#135 「もっと一緒にいたい」デートの夜は、何かが起こる?【40代編集長の婚活記】
「美容トーク」に花が咲く
二人で並んでいろいろな香水を試していた。ジェントル「これすごい、いい香り! どうですか?」
香水をつけたムエットを渡してくれた。こんな風に少しテンション高めに裏返った高い声で話すところがまた、なんともフェミニンだったりする。
アサミ「いい香り! 私も好きです」
ジェントル「こっちはちょっと青くさい。あんまり好みじゃないですね」
と、別のムエットを渡してくれる。
アサミ「あ、これは私もあまり好きじゃないですね」
ジェントルさんと香りの好みはわりと一致する。彼がまとっている香りもさわやかで好きな香りだった。においの好みが似ている男女は相性がいいという話をどこかで聞いた気がする。
ジェントルさんと私の相性、いいのかな! 恋愛ご無沙汰な女は、勝手に一人で盛り上がる。
「好きなものが近い」こと
そのあともしばらくの間、香水やアロマディフューザー、キャンドルなどの香りを二人で楽しんだ。
こうやって美容トークができるのは、楽しい。もともと仕事でもプライベートでも美容のことに関心があるから、美容トークは好き。それがまさか、男性とのデートでできるなんて。デートしてるっていうより、女子会している気分。
好きなものが近いって、いいな。
美術館めぐりをしているときはアートのこと、いまは美容のこと。自分が関心があることを話している時間はあっというまに感じるし、ラクだ。これから年を重ねていくなら無理に話を合わせる相手じゃなく、お互いに好きなものが近い相手のほうがいい。
ジェントルさんなら、無理しなくていいのかも……?
和カフェでひと休み
ジェントル「少しのどが渇きましたね。お茶でも飲みましょうか」
アサミ「いいですね」
ジェントル「甘いものはお好きですか?」
アサミ「はい! 大好きです」
東京ミッドタウンの中にある和カフェに入った。
アサミ「ジェントルさんも甘いものはお好きなんですか?」
ジェントル「はい、わりと好きなほうです」
そしてジェントルさんは抹茶と和菓子を、私はあんみつをオーダーした。