
どう返すかが未来を決める!40代からの住宅ローン返済術 <家を買った後の実践編> 【おこなしさまという生き方 Vol.17 】
60歳までに完済するために、今すべきことは?
政府が金融緩和を進め、いまは史上最低水準の金利を継続していますが、中長期的には金利が上昇することも考えられます。ローンを組んだら終わりではなく、状況に合わせてメンテナンスを行い、60歳を目安に無理なく完済できるのが理想です。住宅ローンは少しでも低金利で借りようとしますが、トータルで考えるとそれ以上に返済期間の設定は重要。そこで、ライフステージ別にポイントを押さえておきます。
【独身女性の場合】
収入源が一人なので、住宅ローンを組む際には頭金を多めにして、60歳までに完済できるプランにするとリスクは少なめです。定年後も返済予定になっているようなら、無理のない範囲で増額返済をして、ボーナスは投資や運用などで効率的に資金を増やす努力をしましょう。
【共働き夫婦の場合】
夫婦でそれぞれ別の住宅ローンを組む「ペアローン」や「収入合算」を選択されているなら、返済額を増やして返済期間を短くするのがおすすめ。「ペアローン」では、どちらか一方のローンを集中的に返済して終わらせてしまい、浮いた額を貯蓄や投資に回しましょう。
【専業主婦の場合】
退職金はあっても世帯主の一人分で、会社員の共働き世帯より年金額が少なくなる傾向にあります。老後の収入を考えた場合、やはり世帯主が現役で働いている間にボーナスの何割かで繰り上げ返済するなど、できる限り前倒しできる返済計画を立てましょう。
平均返済額は年間100万円強
住宅ローンの返済は、退職後の生活に大きな影響を及ぼします。60歳以上になると働いても給料が減ってしまうことが多く、公的年金の先細りも否めません。さらに女性の場合は、昭和41年4月2日以降生まれだと年金を受け取れるのは65歳から。60代前半の収入ダウンの時期に住宅ローンが残っていると、生活に余裕がなくなります。その後もずっと返済が続いたら、それこそ老後破産になりかねないため、定年前に返し終える設定にした方が賢明です。
参考までに、住宅ローンがある世帯の年間返済額を調べてみます。国土交通省「住宅市場動向調査」(平成27年度)によると、注文住宅 113.7万円、分譲建売 112.3万円、分譲マンション 121万円、中古建売 103万円、中古マンション 110.5万円と、いずれも年間100万円強を返済しています。借入金や返済期間が各々異なるため単純比較はできませんが、ご自身の返済額との差を知ることも、判断材料のひとつになるのではないでしょうか。
定年後にローンを残さないこと!
“おこなしさま”は子どもの教育費がかからないので頑張れば、60歳まで、遅くとも65歳までには完済を目指せるはずです。ただし、繰り上げ返済ばかりして貯蓄がゼロなのは問題です。ある程度の貯蓄をしつつも常にローンの残高を意識し、状況に合わせた適正額を返済していきましょう。各銀行のホームページにある「住宅ローン シミュレーション」で試算すると、分かりやすくて便利です。
老後の安心は、住宅ローンの返し方次第で左右します。60歳になって、「こんなに住宅ローンの残高が残っていた」と気がついても後の祭り。40代から意識して目標設定をしておけば、定年後はローンなしのスッキリ人生が待っています。“おこなしさま”は老後資金を多めに用意しておきたいからこそ、住宅ローンはチャッチャッと返してしまいましょう!
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