「ビル一棟の値段っていくら?」正解する人だけが得るものとは
大学を卒業して、東京局税局に入り、税務調査などをやって退職し、芸人になりました。
お笑いも好きですが、お金の話とワインも好きなので、ファイナンシャルプランナーやワインエキスパートの資格をとって、得られた知識を仕事に役立てています。
芸人だからなのか、たくさんのお金持ちと出会います。
どこからがお金持ちなのかという問いには、安易に答えることができませんが、お金持ちの考え方や行動には、いくつか共通する部分があると思っています。
だから、お金持ちと話をしていると、ああやっぱりお金を持っている人はこういう風に考えるんだな、と納得することが多々あります。
一方で、想像もつかない考え方や行動を目の当たりにすることもあります。
お金持ちほど「そのものの価値」を何となく知っている
世の中のありとあらゆるものに価値があります。お金持ちは、お金持ちではない人より、それらの価値を把握しています。価値を知らなければ利益を得る機会を逸してしまうし、意識していなくとも自然と価値を知る機会が訪れます。
仕事に関することはもちろんのこと、三毛猫のオスが生まれる確率が著しく低いといった情報も知っているかもしれません。
もっと俗物的なことでいえば、お金持ち間でプレゼントとして頻繁にやりとりされるブランドの製品や身につけている腕時計の価格も把握していると思います。
みんな、ベルルッティとかルブタンとかグッチとかプラダとかヴィトンとかエルメスとかロレックスとかウブロとかヴァシュロンコンスタンティンとかブレゲとかオーデマピゲの値段をなんとなく知っています。
誰がどのくらいの価格のものを贈ってくれたのかを知ることで、よりよい人間関係を構築することができます。
モノだけでなく「コト」「ヒト」の価値も知るのがお金持ち
モノだけでなく、他人が与えてくれたデキゴトの価値も知っているほうが良いと思います。
例えば、誰かが自分の誕生日にどこかの会場を貸し切りにして、80年代に活躍した歌手をひとり呼んでくれたとします。でも、その価値がわからず低く見積もって、それなりのお礼とそこそこの感謝に留めたら、相手は自分の努力を虚しく感じてしまうかもしれません。
また、測ることの難しいヒトの価値にも注意が必要だと、あるお金持ちは言っていました。
人に価値をつけるなんて褒められたことではないし容易に達成できないことです。これは、値段をつけるとかそういうことではなく、どんな人にも慎重に当たるべきだということだと思っています。
例えば、講演の依頼があって、金額として10万円を提示されたとします。この10万円を「10万円も払いますよ。この仕事やりませんか」と言われるか「10万円しか払えないんですが、受けていただけますか」では、意味が異なります。
ヒトの価値や講演の相場を知らない人は、同じ予算でも提示の仕方を誤って、相手を不快にし、成約に至らない場合もあるでしょう。大切なのは、正しいものさしを持つこと、そして、自分のものさしを過信しないことだと思います。
お金持ちだけが知っていること…我々の知らないビルの価値
手広く事業を展開する知人のお金持ちが、運転中に言っていました。
「あのビルを見てごらん。建設費はいくらくらいだと思う? ビルを建てた人間にしか、ビルの値段はわからない。だから、ビルを見て建設費の想像ができるひとはお金持ちだよね」
お金持ちは、知ろうと思っても知ることのできない、いや、知ろうとも思わないモノの価値を知っています。きっとビルだけでなく、たくさんのモノの価値を知っていて、逆に、山手線の料金とか100円ショップの一個の商品の値段は知らないかもしれません。でも、それで問題ないと思います。
大切なのは、自分の行動範囲で、可能な限りの価値を知ることだからです。
余裕のない人はお金持ちになれない
お金持ちになったうえ、友人を失わない人たちには、共通点があります。
みんな〇〇しない。多くの人は××だと思っている。
そんな類型を抽出して、電子書籍を出版しました。
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こちらから>>>『お金持ちがしない42のこと』(主婦の友社)
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