【ADHD女子#36】7日間の海外旅行に持っていくもので生きられる

じっとしているのが苦手、集中が続かない、衝動的に行動してしまう…ADHDと診断されていなくても、このような特性をかかえることで「生きにくさ」を感じている人は多くいます。今回は、臨床心理士による著作「ADHD脳で困っている私がしあわせになる方法」から、「ツライ」を「楽」に変えるヒントをお送りします。

 

モノを守る前に、自分を守る。不要なものを捨てて脱皮だ!

「部屋を片づける!」

と決めたらまず、 部屋の中の膨大なものを減らさなくてはいけません。

でも、ADHDタイプさんは 「捨てる・ 残す」 の判断がニガテ。

だから一般的な方法は使えません。

 

よくある方法として、 同じもの (洋服など) を1カ所に集めて

「捨てる」「残す」「考え中」

の3つの箱に分類しましょう、っていうのがありますよね。

これ、 危険です。

きっとほとんどすべてのものが 「残す」 か 「考え中」 に入るから。

しかも山のように出してきた衣類や本や雑貨で部屋じゅうが大混乱。

収拾がつかなくなります。

 

そこで提案。 海外旅行に行くつもりで、7日分の衣類や靴や下着や化粧品を部屋の一部にまとめておいておきます。

毎日そこで着がえ、 そこにあるものしか使わないのがルール。

どうしても足りなければ、1~2着は追加するのも許可しましょう。

洗濯したらまたそこに戻します。

これでしばらく生活したら 「ほかの服、 いらないじゃん」 ってことに気づきます。

厳選した1軍の服ばかりですから、 毎日気持ちよく着られますしね。

つまり、 それ以外の服は捨てていいってことなんです。

 

でも、 悩みます。「これ高かったし」「やせたら着られるし」「思い出いっぱいあるし」。

そう、 たかが服だけれど、 かわいそうで捨てられない、 守ってあげたい、 そんな気持ちになります。

でも違う。 モノを守るんじゃない。 モノはあなたを守るためにある。

膨大なものがそこにあることで、あなたは傷ついている、それは事実。

もういらない服は脱ぎ捨てて、今の自分から脱皮するんだ!

……あ、 これは私が洋服を捨てたときに私自身に語りかけた言葉です。

けっこう効果があるので、 迷ったときに使ってください。

 

不要なものが減ると、しまう場所がふえます。 そのぶん、 床に出ているものをしまえます。

床に出ているものの多くはふだんよく使うものなので、

床のものを整理するより先に、 収納されているものを整理しましょう。

片づける場所をつくるのが先です。

 

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>>次へ(5/25  20:30更新)

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