【斎藤工さんに聞いた】もし、シンガポールの街をエスコートするなら?【独占インタビュー】

日本人初のシンガポール観光大使として、2年間活動をした俳優の斎藤工さん。主演映画『家族のレシピ』の撮影やその他の仕事でもたびたびシンガポールを訪れているそうです。そんな斎藤工さんにシンガポールのおすすめスポットを聞いてきました。

シンガポールは第2の故郷

シンガポール政府観光局 副長官のチャン・チーペイ氏より、2年間のシンガポール観光大使としての感謝状が手渡されました。

ご自身でも「シンガポールは第2の故郷」とおっしゃるほど、シンガポール愛の深い斎藤工さんに、OTONA SALONE編集部が独占インタビュー。

テーマは【もし、斎藤工さんがシンガポールを案内するなら】。読者の方々は、エスコートされる妄想気分でお読みいただくのも一興かと思います。

 

斎藤工さんのシンガポール旅プラン

━━もし、斎藤工さんがシンガポールにお住まいだとして。そこに友人である40代女性がシンガポールへ一人旅で遊びに来ました……というシチュエーションを想定しての質問です。

斎藤工さん(以下、斎藤)「なんだか危険な関係ですね(笑)」

━━いえいえ、あくまでも友人です! 女性がシンガポールのチャンギ空港に到着しました。まずはどこへ行きますか?

斎藤「まず、チャンギ空港でカヤトーストとシンガポールの甘いコーヒー(コピ)のセットを持って出迎えたいなと思います。それは僕が映画の撮影でシンガポールと日本を何往復かしたんですけど、辺鄙な時間に到着しても現地のスタッフが必ずカヤトーストとあったかいコーヒーを持って待っててくれるんですよ。もうなんか、涙が出そうに……。いや、僕、何回か空港で泣いてますよ。うれしくて」

━━チャンギ空港までお迎えに! 素敵です。

斎藤「最初、僕もシンガポールに到着すると外国に来たなって感じだったんですけど、こうやって何度も温かく出迎えてもらっているうちに、どんどんどんどん“帰ってきた”という感じになったんですよ。だから僕も、カヤトーストとあったかいコーヒーを持って温かくお迎えしたいなと思います」

 

━━それは感動しますね。

斎藤「空港からの移動中に現地の朝食を軽めに食べていただいて、さっそくシンガポールを味わってもらいたいですね。多少ハイカロリーなのはシンガポールなので覚悟していただいて。そのぶん、観光でいろいろ歩いたりするので、シンガポールの旅はプラマイゼロプランでいきたいと思っています」

 

━━ウェルカム・カヤトーストですね。

斎藤「そうしたいんですけど、もし大人の女性に移動中の食事というのが失礼にあたるのであれば、カヤトーストの専門店(「ヤクン・カヤトースト」)があるんですよ。テレビの番組で僕、去年行ったんですけど、厨房でカヤトーストを作っているさまも見られるし。カヤトーストと一緒に半熟卵が出てきて、そこにカヤトーストをつけてしょうゆをかけて食べるんです。カヤの甘さと醤油と卵の融合が、より旨味があってめちゃくちゃ食が進むんです。あまじょっぱいというか。カヤトーストをお店で食べるなら、まずはそこに行きたいなと思います」

 

シンガポールで必見の街並みは?

━━カヤトースト食べたあとは、どこへ行きましょうか?

斎藤「やっぱり異国にきたっていう雰囲気を早めに味わってもらうためには……カトンかな。カトンというエリアの独特の、リトルインディアやチャイナタウンとはまた違う、品性のある街並みみたいなところが素敵で。あの街並みは僕は40代の女性がお好きなんじゃないかなと思うんです」

 

━━かわいらしい街並みですよね。写真映えもします。

斎藤「プラナカン建築の建物が並んでいるんですけど、パステルカラーがとてもキレイなんです。プラナカンというのは、中国系とマレー人系のかたのいわゆるミックスなんですが、両方の国の文化を取り入れながら独自に築かれた文化なんです。配色がとても素敵で。シンガポールの中心から少し外れていますけれど、案内したい場所ですね」

 

━━カトンの次はどこへご案内しますか?

斎藤「市場ですね。『家族のレシピ』にも出てくるチョンバルマーケットという市場があるんです。魚・肉・野菜・花とか、置いているものによって市場の棟が分かれていて。地元の人たちが食材を仕入れる、日本でいう豊洲や以前の築地です。あの感じは面白いです。市場だから食にまつわるものは何でもあるんですよね。選択肢がいっぱいあるっていうことが、シンガポールの旅のひとつの喜びだと思うんです。多民族国家で多様な文化を取り入れているので、何でも選べるということがシンガポールの豊かさの象徴ですよね。そこで早くもお土産の目星をつけていただきたいなと思います」

 

━━実際、市場で何か買われましたか?

斎藤「調味料とか乾物とか。チキンライスに添えるブラックソースやチリソースとか。地元の人やシンガポール出身のフォトグラファーのレスリー・キーと行ったときは、彼が子供のころに食べたというお菓子を大量に買っていて、それをマネして買ったり。地元の人が買うものが面白いなと。シンガポールの食に関心がある人なら市場でお土産を買うのはおすすめですね」

 

シンガポールで一緒にランチするなら?

━━市場を見たあと、ランチはどうしましょうか?

斎藤「ランチ、そうだな。市場でみた食材がどう調理されるかを感じるという意味で、ホーカー(地元の屋台)がいいんじゃないかなと思いますね。市場のあるところはだいたいホーカーがセットになっていたりするんです。ホーカーもいろいろ選べるというか、合わせられるというか、自分流のトッピングができたりするので。今日のごはんはこれですと決めるというよりは、アレも食べたいコレも食べたいと変化していく食欲を満たす旅にしたいと思います」

 

━━ホーカーでおすすめしたいものは?

