あなたがお正月に太った理由は…?お正月太りとGW太り、原因と対策・3つのダイエット

こんにちは、主婦の友社オトナサローネ編集部の井一です。

私は長年ティーンからシニアまでさまざまな世代の女性誌でダイエット記事を担当してきましたが、平均的な女性がリバンウンドなく確実に「健康と美」を手に入れるには、王道の1日の摂取カロリーを把握する栄養指導ベースのダイエットが最適だと考えています。

さて、1年に2回女性が「太る」時期をご存知でしょうか。

「正月太り」

「GW太り」

です。この2つの時期を「季節太り」と勝手に命名し、太る原因と、その対策をまとめます。

 

「正月太り」と「GW太り」、2大季節太りはなぜ起きる?

出典・ドコモ・ヘルスケア『みんなの「からだデータ」白書2018』クリックで拡大

約500万人(2018年6月末現在)の会員が利用する健康プラットフォームアプリ「WM(わたしムーヴ)®」のデータを解析したドコモ・ヘルスケアの2018年版白書によれば、2017年のデータのうち1年で女性がいちばん太っていたのは5/7の週2番めが2/19の週でした

このデータを遡ると、1位が正月明けの年もあります。また、いちばんやせているのが夏ではなくクリスマスの年もあります。

つまり……

長袖に変わる10月上旬から太り始め、クリスマス前にいったんダイエット。

が、お正月で太ってそのままGWまで体重は増え、GW明けに焦ってダイエットをして半袖の時期を乗り切る……。

まさに典型的な私たちの1年ですね!

ではどうして「正月」「GW」、この2つの時期に太ってしまうのでしょう?

 

■正月太りの3大要因は「食事」そのものにある

簡単に言えば、お正月は「太るものを太るように食べているから太る」。身も蓋もないですが、太るべくして太るのがこの時期です。そのポイントを要約すると……。

 

おせちは炭水化物の塊!普通に食べているだけでオーバーカロリーに

お正月料理はとにかく炭水化物が多い!栗きんとん、おしるこなどは完全に炭水化物の塊です。カロリーの高い肉や揚げ物を食べる機会も多い上、朝、昼、軽食、夜、夜食と、1日中延々と食べ続けることもあり、結果完全にオーバーカロリーに。

 

気づいていないけれど、大抵はお酒もついつい飲んでいる

親戚の挨拶まわりや、地元の友達との飲み、翌日休みの開放感から晩酌。ふと気づくと年末年始だけで1年の6割分くらいのお酒を飲んでいることも! なお、大抵の場合はお酒そのもののカロリーよりも、つまみのカロリーが問題です。

 

さらに、寒いせいで体を動かさない!

せめて初売りに出かけて売り場をたくさん歩けばいいのですが、初詣も初売りも並んでいる時間のほうが長かったり、歩くといっても車から駐車場の間だけだったり。食べている量のわりにロクに動いていないのも原因です。

 

■GW太りの3大要因は「旅行だから」がメイン

いっぽう、GWは「何をしているか」で太り方が変わります。今回は旅行を想定しましたが、同じように旅行をしても太らないお盆と比べ、やはり「服」と「行動パターン」は大きいと推測できます。

 

旅行中は1日食べ続けていることも?

JTBの旅行年報2018を見ると、GWはお盆の次に旅行者数が多い時期。たとえば新幹線で金沢に1泊2日で出かけるとしましょう。朝、東京駅で駅弁とビールを買って、その後もつまみながら飲み、金沢に到着してすぐお昼。町を散策したあと美術館でおやつを食べて、夜は旅館で豪華料理……これもまたお正月と同様、太りやすい行動パターンをとるから太るという典型です。

 

夜もたくさん食べてそのまま寝てしまう

旅館の日本料理は、前菜、お造り、煮物、蒸し物……と順番に出てくるので「全部食べなければ」と頑張ってしまいがち。が、ざっと計算すると、軽くて1200kcal、牛肉や揚げ物がメインの場合は1800kcal近い場合もあります。食べたあとは温泉でカロリー消費!と言っても、1回の入浴で使えるカロリーはせいぜい10分で80kcal。入らないよりは入ったほうがいいですが、焼け石に水です。

 

そもそも正月太りをリセットできていない

正月がダラダラ型デブなら、旅行は短期集中型デブ。実は「毎日体重計に乗る」習慣のある人はごく少数。正月から春先までは長袖&厚着なので体重が増えてもあまり気にならず、ダイエットする切り替えが起きないままGWで一気に食べすぎて最高体重に。このように「人の目」があるかどうかは本当に重要。

 

「お正月」「GW」2大季節太りはこれで防げる!

