「ここはあなたの家じゃないんだよ」義母が合鍵で入ってきて、そう言った。そして夫が選んだのは妻ではなく母親だった…【カウンセラーが見たモラハラ・リバイバル】

2026.06.17 LIFE

夫は母親の味方だった

Iさんはすぐ夫に電話をしました。「どうしてお義母さんに合鍵を渡しているの?」すると夫は、「もしものために預かってもらっているだけだろ」と当然のように答えました。「お義母さん、勝手に家に入ってきたのよ」そう訴えても、「そんなことどうでもいいじゃないか。母さんが来てくれたなら、ちゃんともてなしてくれよ」と義母の肩ばかり持ちます。

 

さらに、「お義母さん、今うちで夕飯を作っているの」と言うと、「今日は実家に寄らなくても母さんの料理が食べられるのか。よかった」と嬉しそうに答えたのです。Iさんは、夫に何を言っても無駄だと悟りました。義母は鼻歌交じりで夕食を作り、満足そうに帰っていきました。その夜、夫は義母の作った料理を口にすると、

「これだよ。この味噌汁の味だ。やっぱり母さんの料理はうまいな」

と満足そうに食べ続けました。

 

Iさんも少し味見をしてみました。けれど、特別おいしいとは思えませんでした。夫は料理そのものを評価しているのではなく、「母親の作ったものだから正しい」と信じ込んでいたのです。その後も義母は何度も合鍵で家に入り、夫の夕食を作って帰るようになりました。

 

Iさんが抗議するたびに、夫の暴言は激しくなっていきました。

母親を否定する妻は敵。夫にとって最優先なのは自分の家庭ではなく母親だったのです。

 

「ここは私の家なのに、いつ義母が入ってくるかわからない。そんな毎日が本当に苦しかったです」

そうIさんは話してくれました。

 

ご主人は弁護士であり、離婚になった場合も法律知識を武器にしてくる可能性があります。そのため私は、まず証拠を集めること、そして信頼できる弁護士へ相談することをお勧めしました。モラハラ夫の親もまた、モラハラ的な性質を持っていることは珍しくありません。

 

Iさんの義母も、外では優しく親切な人に見えました。しかし実際には他人の気持ちを尊重できず、自分の思い通りに人を動かそうとする人でした。「何でも相談してね」そう言われて安心した結果、傷つくことになったIさんのようなケースは少なくありません。

 

モラハラ夫の背後には、同じように人を支配しようとする親がいることがあります。義母だから、家族だからと無条件に信頼するのではなく、違和感を覚えたときは距離を取ることも大切です。

 

Iさんの義母も、外面はいいが、実際は人の気持ちのわからない自分本位の人でした。「あなたが息子の嫁になってくれて嬉しい。なんでも私に相談してね」という言葉を信じ、義母は自分の味方だと思ってしまったことを後悔するIさんのように、モラ夫の母親もモラハラだった、すっかり騙されていたという人が多くいます。

モラハラ夫の母親にも気をつけるようにしてください。

前編『夫も義母も敵だった。毎日こっそり「実家で夕食を食べていた」夫。義母に料理を教えて欲しいと頼むも、「料理には育ちが出るからねぇ、分かるかしら」と言われてしまって…

 

夫婦問題・モラハラカウンセラー 麻野祐香

モラハラ/HSP専門カウンセラー。モラハラで悩む方の心を守ることを使命とし、カウンセリングとTikTokライブでモラハラとHSPで悩む方のサポートを続けている。モラハラと夫は別れるべきと勧めることが多い中、離婚をしたくても事情があって別れられない人々のために、モラハラ夫からの自分の心の守り方を発信。著書「モラ夫のトリセツ」「夫婦の気持ちすれ違い解消ドリル」「モラ夫のトリセツ2」

 

https://lit.link/asanoyuka

 

本記事は2023年8月初回配信、2026年5月に加筆修正されました

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