「苦手な仕事なんて一生やらないと思ってた」47歳、医療クラークとして再スタート。“私でもできる”が働く自信に変わった日

2025.06.19 LIFE

日々が飛ぶように過ぎていくなか、自分のあり方に漠然と迷う40代50代。まるでトンネルのように横たわる五里霧中ですが、そんななか「ほんのちょっとしたトライ」で自分のあり方を捉えなおすには、「最初の一歩」に何をしてみればいいのでしょうか。体験談をご紹介します。

<<この記事の前編:「1万円でもいいから自分で稼ぎたい」13年の専業主婦からWebライターに挑戦! しかしアラフォー再就職は甘くなかった

 

◾️ナツキさん
東京都在住の48歳。51歳の夫、高1、小6、小3の息子と5人暮らし。13年の専業主婦を経て、5年前からWebライター。さらに昨年から病院で外来クラークの仕事をスタート

 

 

【私を変える小さなトライ#33】後編

 

未経験から病院の「クラーク」に。新たな挑戦のはじまり

子育てが一段落した43歳でWebライターを始めたナツキさんでしたが、仕事を発注するベンチャー企業に振り回され、思うような収入を得られない状況に限界を感じていました。

 

「ある程度安定して稼げる仕事がしたい」

そう考え、パソコンで求人情報を探していたとき、家から徒歩10分の場所にある病院で「外来クラーク」を募集しているのを見つけます。実はナツキさん、38歳のときに「医療事務」の資格を取得していましたが、実際に医療現場で働くのはこれが初めてでした。

 

現在の勤務は、週4日、朝8時15分から午後1時または2時まで。基本的には外来の窓口業務が中心ですが、ナツキさんが「信じられないくらい仕事が多い」と語るほど、業務は多岐にわたります。

7つの診療科にまたがって、ナースや医師、病棟、各検査課とのやり取りのほか、カルテ管理、予約、電話対応……。3人体制の職場ですが、「子どもが体調を崩して休む」などの理由で人員が減ると、1人で全てをこなさなければならない日も。

「朝8時半から10時半の間は、水も飲めないほどの忙しさ。まるで戦場みたい」とナツキさんは振り返ります。医療の現場ではミスが許されず、緊張感も大きい仕事です。

 

最初は「これは覚えきれないかも。ちょっと大変すぎる」と圧倒されましたが、テキパキと仕事をこなす先輩たちの姿に「なんてかっこいいんだろう」と、心を打たれたそうです。

 

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