや居酒屋が寒くて仕事や会話を楽しむ余裕がない。お風呂上がりにいつも湯冷めしてしまう。飛行機内での冷え・乾燥・むくみをどうにかしたい。生理のときにいつも寒くて痛くてなにもできない。などなど、オトナ女子なら経験のある困った瞬間の冷えとり法を紹介。

おなかや腰、足先など、体のパーツ別に効果的なあたため方や、体温を上げるために取り入れたい生活習慣もご紹介。

長年冷えをほったらかしにしていたツケを清算して、綺麗な肌・髪と健康な体、太りにくい体質を手に入れましょう。

『オトナ女子のためのホッと冷えとり手帖 』 渡邉賀子・著 主婦の友インフォス・発行 主婦の友社・発売 1,300円+税

アマゾンはこちら(単行本)

すぐ読みたいならアマゾンkindleの電子版

楽天はこちら

hontoはこちら

この記事を友達に教えたい!と思ったら、シェア!

 

この記事が面白かったら

「いいね!」してね

 

その下半身太り、実はおしりの冷えが原因!? 5分で解消するテク3つ

疲れの自覚症状は、「肩こりがつらいんです」、「足がむくんで、重くて」など、大抵、ピンポイントです。けれど、人の体は全部つながっています。肩こりのひどい人は首も疲…

偏頭痛やだるさは自律神経の乱れ!不調を整える3つの方法

忙しい年末年始です。仕上げなくてはならない大量の仕事を尻目に、「なんだか体調が良くないかも……」。偏頭痛がする、体がだるい、なんかイライラする……。それは、自律神経…

専門家が教える、冷えと低体温をなおす3つのコツ

すっかり冬本番です。足下から冷えやすいオフィスで、膝掛けが手放せないというかたも多いのではないでしょうか?慢性的に冷えを感じやすい低体温は、女性特有の体調不良を…

閉経の平均年齢は?月経はどんなふうに減っていきますか?【医師に聞く#1】

40代女性がひそかに悩む身体のこと。さまざまな分野に関して、医師に教えてもらいます。さて、アンケートでも特に目立つのが「更年期」についての悩み事。更年期に出てくる…

「体が冷える」生理中。この3つの対策を試してみて!

おなか周りが冷えると、子宮や卵巣への血流が悪くなり、女性ホルモンのバランスが崩れて、さまざまな不調が現れます。とくに生理中は体が冷えやすいので、気をつけましょう…

便秘・冷え・肩こりの原因!たまった体の毒を出す、3つの習慣

一気に気温が下がってきましたね。寒くなるとついつい食べ過ぎたり、運動量が急激に減ったりと、体の中にたくさんの毒素を溜め込みがちな季節です。気づかないうちにさまざ…

今からでも間に合う!モデル美脚になる6つのポイントとは?

均整が取れて、すらりと伸びたモデルのような長い脚には誰もが憧れるもの。脚の形や長さなんて、生まれつきだから「今さらモデル脚になるなんて無理」って思っていませんか…

冷え性に悩むかたへ。血のめぐりをよくして冷えを改善する日常生活3つの習慣

気温が下がりつつある今の時期、指先や足先の冷えを感じている方も多いのでは?「冷えは万病の元」とも言われており、肩こりや腰痛、頭痛、生理痛、不眠、肌荒れなどの不調…

おしりの冷え、セルライト、生理痛……5分で解消するお手軽ケア3種!

体の疲れや悩みには個人差があるとはいえ、そこには大きな共通の原因もあります。動かさないから冷える → 冷えるから代謝が落ちて太る → 太るから動かすのが億劫になる…

はしか(麻しん)が流行中らしいけれど、40代はどうすればいいの?

4月中旬に入って、「はしか(麻しん)」という言葉をよく耳にします。現在局地的に流行していることは報道の通り。平成19・20年に10~20代を中心に流行しましたが、同様に…

「体が冷える」生理中。この3つの対策を試してみて!

おなか周りが冷えると、子宮や卵巣への血流が悪くなり、女性ホルモンのバランスが崩れて、さまざまな不調が現れます。とくに生理中は体が冷えやすいので、気をつけましょう。「生理痛がひどいので、痛みが出る前に薬…

寒い!身体のどこにカイロを貼れば私は温まりますか?

正しいカイロの使い方、知っていますか?「使い捨てカイロは外出時の必需品」という人も多いでしょう。カイロはやみくもに体に貼り付けるのではなく、使い方にコツがあります。カイロを使っているのにやっぱり寒いと…

冬場の朝、目が覚めても起き上がれない人はこれを試して!

【漢方医が教える体温1℃アップ術#4】寒い季節になると、誰でもベッドや布団から出たくなくなるもの。「目は覚めているけれど、ギリギリまで布団から出られない」という人も多いのでは? 「寒くてベッドから出られ…

ビールを飲みたいけれど冷えが気になる…正解の飲み方は【漢方医が教える体温1℃アップ術#2】

冬の冷たい空気やエアコンの冷気だけでなく、冷たい飲みものや食べものも体を内側から冷やしていること、知っていましたか? 冷たい飲みものや食べものは、消化・吸収だけでなく免疫にも深く関わる胃腸を直に冷やす…

週末プチ断食で胃腸をリセット、冷えにくい体に【漢方医が教える体温1℃アップ術#1】

「何だか体も重だるいし、心もどんより…」。そんな人は体が冷えて、不要なものをため込んでしまっているのかも。週末プチ断食で腸の元気を取り戻して、すっきりデトックス&リセット。冷えにくく、疲れにくい体質に…

スポンサーリンク

スポンサーリンク

HEALTHに関する最新記事