モヤモヤ…友だちが私を仲間外れにしてランチに【医師が答えるこころの棚卸し】
ささいなことにもクヨクヨ、必要以上に不安になったり、自分を責めたり。どうすればこの重い心がラクになるの? これまで多くの女性の心をサポートしてきた心療内科医の姫野友美さんに伺った。
こころのモヤモヤ
どうやって切り替える?
Q&A
親の介護や夫の死、仕事、人間関係……。読者からのお悩みを、物事の見方や捉え方を変える認知療法の観点からズバッと解決!
もしかして私のせい? 65歳
Q コロナ禍で、施設入居中の義母に、半年も会いに行けていません。「最近、◯◯さん(義母)に初期の認知症の傾向が見られる」と施設スタッフに言われてしまいました。私が面会に行かなかったせいでしょうか? 義母にも夫にも申ないです。
A 面会に行けないのはコロナ禍のせいであって、あなたのせいではないので、申し訳なく思うことはありません。世の中には自分の力が及ばないことがたくさんあります。その中で自分にできることを具体的に探すのが大事なのです。認知症の傾向が見られると言われたなら、施設のスタッフの方に「認知症を進ませないためにはどうしたらいいでしょう?」と聞いてみたらいいと思います。その結果、「回数多くの面会が必要」と言われたら、あなたと夫、夫のきょうだいで面会スケジュールを立てる、動画通話を頼むなど、前向きな方法を考えて。
常識がないわね 55歳
Q 電車内やパート先など、無駄なおしゃべりをしている人に腹が立って仕方ありません。その人がマスクをしていても、どうしても批判的な気持ちになってしまいます。外出するたびに周りが気になって、ヒステリーが起きそうです。何だか夜の寝つきも悪いかも。
A 嫌なことがあったとして、あなたがそこで何かアクションを起こしても状況は何も変わらないですよね。「おしゃべりしないで」と言っても相手はおしゃべりをやめないかもしれません。そんなことを考えてイライラするのは時間と労力の無駄です。どうしても気になってイライラしてしまったら、「そのことを考えることによって、何かいいことがあるだろうか」と合理的に考えるクセをつけてみましょう。イライラする、寝つきが悪い、これらの原因のひとつはセロトニン不足かもしれません。タンパク質やビタミンなどの摂取を心がけて。
次もダメかも 61歳
Q レジ袋が有料になってから、パート先のレジ打ちで、「もっと効率よくやってください」とチーフに注意されました。また失敗したら、と思うと、仕事を続けるのが億劫になってきました。
A 自分が失敗しそうなこと、間違いやすいことは案外決まっているものです。お客さまの応対にもたついてしまうなら、言う順番を書き出してレジのところに貼っておくといいでしょう。パート先にマニュアルがあるとしても、自分はこのほうがやりやすいという順番があれば変えてもいいわけです。この方だけに限らず、「なぜかいつもここだけうまくできない」という悩みがあるなら、自分流のマニュアルを作ってみるのもひとつの手です。ひとつダメだったから全部がダメというわけではありません。仕事のミスを直せばいいだけですよ。
私ってかわいそう 69歳
Q 今年はいいことがひとつもありませんでした。夫は仕事もしていないのに家事のひとつもしない。近所に住んでいる孫(6歳)の世話が増え、ジムにも行けず太り、フラダンスサークルのメンバーは、私に内緒でランチに行っていました。モヤモヤします。

A うまくいかないときは何かアクションを起こさなければ状況は変わりません。幸せは向こうからはやってこない、幸せは自ら種をまいて育てるものです。サークル仲間とランチに行きたいのなら、あなたから誘えばいい。夫には「ゴミ出しをお願い」など、具体的に家事をひとつ頼んでみましょう。孫の世話が大変なら、「用事ができたから面倒を見られない」と断る。ひとつずつ具体的なアクションを重ねていくことが大事です。
気になる「こころの棚卸し」記事の全編は発売中の『ゆうゆう』2021年1月号(こちら)に掲載されております。是非チェックしてみて下さい!
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教えてくれたのは・・・
姫野友美さん

ひめの・ともみ●医学博士、心療内科医。東京医科歯科大学卒業。病院勤務を経て2005年、心身の健康をサポートする「ひめのともみクリニック」を開設。近著に『認知症になりたくなければラーメンをやめなさい』(講談社)。
取材・文/本木頼子
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