「いじめ」にあっても生き延びるために大事なこととは。私がヒマラヤに行く理由は「挑戦」ではなく【登山家・渡邊直子さんに聞く】

2026.06.19 LIFE

登山に興味がない人たちが、ヒマラヤで人生観が変わっていく。「おもしろ人間」を作りたい

 

――今後はどのように活動していく予定でしょうか。

 

いずれはネパールに住みたいと思っています。ネパールで生活できるだけのビジネスを何か立ち上げて、それとは別にヒマラヤに希望者を連れて行ったり、8000m峰に行きたいっていう人がいれば同行したりしたい。ただ、そういった企画もどんどん拡大していきたいというわけではなく、今の規模で、私の目が行き届くぐらいの人数でやっていきたいんです。みんなが人生観が変わって帰って行く姿を見ていて、今の自分がその手助けができるのなら、もっともっと、おもしろ人間を作っていけたらなって。

 

子どもの頃に私が参加していた冒険企画の参加者たちって、みんな、私と同じように「なんかおもしろそう」で参加していたと聞きます。今でも繋がっている人たちは、考え方が柔軟で、おもしろい人が多いので、子どものときの経験ってすごく大事なんだと思います。子どもたちにもいっぱい来て欲しいし、疲れた大人たち、背中を押してほしい人たちもぜひ、ヒマラヤに行って、未知のことにチャレンジしてもらいたいです。

 

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”「本当の自分」を取り戻せる場所はどこですか?”

日本人女性初“8000m峰全14座登頂”を果たした現役看護師で登山家の渡邊直子。
ヒマラヤで出会うさまざまな国籍の人との出会いと別れのなかで、驚くようなハプニングに見舞われながらも、
「私にとっては、日曜日に居酒屋へ行くようなもの」と語る。
学校でも職場でも家庭でもない、
自分らしくいられる「第三の居場所」を作るための人生の秘訣を公開。

 

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Profile

渡邊直子

1981年、福岡県生まれ。3歳から登山やサバイバルキャンプ企画などに参加。小学4年生から雪山登山に魅了され、中学1年生でパキスタンの4700mまで雪山登山、大学1年生で5000m峰、大学3年生で6000m峰登山に挑戦し、登頂。2004年、長崎大学水産学部水産学科卒業。09年、日本赤十字豊田看護大学看護学部看護学科卒業。同大学在学中に自身初の8000m峰登山としてチョ・オユー(8201m)に登頂。その後、看護師として働きながら資金を貯めてヒマラヤに通い、ほぼ毎年8000m峰に挑戦。24年10月にシシャパンマ(8027m)に登頂し、日本人女性として初めてヒマラヤ8000m峰14座完登を成し遂げた。

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