では、この2つのデブパターン、どうすれば「せめて簡単に落ちる程度の体重増」で済ませることができるのでしょう。

 

■正月太り→おせちの「食べ方」を意識すればOK

 

「絶対に野菜から食べる」食べ順を厳守

必ず守るべきなのが、ごく簡単な「おせちの食べ方ルール」。まず、なます、ごぼう巻き、煮しめなど野菜メインのおせちを先に小皿に盛り、それを1周食べ終わってから他のものを食べます。低糖質ダイエット系の考え方ならば肉もOKですが、お正月に炭水化物をとらないというのは無理な話ですから、その分野菜を先に食べます。

 

「断る」「食べない」勇気も

お正月太りの原因はむしろこちらがメインです。「これも食べて」と勧められたら断れず、お雑煮ができたわよと言われれば無理に食べ、夕飯の時間がきたらまだお腹がすいていなくても重箱を並べてしまう。対策は1つしかありません、「お腹が空いていないなら食べずに断る、残す」です。太らない人は断り上手、捨て上手でもあると言えます。

 

お酒は水を用意してから

「お酒と水を交互に同量飲むと二日酔いになりにくい」と言われます。代謝の話をするまでもなく、単に「酒の入ったコップを持っている時間が短いほど口に入るアルコールの量は少なくなる」のは明らかですから、まず「ビールをコップ1杯飲んだら炭酸水を1杯」に変えてください。

また、お酒に関しても断る勇気を。どちらかといえばワインやビールよりは日本酒のほうが太りにくいつまみをあわせる傾向にあるので、どうにも断れないなら日本酒にしてみてください。

 

 

■GW太り→1kg増に抑えて、GW明け1週間できっちり落とすのが◎

 

旅行中の「ダラダラ食べ」は「事前計画」でつぶす

旅行中はテンションが上がって「これも食べたい」「みんなでシェアしよう」とついついおやつを必要より多めに買いがちですし、ちょっと休憩とレストランに入って名物を見かけたらせっかくだから食べたいとオーダーしがち。これを防ぐためには、なるべく事前に「ここでこれを買う」「ここでこれを食べる」と計画を立て、「ついでについつい買いすぎ・頼みすぎ」を減らしてください。無駄遣いの節約にもなって一石二鳥!

 

市場やカフェは目的地にしない

観光先がいろいろ選べる場所なら市場には敢えて行かず、寺社や観光スポットメインで回ってみるのも手。でも、やっぱりどの都市でも、たとえば朝市は見逃せないイベントです。行くのならば、食べるものは海鮮丼1品と決め、美味しそうなものを見かけたらその場で食べずに配送で自宅にどんどん送ってみては。

 

ある程度はあきらめて、あとでやせる

毎年だいたい同じパターンで過ごすので対策しやすいお正月に比べ、GWは国内や海外、さまざまな場所にいるので対策が立てにくい時期。ただし、2泊3日全力で食べ続けても、そこで増えるのはせいぜい2kgです。小樽へ旅行して朝市に行かないだなんて選択肢、ちょっとナシだと思います。ならば、2kg太るのは最初から諦めて旅行を楽しみ、帰ってからすぐ体重を調整してみては。

 

「季節太り」をリセットする!3大ダイエット

では、体重を調整するダイエット、失敗もリバウンドもしにくいおすすめはいったいどんな内容なのでしょう。ちょっと太ったから食べる量を減らして、というコントロールが効く人の場合は、そのまま2kgほど調整できると思いますが、生活が不規則な人、リバウンドを繰り返してきた人はなかなか難しい。「苦しまずに確実に続けられるもの」、または「2日で終わるもの」のどちらかがおすすめです。

 

