【40代編集長の婚活記#16】恋愛でモテない独女ほどアレが多い

2016.11.23 LOVE

母からの電話は「まさか」の出来事Woman lying on bed, working on laptop, calling. Home office.

土曜日の午前からなんだろう。あまり頻繁に連絡を取り合わない我が家としてはちょっとめずらしいこと。

アサミ「もしもし? なに?」

母「いま大丈夫? 驚かないで聞いてね」

アサミ「うん、どうかした?」

母「同級生から聞いてるかな? はとこのね、同級生のTくんが亡くなったの」

アサミ「え!?」

母「実は昨日お通夜で、告別式が今日の15時からなの。ごめんね、急な連絡になっちゃって。どうする?」

エリートさんとのランチデートに行ってからでは、告別式の時間に間に合わない。デートに行くか、告別式に行くか。答えはすぐに決まった。

アサミ「……行く。ちょっと予定があったけど、変えてもらうから」

 

デートはドタキャンに

母からの電話を切ってすぐ、エリートさんに連絡をすることにした。待ち合わせの時間まで30分ちょっと。こんな直前にキャンセルするのは申し訳ないと思いつつ、やはり親族かつ同級生の告別式には行きたい。さっそくエリートさんに電話をかけた。

エリート「もしもし? どうしたの?」

出かける前のリラックスした感じの声でエリートさんは電話に出た。

アサミ「直前ですみません、今日の約束、リスケしていただきたいんです」

エリート「えっ!?」

驚きの声のなかに、ちょっとムッとした感情が見え隠れする。

アサミ「本当にすみません。地元の同級生でもある親族が亡くなりまして。告別式にいかなくてはならなくて」

エリート「……お悔やみ申し上げます。それは仕方ありません」

声色が変わる。心配してくれているようなトーンだ。

アサミ「本当にすみません。リスケさせてください。日程はまた改めてご連絡するので」

エリート「あ、はい。気をつけて」

電話を切り、急いで支度をととのえた。

なんだろう、このタイミング。ケータイでいつでも連絡がとれる今の時代に「なかなか会えないパターン」なんてドラマでもつくらないのに。現実では意外と起こるんだな。

 

同級生の訃報に「人生」を考える

亡くなった親族は44歳、小・中・高と同級生だった男性。彼もアラフォーまで独身だったが、約3年前に結婚し幸せに暮らしていたという。残された奥さん、そして奥さんを残して逝ってしまった彼の気持ちを想像すると心が苦しかった。

同世代の「死」というものを身近に経験したことは初めてではない。けれど、44歳という年齢に、そして突然の訃報に、改めて人はいつ死ぬかわからないと感じた。だからこそ、大切なものは何か、大切な人は誰か、生きている間にどうしたいのかをとても考えさせられた気がする。

 

メールの言葉づかいにギャップ萌え?

告別式からの帰路、エリートさんにメールをした。まずはお詫びしよう。

アサミ「本日は直前のキャンセルで申し訳ありません。また、親族であり同級生の突然の訃報で戸惑ってしまい失礼しました。また落ち着きましたら改めて」

本当はリスケの日程についても書いたほうがよかったのかもしれない。でも、正直まだ混乱していてそんな気分にはなれなかった。

しばらくしてエリートさんから返信がくる。

エリート「大丈夫ですか? 御心痛お察しいたします。連絡お待ちしておりますので、落ち着きましたら、またゆっくり」

とても丁寧な言葉づかいと気遣いに、エリートさんの優しさが感じられて、なんかいい人かもしれないと思う。前にデートの日程を決めたときはメールの文章がフランクな文体になってきたり、「♪」が入っていきたことでエリートさんに対してテンション下がっていたのだけれど。もちろん訃報を受けてのやりとりだったので普通に「♪」なんてメールに入れてくるわけないのだが。これはこれでギャップ萌えしてるんだろうか、私。

 

自分からリスケデートを誘う

さすがに今回のリスケは私からするべきだと思った。

理由はどうあれドタキャンしたのは私であるため、相手にアドバンテージがある。こちらから促さないといけないという気にさせられる。これって、他の件にも応用できる心理だな……。

そう思いつつ、エリートさんにメールした。

アサミ「先日は当日キャンセルで失礼しました。だいぶ落ち着いてきました。来週以降の週末は大丈夫です。いかがですか?」

エリート「では来週土曜日にランチはいかがでしょう?」

 

「会いたい」という気持ち……?

リスケになったデートの日程は決まった。なんだか最初に予定していたデートの日程に行く前はエリートさんの言動に少しずつテンションが下がっていたが、エリートさんに会うことに前向きになっている自分がいる。

ひとつは、「まずはデートしてみないと!」というまわりの方々からたくさんコメントがあったこと。

もうひとつは、当日ドタキャンしたあとのエリートさんのメールが好印象だったこと。

フランクな言葉づかいを否定するわけではないけれど、お互いをあまり知らないうちは丁寧な言葉づかいのほうが、個人的には安心する。仲良くなったら前者でいいのだけれど、まだ会ってまもないときはちょっと丁寧すぎるほうが誠実さを感じられるのかもしれない。

会うことに前向きどころか、むしろ「会いたい」のかもしれない。あれ、この感情はなんだろう……?

 

ついに来週土曜日にエリートさんと会うことに。しかもデートに前向きになってきた!?

 

【続きはコチラ】

【40代編集長の婚活記#17】婚活パーティからデートへ持ち込むには?

 

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【40代編集長の婚活記#15】恋人いない歴が長い人に、恋人ができない理由とは?

 

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