「かみさし」ではありません。「紙縒」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「紙縒」です。
「紙縒」の読み方は?
「紙縒」の「縒」には「差す(さす)」や「差額(さがく)」などの言葉に用いられる「差」が含まれており、思わず「さす」と読みたくなるかもしれませんが、「紙縒」の読み方は「かみさし」ではありません。
正解は……
「こより」です。
「紙縒」とは
細長く切った和紙をよってひも状にしたもの。かんぜより。
出典元:こより|言葉|漢字ペディア
という意味です。
「かみより」「こうより」と読んでも正解です。
また「紙縒」は「紙撚」「紙捻」とも書きます。
「紙」の読み方は
- 音読み シ
- 訓読み かみ
のみで、「こ」という読み方はありません。
「こ」という読み方は、「かみより」と読まれていたものが転じて「こうより」となり、それがさらに転じて「こより」となったところからきています。
同じような由来の読み方をもつ言葉に「紙屋紙(こうやがみ)」があります。
「紙屋紙」は
平安時代、紙屋院で作られた上質の紙。のちには不要になった反故(ほご)紙をすきかえしたうすずみ紙をいうようになった。
出典元:こうやがみ|言葉|漢字ペディア
というものなのですが、これも元々は「かみやがみ」が転じたものです。
「糸をよる」の「よる」を漢字で書くと……
「縒」という漢字には
一シ
①よる。糸をより合わせる。
②より。よった糸。
③糸のふぞろいなさま。糸のみだれるさま。二サク
はいりみだれるさま。出典元:縒|漢字一字|漢字ペディア
という意味があり、
- 音読み シ・サク
- 訓読み よ(る)・よ(り)・ふぞろ(い)
と読みます。
日本漢字能力検定1級に相当する漢字であり、日常生活で見かける機会は少ないかと思いますが、「糸をよる」の「よる」は「縒る」と表すことができます。
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