蔦重が、ていとの「ビジネス婚」に託した思いとは? 偏見を乗り越え“日本橋進出”を果たした蔦重のこれからは…【NHK大河『べらぼう』第25回】

2025.07.01 LIFE

*TOP画像/蔦重(横浜流星) てい(橋本愛)大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」25話(6月29日放送)より(C)NHK

 

吉原で生まれ育ち、江戸のメディア王に成り上がった蔦重の人生を描いた、大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK総合)の第25話が6月29日に放送されました。40代50代働く女性の目線で毎話、作品の内容や時代背景を深掘り解説していきます。

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「吉原もん」という偏見を“らしく”乗り越えた蔦重

須原屋の主人・市兵衛(里見浩太朗)は意知(宮沢氷魚)に抜荷の絵図を差し出し、その対価として、蔦重(横浜流星)の日本橋進出を取り計らってほしいと頼みました。市中において力を持つ市兵衛が味方についている蔦重は盤石の態勢を築いています。

 

蔦重が日本橋進出にむけて準備を進めている中、浅間山の大噴火で江戸市中にも灰が降り積もる事態に。蔦重は自身の店となった丸屋の樋や瓦の隙間に灰が詰まらぬよう布を敷くため、大量の布切れを背負い、店先に現れました。

 

蔦重(横浜流星) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」25話(6月29日放送)より(C)NHK

 

てい(橋本愛) 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」25話(6月29日放送)より(C)NHK

 

そして、「丸屋の女将さん申し訳ねえが 出てってもらえますか?」「もう ここは 俺の店なんで」と証書を見せながら一言。「ま 今 出てけってな 冗談でさ」「ここは 俺と一緒に 店 守りませ…」と付け加えます。ていはこの誘いを受けたのは今回が初めてではないものの、蔦重が話し終わらないうちに店の中へ…。

 

蔦重はていだけでなく、通油町の人たちから吉原の人間として嫌悪されることに悩んでいましたが、自身の流儀に従いピンチをチャンスに変えます。蔦重が樋や瓦に布を敷き詰めている姿を見て、この町の人たちもこの作業の必要性にはっと気付きました。丸屋の奉公たちは蔦重が店を守るために屋根の上でキビキビ作業する姿を見て、彼に対するイメージが少し変わったようでした。

 

蔦重 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」25話(6月29日放送)より(C)NHK

 

通油町 大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」25話(6月29日放送)より(C)NHK

 

灰の片付けも「楽しく」と考えた蔦重に、あの人物も… 次ページ

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