
60代夫の「寝取られて」に応じる21歳年下妻、その真意は【40代、50代の性のリアル#22前編】
日本では、年齢が近い者同士が結婚するケースが圧倒的に多い。初婚カップルの年齢差を調査した結果、上下3歳差までのカップルが3分の2以上を占める。(参照:厚生労働省 人口動態統計年報)
年が近ければバックグラウンドに共通することが多く、価値観などもお互いに理解しやすいことは、たしかにあるだろう。職場や同世代の友人の紹介など、出会いの機会も得やすい。
ミドリさんは瀬戸内海に面した街で暮らす42歳。夫との年の差は21歳。60代半ばにさしかかった彼には、ミドリさんとのあいだにふたり、前妻とのあいだにもふたり子どもがいる。
10代のときから、親子ほど年の離れた男性に惹かれてきた
ミドリ「前妻さんのお子さんと私は年齢が近くて、そちらにもお子さんがいらっしゃるので、夫からすれば私との子と、向こうのお孫さんが同年代ということになります」
小柄かつメイクが薄いミドリさんは、とても幼く見える。夫と並ぶと親子のように見えることもあるのではないか。
ミドリ「夫は夫で、年齢より若く見られることが多いんですよ。自身の年齢に負い目があるってことはまったくないんじゃないかなぁ」
ずっと年上の男性にミドリさんが惹かれるのは、夫にはじまったことでなかった。中学生のときにはすでに、白髪まじりの男性教師に恋していた。これまで交際してきたなかにも、同年代や年下はほとんどいなかった。
恋人から「やってみれば?」と促されて性風俗の仕事を
20代なかば、友人となかば冗談で出会い系サイトに登録したときも、相手の年齢は迷いもなく「40歳以上」を希望した。そのなかで一番最初に表示されたのが、現在の夫だった。交際がはじまったが、まさか結婚するとまでは思っていなかった。
ミドリ「私はそれまでカタめの仕事をしていたのですが、いろいろあって辞めることにしたんです。でも稼がなきゃ生きていけいない。何かすぐにお金になるような仕事はないだろうか……と探しているときに、彼から『デリヘルでもやってみれば?』って提案されたんです」
デリヘルとは、男性の指定する場所におもむき性サービスを提供する派遣型風俗のこと。交際相手以外の男性との接触をともなう仕事に、抵抗はなかったのだろうか?
ミドリ「まだ若くて稼げそうだし、そう言ってくれるんだったらやってみようかなと気軽にはじめました」
浮気は容認、ただし「すべてを報告する」という条件付き
ミドリ「でもひとつだけ、条件があったんです。その日にあったことを僕に全部話して聞かせるんだったら働いていいよ、って。事務所に彼が車で送り迎えしてくれるんですが、帰りは『どんな人だった?』『何をした?』と問われるままに答えていました」
父親が娘を心配するように……では、もちろんない。年若い恋人が見知らぬ他人と触れ合っているのを想像して興奮したいのだという。
そして、結婚して20年近くが経ついまも、この”約束”は変わらない。ミドリさんには現在、複数のセックスフレンドがいる。
ミドリ「どこで、誰と、何をするか……事後報告でもいいから全部話すという約束です。相手の素性もちゃんと知っていますよ。たとえば、子どもの学校の先生。子どものことで相談しているなかで、プライベートの連絡先をいただきました。夫に話すと『お前に気があるからだ』って言われて、私は首をかしげていたんですけど……でも先生とは結局そういう関係にはなったんで、夫のほうが正しかったですね」
夫婦のセックスは週に1、2回。飽きないけどスパイスは欲しい
マッチングアプリなどで見知らぬ他人と会うのは、感染症はじめさまざまなリスクがあるため禁じられている。いま継続して会っている人のなかには、60代、つまり夫と年齢が近い人もいて、全員既婚者だ。
アブノーマルな嗜好は、性欲を喚起し、マンネリの解消にも役立つことがある。一般的には性的欲求は、50代からゆるやかに下っていく。60代の夫は、俗に言う「寝取られ」趣味でそれをカバーしようとしているのだろか。
ミドリ「夫婦間のセックスは、多いほうだと思います。夫の仕事は泊まりがあって帰宅するのは週に1、2回なのですが、家にいる日は必ずと言っていいほどします。マンネリは感じないけど、つき合いはじめてから20年近くは経っているので、なにかしらのスパイスは欲しいんだと思います。もともと性に対する好奇心も冒険心も旺盛な人ですから」
夫が求めるままに、アブノーマルプレイもする理由
スワッピング=カップルが相手を交換してそれぞれ愉しむプレイを試みたことも、何度かある。
ミドリ「お相手の夫婦は夫が見つけてきて、隣の県までいきました。私は男性としたのですが、夫がその場で勃たなくなっちゃって。あちらの奥さんとふたりで、私たちがしているところを見ているんです。私は奥さんがどう思っているのかが気になって……夫に見られること自体はきらいではないのですが、奥さんがいると集中できないですね」
一方的につきあわされているわけではないにしても、ミドリさんの口調からは、夫婦そろって没頭しているいうよりは、夫のためにその提案を受け入れているように見える。
ミドリ「私、いつも受け身なんですよ、結婚前も後も、男性からグイグイこられることが多くて、ナメられているのかなと感じることもあります。隙だらけで、簡単に落ちると思われているんだなって」
「セックスは好きな人とするもの」だと言われるけど…
それは自分を卑下しすぎというものだ。けれど童顔かつ、アニメの声優のような愛らしい声でゆっくり話すミドリさんを見ていると、なんでも受け入れてくれそうだと勘違いする男性が少なくないだろうことは、容易に想像がつく。
ミドリ「どうしてすぐにセックスしてはいけないのか、私にはよくわからないんですよね。若いころからよく『自分を大事にしなさい』と注意されたし、私も自分の子どもたちには対してはそう思います。でも、自分のこととなるとよくわからない。そういう感情が育ってこなかったように思います。セックスは好きな人とするものだと言われても、好きじゃなくたってしていいじゃん、って考えちゃうんです。私は一度関係ができるとわりと長くつづくのですが、だからといって好きという感情は芽生えないんです。一緒にいて居心地がよかったら次また会おうと思うだけ」
結婚の決め手は「何もかもを受け止めてくれた」こと
口説かれたから迫られたから、ではなく、ミドリさん自身がしたくなるときはないのだろうか?
ミドリ「男性をつなぎ止めたいとき、ですかね。セックスなしでどうやって関係を築いたらいいのかがわからない……。そう言えば夫とつき合っているとき、何度も”試し行動”をしたんですよ。泣いたり、仕事を休んでそばにいてってワガママをぶつけたり。私が何を言っても全部受け止めてくれたから、この人とずっと一緒にいたいと思って、私からプロポーズして結婚しました」
試し行動とは、子どもが親が自分をどこまで受け入れてくれるかを確認するために、わざと困らせるような行動をすることをいう。
「私、極度なファザコンなのかもしれません」とミドリさんは小さな声で、こぼす。年齢が大きく離れた年上男性を好きな女性は、「ファザコンでしょ」と言われがちだが、ミドリさんの場合、より複雑な事情があった。
つづき>>>この「ややこしい恋愛」の背景にある複雑な事情って?
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