「職場で感じのいい人」が密かに心がけている3つのこと

どの職場にもいる「うるさい先輩」。あなたが新人時代にもいましたよね。その人達にはどんな特徴があったでしょうか。また逆に、そう言われない先輩にはどんな特徴があるでしょう。今日は、そんな「うるさい先輩」と陰でささやかれないように、むしろ尊敬される先輩になる為に気をつける3つのことを、お伝えします。

 

どんなこともしつこくは言わない

後輩からうるさい先輩だと思われないためには、まず「うるさい」く思われることをしないこと。音量的に「うるさい」というのは、女性の場合、それほど多くないと思いますが、「しつこい」のと「恩着せがましい」のは気をつけていないとありそうですよね。「しつこい」とは、同じことを何度も言うこと、たたみかけるように注意することなどが該当します。

例えば、仕事上でミスをした場合

「そこ注意したよね」「前にも言ったよね」「この前もそうだったよね」

などと言われたら、謝るタイミングもおかしくなります。

「そこ注意したよね?」「すみません」「前にも言ったよね?」「すみません」「この前もそうだったよね?」「すみません」

と、まるでコントのようになり、しまいには「すみませんじゃすまないよね?」なんてことを言うはめに。

確かに、繰り返し同じミスをするような場合は、くどくどと注意したくなりますが、これは逆効果。それよりも、先輩としては、後輩の為にも、これからの対応を指示したり、改善策を考えさせたりする方が優先ですよね。

逆の立場に立つと分かると思いますが、「しつこく」注意されるほど、屈辱的で、思考が停止してしまいます。余裕がなくなり、結果、反省よりも不満の感情が膨らんでしまうでしょう。「だいたいキミはね」なんてお説教が始まる上司に、憧れの感情なんて抱かないはずです。

また、注意ではなく「恩着せがましい」というしつこさも要注意。あなたの回りにいませんか?

「俺があの時フォローしてやらなければ大変なことになるところだった」とか
「あの時は私も一緒に付き合って徹夜作業をしたよね」とか

ということを、こちらの感情無視で言う先輩。しかも何かあるたびに言われたり、飲むたびに言われたりしたら、たまったものではありません。しかし、例えば後輩の方から「先輩があの時助けてくれなかったら今の私はなかった」のような話が出てからの流れなら美しいですよね。後輩から感謝されない流れで、自分の恩を語るのはやめましょう

 

ミスを注意するときはいっしょに「自分を落とす」

また、この技ができるとカッコイイ、素敵だと思われる人がいます。どうしても注意をしなくてはいけない時でも「自分も新人のときそうだった」「自分も良くある」ということを、嫌味なく自然に言える人です。どういうところに気を取られてミスをしてしまったのか等のエピソードを添えて話してくれると、困っている方としても落ち着きますよね。

そして、ただただ「若い時はみんなそう」などと十把一絡げにせず、「私も新人の頃は、緊張してしまい、敬語を無理に使おうとして、かえっておかしな日本語になっちゃうことがあったよ」などと自分のことのように共感してくれる人は素敵です。先輩として注意するのではなく、いったん、自分と同じレベルまでわざわざ下がってきてくれて、同じ目線で同じ出来事を振り返ってくれるのはデキる先輩。

さて、この場合の「自分落とし」は「謙遜」とは違います。こちらが褒めた時に「いえいえ私なんてまだまだ」等と自分を落とす人がいます。そう、「褒め言葉の受け取り拒否」ですが、デキる人はこれはむしろしません。素直に受け取ります。

後輩が先輩を褒める、これは先輩が上がって、後輩が平らな位置に居るという位置関係ですが、後輩が失敗した場合は、先輩が平らな位置に居て、後輩が落ちてしまった場面です。その時に後輩の位置まで降りる、それが大切なんですね。

 

気の利いたユーモアをいつも会話に混ぜる

さらに上級編です。これが使えると、「うるさい先輩」と思われないどころか、「尊敬される先輩」の域に入ります。それは、ユーモアです。ユーモアが言えるというのは、どういうことが条件かというと、全体を掌握していることです。その力が大切なのですね。全体を掌握しないユーモアは誰かが傷つく恐れがあります。芸能人のツイートが時々炎上するのは、自分の影響力の大きさを計算した範囲に含まれる人達にどんな多様性が許されているか計算していないからだと私は考えます。つまり、自分の影響がどのツール、どのSNSだとどれくらい広いか、その中にこの話を書いて心を痛める人がいるか、想像できていないのです。

会社の場合ですと、今起きてしまったこと、過去の関係、会社全体のことを把握し、その上で、自分の発言が、今聞こえる範囲までが声の届く範囲なのか、それとも、社内ネットワークなどを使ってもう少し広いところにまで広まるかを考えた上で、その中に含まれる人が嫌な思いをしない題材を使い、ユーモアを交えて話すテクニックです。

ユーモアを混ぜて話すことを、日本語では諧謔を弄する(かいぎゃくをろうする)と言います。「諧謔」も「気の利いた」冗談と略されます。

この戦争が始まるまで、パリジャンだのヤンキーが案外戦争に強さうだ、と、僕は漫然考へてゐた。 パリジャンは諧謔を弄しながら鼻唄まぢりで出征するし、ヤンキーときては戦争もスポーツも見境がないから、タッチダウンの要領で弾の中を駈けだしさうに思つたのだ。 ところが、戦争といふものは、我々が平和な食卓で結論するほど、単純無邪気なものではなかつた。
坂口安吾『真珠』より

ユーモアを使う人は、皮肉として使う場面でも、上級者だとされることは、昔から変わりないようです。

「てへぺろが許されているうちに、色々失敗するといいよ。私がちゃんとフォローするから。ただ、私の年になってまで、てへぺろしていると誰もフォローしてくれないどころか、友達なくすから、気をつけてね」
「私に同じこと何度も言わせないように、もう、私の写真待ち受けにする?」

こんな広い言い方から

「そんなミス、〇〇さんの新人時代の、お客様怒らせた事件に比べたら足元にも及ばないけれどね。ま、同類だけど」

のような社内の人間しか知らないネタや、その部門でしか使わない用語でのネタなど「内輪ネタ」でもユーモアが出せるでしょう。

 

以上のように、しつこく恩着せがましく言わない自分を落とすユーモアを交える。この3点に段階的にでも留意して、今日から「後輩に人気のある先輩」を目指してみましょう。

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