山内惠介、往年の大女優に絶賛された「彼らしい気配り」とは

映画全盛期の銀幕の大スターにして、現在もテレビドラマに舞台にと大活躍の浅丘ルリ子さん。
〝銀幕歌謡〟も数々カバーしてきた山内さんが、当時の知られざるエピソード、思い切って聞いてみたいあのことこのことについて、憧れの女優さんに鋭く迫りました。

 

メジャーな曲調も
似合うと思うわよ(浅丘)

山内:今日は憧れの銀幕のスター、浅丘ルリ子さんにおいでいただけて、とても感激しています。実は僕、「ギターを持った渡り鳥」とか「夜霧よ今夜も有難う」といったかつての日本映画から生まれた歌、〝銀幕歌謡〟を歌っているんです。

浅丘:そう、それ! いえ実はね、私、今回「残照」をはじめ、あなたの曲を改めて聴かせていただいたんです。それで思ったんだけど、わりとマイナーの曲調が多いでしょう? でも今おっしゃったみたいなメジャーな曲調を歌われても、すっごく素敵だと思う。

山内:ありがとうございます。僕の声が明るい高音というより中低音なので、どうしてもマイナー調の方向に行ってしまうんですよね。

浅丘:大丈夫よ。あなたならどんな声だって出せるわよ。そして演歌だけじゃなくて、英語のスタンダードナンバーとか、いろいろなものを歌ったほうがいいと思う。これちょっと聴いてもらえる?(CDプレイヤーから透明感のある女性の高音の歌声が流れる)

山内:えっ、これルリ子さんの声ですか?

浅丘:そう「木曾節」。

山内:これ突然ラジオから流れてきたりしたら、ルリ子さんの声とわからないですよね。

浅丘:そして、これも。(台詞入り芝居調の男女のデュエット)

山内:ルリ子さんと松井誠さんの「旅空恋次郎」。いよっ、ご両人!という感じで、先ほどの「木曾節」とはまた全然違う雰囲気です。

浅丘:おっしゃるとおり、歌う曲によって声はこれだけ違えられるのよ。あなたもお歌いになるときに、歌によって声を変えたらいいんじゃないかと思って今日はご参考までにお聴かせしました(笑)。

山内:うわぁ、ありがとうございます!

撮影/園田昭彦

 

ルリ子さん自身が
映画の歴史です(山内)

山内:やはり声色を変えるってすごく難しいんですよ。それをルリ子さんも見事にやってのけられて、ひばりさんも男声、女声を巧みに使い分けられて七色の声と言われて。ルリ子さんはお芝居でも、『男はつらいよ』のマドンナ、リリーさんを演じられるときはリリーさんの声ですし、ドラマ「やすらぎの郷」のときは大女優・冴子の声で演じられていますものね。歌といえば、ひばりさんの「涙の紅バラ」がお好きだそうですね。

浅丘:ええっ、なんでそんなこと知ってるの? そうなの、大好き。昔、ひばりさんのお宅のカラオケ大会に招かれて歌ったら、「それなあに?」。「ひばりさんの歌よ」って言ったら、ご本人忘れていて「えー、いい歌じゃん」って(笑)。でも、あなた、ちゃんと調べてきてくれたのね。そういう気持ちってすごく素敵だと思う。ありがとう。

山内:とんでもないです。僕自身、幼い頃から寅さんのリリーさんが大好きでしたし、ルリ子さんそのものが映画や芸能界の歴史ですから。小林旭さんや石原裕次郎さんなどそうそうたる俳優さんが時代の移り変わりとともにお出になっていますが、ルリ子さんは一貫してそこにいらっしゃるという……。

浅丘:なんてすごいこと言うんでしょう(笑)。でも確かに映画も舞台もたくさんやってきましたね。旭(小林旭さん)とは41本、裕ちゃん(石原裕次郎さん)とも37本共演しましたからね。

山内:取り合いですね(笑)。

 

気になる「山内惠介の会いたい人」対談の全編は発売中の『ゆうゆう』2021年3月号(こちら)に掲載されております。「山内惠介の会いたい人」連載は今回で最終回となりますが、また新しい形で山内惠介さんのページをお届けしたく考えております。どうぞ、お楽しみに!

 

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【プロフィール】

あさおか・るりこ●旧満州国新京市(現・中国 長春)生まれ。14歳のときに映画『緑はるかに』でデビュー。『渡り鳥』シリーズや『銀座の恋の物語』など多くの映画や、『ノートルダム・ド・パリ』『夜叉ヶ池』など数々の舞台、大河ドラマ「花神」をはじめとするテレビドラマで幅広く活躍。ブルーリボン賞主演女優賞、菊田一夫演劇賞など多数受賞、旭日小授章を受章。近年もテレビドラマ「やすらぎの郷」「やすらぎの刻~道」に出演、大きな話題を呼んだ。3月5 ~ 7日、東京・なかのZERO大ホールにて朗読劇『ななしのルーシー』に出演(演出/星田良子 共演/六角精児、妹尾正文)。
詳細は https://sunrisepromotionto.wixsite.com/nanashinolucy

 

やまうち・けいすけ●1983年福岡県生まれ。2001年「霧情」で歌手デビュー。09年「風蓮湖」がオリコンで50週ランクイン、14年「恋の手本」で初のオリコンTOP10入りを果たす。15年、日本レコード大賞で日本作曲家協会選奨を受賞。15年より6年連続「NHK紅白歌合戦」出場。20年11月、14枚組BOX
『20th Anniversary Complete Box』を発売、日本武道館にてデビュー20周年記念リサイタルを開催した。12月2日には、オリジナル6曲に各カラオケを加えた全12曲のニューアルバム『Gift』(VICL-65444 / 2273円+税)を発売。現在、YouTubeにて「惠チャンネル」公開中。

 

撮影/園田昭彦 スタイリング/高山良昭(山内さん) ヘア&メイク/小林葉子(山内さん)、シモンいほこ(浅丘さん) 取材・文/北 菜穂子

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