
気をつけて!「バツイチ男性のトラウマ地雷」知らずに踏んでない?【40代・最後の婚活#13】
イトウウミ44歳。結婚予定の彼に逃げられ、婚活を再開して2年目になる。私の人生、サクラ満開になるのはいつ? これは結婚目前でふりだしに戻った私が「どうして今婚活をしているのか」――振り返りながら書いている「セルフ自伝」です。
風邪も治りかけたとある日、S君からメールが来た。前回、一方通行のままメールが終わってガッカリした私(第12話)。「元気になったか?」の一言に思わずニヤける。気にかけてもらえて正直嬉しい。
どうしたのかとメールをスクロールすると、珍しく彼がボヤいていた。どちらかといえば、怒っている!?
そこまで怒る話かな…?普段は温厚なカレの反応に戸惑う私
S君はこんな40代の婚活に密着するテレビ番組を見た直後のようだった。
男性:バツ1・一流企業勤務・首都圏在住(戸建て持家)
女性:41歳初婚・ベンチャー勤務・23区在住(1LDKマンション)
――女性はとにかく都内に住みたい。首都圏もNG、東京以外での生活は考えられない。専業主婦になって子供を作りたい――
「どう思う? 男は結婚に不利じゃないか?」
私はこの番組を見ていないため、詳しいことはわからない。まあ、多少なりとも演出で盛られているだろうけど…
――女性いわく、汚い居酒屋はありえない。立ち呑みもイヤ。座りたいし、雰囲気のいいお店がいい――
――男性は「小説」「音楽」「芸術」に興味がある“文化系”。いっぽうの女性は「音楽なんてわからない」「本読まない」からどうでもいい――
あーいるいる。良い悪いはさて置き、自己中心的な女性。求めるだけ求め、相手を少しも理解しようとしない。そもそも、求めているのは彼じゃなくて、都合のいい世間体。自分の欲を満たし、叶えるだけの結婚がしたいのだろう。
完璧ハイスペのS君ですらずっと傷を負っている「トラウマ」
「こんな女性と結婚しても、金だけかかるよな…はぁ」
S君は離婚後、積極的に婚活パーティーに参加している。うらやましいことに、ほぼ毎回カップルになるらしい。しかし、連絡先を交換してデートするものの、なぜか続かない。彼曰く、女性の下心が垣間見え、幻滅してしまうそうだ。
S君は「高学歴」「一流商社勤務」「ルックスよし」のハイスペさん。完璧すぎて文句のつけようもない。そりゃあ女性も放っておかないよ。
でも、彼はこういうオプションで自分を見られることを極端に嫌う。なぜなら、それが離婚原因の一部だからだ。すっかりトラウマになってしまったことが、彼の言う「不利」で損していることなのだろう。
別の意味でのハイスペ、バツイチ博士号さんも持っていたトラウマ
実は私、バツ1の方とお見合いをしたことがある。某婚活サイトで出逢った「猫好き」のFさん。旧帝大卒の博士で研究職という素晴らしい経歴の方だ。
実際に対面する前のやりとりの段階でも、難解なお仕事の話は噛み砕いて説明してくれるし、猫との生活はコミカルに話してくれる。そんなFさんの聡明さと真面目さが、いつも行間から感じられた。何よりも、毎日丁寧にお返事を書いてくれる誠実さが嬉しかった。
会いたいと逸る気持ちを抑え、やり取りを続けて2ヵ月経った頃。Fさんから「会いませんか?」とお誘いがきた。
待ち合わせした喫茶店。時間通り現れたFさんは、メールの印象そのまま。知的で落ち着きのある、4つ年上の方だった。
「どんなオモチャが好きですか?」「うちのコはこのオヤツに夢中で」――時おり写真を見せ合い、会話が弾む。よかった、“猫”という共通の話題があって。
「何度も繰り返し聞かずにいられない」。私たちはどう向き合えるのか…
しかし、安心したのもつかの間。
Fさんが不意に訊いてきた。
「僕は転勤が多いです。ウミさん、大丈夫ですか?」
「私は大丈夫です」
「ものすごい田舎に行くこともありますが」
「ついて行きます」
「ご友人がまったくいないところに行く可能性もあります」
「…大丈夫です」
「趣味の音楽もできない環境かもしれません」
「一人でも演奏できるので気にしません」
「発表する場がないかもしれませんよ?」
「YouTubeとかネットもありますし…!」
さすがは研究職、理詰めでどんどん攻めてくる。来たボールを必死に返していた私。最後のほうは半ば意地だった。
ところが帰宅してからハッと気がつく。
Fさん、私を試していた? 詳しくは訊けなかったが、彼が離婚した原因はどうやら「転勤」。それが彼のトラウマでもあり、相手を見極めるときこだわってしまうポイント。だから、私に何度も訊いた? 「何があってもついてきてくれるか」って。
意地にならず、どーんとほがらかに、安心してもらえる返事をすればよかった。気がついたときにはもう遅く、次の連絡はこなかった。
バツイチ男性が離婚で受けた傷は、私たちが想像する以上に大きい
S君もFさんもバツ1。二人とも離婚がトラウマになっている。だから、その原因に遭遇すると過剰反応するし、あらかじめ防御線を張ってしまう。二度と同じ苦しみを繰り返したくないから。
同じことを何度も確認してくるのは何かのサイン。立ち止まって一緒にトラウマに向き合う優しさがあってもいいのかもしれない。
(そんなバツ1男性の心情については、ひろたかおりさんのこの記事に注目してます!)