斎藤「たくさんあるんですけど、バクテーとフィッシュヘッドカレーはぜひ食べてほしいですね。シンガポールに来たら必ず食べていただきたいものです。フィッシュヘッドカレーはそのまま魚の頭が入っていて。カレーといえばインドですけどインドにはないもので、シンガポールで生まれたカレーなんです。いろんな文化が混ざって生まれたひとつの証ですよね。それからバクテーはもう、『家族のレシピ』でもそうですけど、労働者が最初はお肉を買えなくて、骨付きの肉なら安く買えるということでうまれたものなんだそうです。骨付き豚肉をニンニクと一緒にスープを入れて煮込んだシンガポールのソウルフードです」

 

 

シンガポールおすすめの観光スポットは?

━━ランチのあとは、どこへ行きますか?

斎藤「ナショナル・ギャラリー・シンガポールですね。あそこはホント、いつまででもいられます。ものすごくスケールが大きくて。僕が最初に行ったときは草間彌生展をやっていて、街をあげて草間さんの水玉のフラッグが飾られていました。たぶんですけど、日本よりもシンガポールのほうが美術に対する受け入れかたがとても広いんじゃないかという印象を持っていて。僕は美術館に行くと構えてしまって、これはすばらしい作品なんだと思わなきゃというふうに言い聞かせてしまったりすることがあるんですけど。シンガポールの方たちはそうではなくて、身近なものとしてアートをしっかりとらえている感じがしたので、その雰囲気を味わってもらえたらいいですよね」

 

━━体感する美術館という感じがしました。

斎藤「そうですね。子供が授業で来ていたり、シンガポールの人達はこんなにもアートと近いということが感じられるんじゃないかなと思います。ここは昔、シティ・ホールと最高裁判所として使われていた建物なんですよ。建物の中に拘置所だったところがオブジェとして残されていて。その中に入れたりするんです。僕も入ってみましたけど」

 

 

━━美術館を出たら夕方に。次はどこへ?

斎藤「ベタですけど、都会的な……マリーナベイ・サンズなんかもいいんですね。ガーデンズ・バイ・ザ・ベイとか。あのあたりの未来的な都市や景観は、日本にはない不思議な感覚があります。そのあとは、あの中心部分の高層ビルのレストランだったりカフェだったり、シンガポールの街並みを見渡せる高い場所でゆっくりとした時間を過ごしたいですね。夕日が沈むところや、夜景なんかも美しいですし」

 

彼女にシンガポール土産をプレゼントするなら?

━━帰国する女性にお土産をなにかプレゼントするなら?

斎藤「そうですね。プラナカン文化のものとかとても可愛いですよ。民族衣装やアクセサリー、小物など。配色の感覚が日本と違ってシンガポール特有のものがあって。マレー系文化と中国系文化が混ざり合ったというのがあるのかな。僕も父と母に買って帰ったんですけど、一枚一枚刺繍が違って。ハワイでいえばアロハシャツみたいな伝統的な衣装があって、僕も撮影で着させてもらったんです。日本ではなかなか買えないものなので、それを日本で着こなしてもらえたらいいですね。あと食器とか小さいアクセサリーも伝統的な絵柄で、とってもかわいいです」

 

━━他にはありますか?

斎藤「お茶ですね。中国茶のレベルが高いというか質がよくて! 飲茶などの中国系文化の流れだと思うんですけど。シンガポールは、お茶のレベルが高いことに驚きました。プーアール茶とか鉄観音茶ですね。『家族のレシピ』にも一瞬、出てくるんですが、煎ったものをその場でつめてくれるお店があるので一緒に行きたいです。僕も買ったんですが、日本に帰ってきてお茶を煎れるとき、お茶の香りとともに記憶がよみがえってくるんです。テイスティングもできるので気に入った茶葉を買って、シンガポールの旅の記憶を同時にパッケージングして、持って帰ってもらいたいですね」

 

━━帰国してからもシンガポールの旅を思い出しますね。

斎藤「あとはバクテーの素ですかね。それがあれば本場のバクテーをすぐ作れるので、シンガポールの旅の期間で、得意料理にバクテーを加えてほしいです。夜、どこかでレクチャーする時間があるといいですね。といっても、骨付きの豚肉とニンニクを煮込むだけなんですけど。僕も家でバクテーを作るんです。弱火で様子を見ながら煮込むだけなので、簡単ですよ。僕は自己流で根菜類とかも入れてます。そういう風にオリジナルにしていけるのがバクテーのよさだと思うんで。シンガポールの旅で、得意料理のレパートリーを増やしてもらうのもいいんじゃないかなと思います」

 

このプランを実際に行ってみましょう

シンガポール政府観光局 北アジア局長のマーカス・タン氏より、斎藤さんの名前を冠した新種の蘭を贈呈。

━━斎藤工さんが案内する、シンガポール。いかがですか?

ウェルカム・カヤトーストとコピから始まって、カトンでプラナカン文化を感じて、市場へ行って、ホーカーでランチ。午後はナショナル・ギャラリー・シンガポールで美術鑑賞をしたら、マリーナベイ・サンズのあたりでサンセット&夜景を楽しむ。

お土産にはプラナカン文化のものと中国茶をプレゼントがあったり、どこかでバクテーの料理レッスンも……⁉ とてもステキなシンガポールの旅になりそうです!

斎藤工さんのシンガポール旅プラン。ぜひ、実際にその目でその足で、体感してみてください!

蘭の名前は、デンドロビウム・サイトウタクミ。色香のただようカラーがまさに斎藤工さんのよう!

 

 

撮影協力/シンガポール政府観光局 撮影/廣江雅美

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