【40代編集長の婚活記#156】 別れ話?それとも? 20日ぶりの彼からの電話とは
大変なときこそ、力になりたい
本当にそう思っていた。彼の病気がいつ何があるかわからないものなら、いっそうそばにいたい。毎日そばで見ていたい。私の気持ち、伝わっただろうか。
ジェントル「それはダメです」
あっさり否定された。
ジェントル「もし僕に万が一のことがあったとき、アサミさんが一緒にいたら……。あらぬ疑いをかけられるかもしれないし、ものすごい迷惑をかけてしまいます」
アサミ「そんなの迷惑じゃありません。むしろ万が一のときこそ私が一緒にいたほうが……救急車を呼んだりとかできます!」
ジェントル「いけません! アサミさんの人生には未来があります。僕がその足枷になってはいけないんです。だから!」
お互い、少し感情が昂っていた。
「迷惑をかけたくない」という彼だけど
足枷だなんて……そんなこと、微塵も思っていないのに。
アサミ「未来は……ジェントルさんにもあるじゃないですか」
少し昂った感情を抑えて、穏やかに伝えようと思った。
アサミ「だからこそ、病気のことを含めて、お互いに支え合えたらと思うんですけど……そういうのはダメですか?」
私なりに精一杯、甘えた感じを出してみた。
ジェントル「そう言ってもらえるのはうれしいけど……」
ちょっと彼のトーンがやわらかくなったような?
アサミ「私はジェントルさんのことが好きなんです。やさしいところ、誠実なところ、尊敬できるところ、一緒にいて安心するところ……。好きだから、病気のときこそ支えたい。もっとそばにいたいんです」
ジェントル「僕もアサミさんのことが好きです。大切に思ってます」
大切だなんて……!
ジェントル「あなたのこれからの人生を思うからこそ、僕なんかに構ってちゃいけないんです」
あれ、やっぱり頑なだ。
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