スポンサーリンク
【注目の記事】
- 「更年期世代は枕がオジサン臭くなる」って先輩が言ってたけど、私の場合はそれだけじゃなくて【マンガ100人の更年期R】#5
- Snow Man宮舘涼太も驚愕「3人に1人が栄養不良」の危機を打破するお弁当のポテンシャルに期待!「これならできそう!」43歳が救われた理由
- 【ユニクロ】ゆるっと着ても野暮ったく見えない。黒ワイドパンツで大人の体型カバー【40代の毎日コーデ】
- 夏の通勤に万能なネイビーパンツ。選ぶポイントは、着心地・ラクラクお手入れ・体形カバー!【40代の毎日コーデ】
- 女性の毛髪への新アプローチ「S-DSC毛髪再生医療」とは?「毛の成長を促す起点となる細胞の一つを移植する」治療への期待を専門医に聞きました
- 形がきれい!合わせて着るだけで上品見えする【ユニクロ】の黒セットアップ【40代の毎日コーデ】
- 【立ったまま1分!骨盤矯正】体のねじれを整えて、垂れ下がったお尻もぷりっと丸く引き上がった【鬼軍曹ゆか様ダイエット】
- 熱中症「頭が痛くなった」はもう危険スレスレ!昨年の倍搬送されている2025年、「この梅雨明けまえがいちばん危ない」これだけの理由【専門家が解説】
- 48歳独身女性、立ち上がろうとした瞬間「あれ??」。このめまい、もしかして「更年期」なのかな?【マンガ100人の更年期R】
- 「まさか、私が乳がんに?」53歳でがん告知。抗がん剤で動けないつらい日々に、私を支えてくれたものとは
- 大人気【ユニクロ】ワイドスウェットパンツ。オシャレな人が購入しているカラーとは【40代の毎日コーデ】
- 「意地でもシミを増やさない」紫外線対策4つのポイント。「日傘だけでは不十分!?」50代美白のカリスマ美容家さきめぐ先生に聞いた
- 【熱中症搬送数激増中】実は6月下旬からの「高湿度」が最も危険!「さぼると熱中症リスク激増」の意外すぎる習慣とは?
- 「私の老化度、本当に54歳ぶんなのかな?」更年期以降は全員が気にしたい「自分の生物学的年齢」を計ってみたら衝撃的すぎる結果に
- 「体温が1℃下がると太りやすくなる」問題が、更年期世代の女性にとって特に深刻なのはなぜか?「お風呂に入る前たった1分でできるヤセ習慣」とは?【石原新菜先生が解説】
- 超激務ヘアメイク藤原美智子さんが「42歳で思い切って変えたこと」その顛末は?「顔も体も片側だけ引き攣った状態になるまで」働いて
- 「更年期のあと」ってどうなりそうですか?54歳コンビが語る「ここまでは冗談みたいにしんどかったけれど」の話
- 43歳、新しい職場で心が折れた。でも、25年ぶりにピアノを弾いたら胸が熱くなって──そこから私の転機が始まった
- 更年期後に「消える症状」と「そのまま残る症状」って?7万人のデータが教えてくれる「更年期の真実と、これからの人生」
- 更年期、どうやって乗り越える?運動、食事、サプリ、そして注目成分「ゲニステイン」まで、更年期の専門医が教えます
- 今の生活が「しんどい」なら「命の前借り」をしている証拠。知らずに「疲れを溜めてしまう」生活習慣とは【医師監修】
- 【徹底検証Hip Fit】はいて1日23分、ながらで使える手軽なヒップトレーニング!SIXPADの女性向けショーツタイプEMSで「ヒップから健康」は叶う?
- 「1年で約6倍」老化スピードが速い人と遅い人、その違いは?美人女医が伝えたい老化を早める3つの原因【医師監修】