1・脂肪燃焼スープダイエット

「ストレスがかかると食べちゃう」タイプは、食べることそのものを制限しないことが最大のコツです。ライターの根本さんが成功したのは「自己流脂肪燃焼スープダイエット」。スープダイエットは1日目にこれ、2日目にこれと食べるものが決まっていることが多いのですが、根本さんの自己流は「スープを作って夕飯はこれだけにする」方式。ただし、甘味料はNG、1週間続けるなど、6つの簡単なルールがあるので、それだけはチェックしてからスタートして。

【材料】

玉ねぎ(大きめ) 3個
セロリ 1本
キャベツ 半玉
トマト(大きめ) 3個
にんじん 1本
ピーマン 1個
水 2~3リットル

をくたくたに煮込めばできあがり。味付けにはコンソメキューブを1個入れればOKです。

>>>>夜を自己流「脂肪燃焼スープ」に変えただけ!1週間で-2.5kg、私の駆け込み体験

 

 

2・味覚リセット

これは筆者自身が2016年に体験したダイエットです。味覚リセットそのものは「ダイエット」ではありませんが、「いちどポテチを開けたらダラダラいつの間にか1袋食べてしまう」自制心の弱いタイプにはぴったりのコントロール法です。

方法は簡単、「連続する2日間の間、味のついた飲み物を飲まない」、これだけ。無味の炭酸水はOKですが、グレープフルーツ味の炭酸水はNG。お酒、コーヒー、お茶、ジュースなどはもちろんNGです。

たかが48時間で驚くほど味覚が鋭敏になるので、なにかをちょっと食べると「……もういらない」と満腹感が先にくるように。ダラダラ派も食べ過ぎる前に食べ終わることが可能に。ただし、リセットの効果はそう長くは続きません。1ヶ月に1度くらいリセットしなおすのがベターです。

>>>>お水を飲んだらやせるんですか?「味覚リセット」ダイエット

 

3・プチ断食

最近「月曜断食」「半日断食」など「12-24時間程度何も食べない」スタイルのダイエットが人気ですが、編集部でも金沢が実際に試し、1回で1.8kg減に成功しています。この記事では白澤卓二先生のメソッドを参考にしたためココナッツオイルを使っていますが、なくても骨子は変わりません。

 

人によっていろいろだと思いますが、私にはいいことずくめでした。

●胃袋が小さくなった
2日目の夕食に豆腐も用意したのですが、お腹いっぱいで豆腐まで食べられない、という小食ぶり。胃袋が、自分に合った適正サイズに戻ってくれたようです。

●薄味でOK
素材の味がよくわかるようになり、薄味での旨味をしっかり感じられるようになりました。

●体重が減った
マイナス1.8キロです! お腹周りがスッキリしました。

●仕事がはかどった
食べないと、時間があるのでその分仕事がはかどりました(涙)。

●食費がかからない
当然ながら、1日目はゼロ(買い置きのココナッツオイル1杯だけなので)。2日目はズッキーニ、アスパラ、にんじん計約600円と、お昼のサラダ+みそ汁492円(トマト、ほうれん草は買い置き使用)。お財布にも優しいです。

 

>>>>1日断食+1日スープの「2日プチ断食」で約2kgやせ!試してわかった注意点は…

 

 

今週の脂肪も、今週のうちに落とせばOK!

ここまで見てきた内容でわかるとおり、ダイエットは毎日毎日の体重変化に一喜一憂するのではなく、「今週は食べすぎて2kg太ったから7日以内に2kg落とす」という「ざっくりとした期間内での調整」が重要。たとえばお昼を1回抜いて調整、夜の白米を食べずに調整など、リズムを変更するコントロールもいいでしょう。

「やせなきゃ」と悲壮感にかられてリバウンドするよりも、「太った、今週調整すれば大丈夫」ポジティブに考え、いつまでもダラダラとダイエットせず細かな目標体重を確実にクリアしていったほうが長期的に適正体重を維持できます。

ただし「今週調整すれば大丈夫」と考えたままでは太る一方なので、「食べ過ぎたら次の日の朝と昼を飛ばして調整」など調整ルーティーンを獲得しておいたほうがいいかもしれません。

 

 

 

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