パンサー尾形に見え隠れする病巣って?「気づいてないのは本人だけ」のゾッとする話

2021.03.12 LIFE

元交際相手に復縁をせまってストーキング行為を働き、殺めてしまう。自らも命を絶つ。

 

こんな悲惨な事件が後を絶ちませんが、ストーカーって不思議だと思いませんか?

 

相手の嫌がる行為を働いたら、復縁するのは無理でしょう。愛している分、憎しみも増して殺してしまうのかもしれませんが、なぜ自分が死ぬ必要があるのでしょうか。

 

ストーカーとモラハラの根っこは一緒なのかもしれない

こんな疑問を解決すべく、精神科医・福井裕輝先生の「ストーカー病」(光文社)を読んでみました。ストーカーの研究はまだ歴史が浅いのですが、ストーキングは病気であり、必要なのは刑事罰ではなく、治療だと福井先生は考えているようです。

 

ストーカーは「他人の不幸は蜜の味」という「恨みの中毒症状」にあるそうです。なので、相手が不幸に陥る状態を求めて快感を得てしまう。だから、やめられない。

 

なぜ、やめられないかというと、すべてとは言いませんが、ストーカー自身が心の病気を抱えている可能性があり、そのうちの一つが「自己愛性パーソナリティ障害」だそうです。

 

精神科医・市橋秀夫先生の「自己愛性パーソナリティ障害」(大和出版)から、その特徴をいくつか抜粋してみます。

 

・学歴や年収などの外的価値しか信じない

・上昇志向が強く、ステージを上げることを目指す

・人との関係は「見下す」か「見下される」の二つしかない。

・相手が思い通りにならないと、自尊心が傷つけられるので、激高する

・批判されたり、叱責されることが極度に苦手

・理想の母親を求める

 

優秀なビジネスパーソンに少なからずいる気がしますね。

 

他人から見ると、自己愛性パーソナリティ障害の人は、うぬぼれが強く自信満々に見えるかもしれませんが、実はとても自分に自信がないのです。

 

だからこそ、学歴や年収など「目に見えるもの」にこだわり、自分より上の人にはへつらい、下の人を見下します。自分が傷つけられたと感じると、パワハラを働いたり、摂食障害や引きこもり、ストーカー、モラハラを含んだDVに発展したりするそうです。

 

自己愛性パーソナリティ障害の人は、素の自分に自信がないゆえに恋人に依存し、「恋人がいる自分」に価値があると思っています。ストーカーが恋人を殺した後に自殺するのは「恋人のいない自分には何の価値もない」からだと考えられているようです。

 

上述したように、自己愛性パーソナリティ障害はストーカーだけでなく、モラハラを引き起こす可能性があります。

 

パンサー尾形が妻を束縛するのは、愛してるから?

私は専門家ではないので断定してはいけませんが、3月7日放送の「しくじり先生」(テレビ朝日系)を見て、パンサー尾形もちょっとヤバいのではないかと思いました。

 

当初は「奥さん大好き愛妻家キャラ」で売っていた尾形。芸人なのに奥さん一筋というのは、キャラとしてはウケがいいはず。しかし、よく見て見ると嫉妬と“罰”がすごい。

 

「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)のどっきり企画では、「企画で」男性格闘家の写真集を見ていただけなのに、尾形は嫉妬が爆発。「おまえが食えているのは、オレのおかげだからな」など禁断の一言がとびだし、SNSは炎上したのでした。

 

尾形はモラハラキャラを払拭しようとして「しくじり先生」に出演したのかもしれませんが、モラハラの自覚がないのと、妻に対する制限の多さに、ますますモラハラ夫認定されてしまったような。尾形は過去に妻にこんな条件を出していたそうです。

 

・恋愛ドラマ見るの禁止

・韓流ドラマ見るの禁止

・BIGBANG聞くの禁止

・格闘家の武尊の名前を出すの禁止

・男性美容師に散髪してもらうの禁止

・男物の古着を着るの禁止

・男性店員にオススメを聞くの禁止

・ジムで男性トレーナーに身体を触られるの禁止

・宅配便の人と話をするの禁止

・人前に出るのにメイク禁止

・Vネック、ショートパンツ禁止

・コンビニで男性と女性の店員さんがいたら、男性のほうに行くの禁止

 

尾形は「Vネックやショートパンツをはいて、足を見せたり、胸を見せるというのはモテたいってことでしょ?」「胸を見せる意味って何ですか?」と、「妻が浮気したがっている」と決めつけている模様。

 

刑務所に入るレベルの痴漢も「ミニスカートをはいているのは、俺にさわられたがっているからだ」と解釈して犯行に及ぶそうですが、犯罪者並みに認知がゆがみまくっています。

 

そんなに好きなら、家庭内で妻を大事にしているかというと、そうでもない。「おまえのとーちゃん、元ヤンだもんな」「うちの母ちゃんは、もう1~2品作ってたのにな」と侮辱する。

 

結局、妻に自分の思い通りに動いてほしいだけで、それがかなえられないと暴言をはく。妻に依存しているだけで、自分のことしか愛していないのではないでしょうか。上記の条件も、男性と接触する機会を減らせば、「浮気されない」と思えるからであって、単に自分が不安になりたくないから。

 

奥さんが気にしていないのが幸いですが、自己パは対人関係でトラブルに発展することがあるので、カウンセリングを受けたほうがいいと思います。

 

モラハラ男の出すサインを見逃すな!

さて、私の友人にモラハラ夫と離婚した子がいます。時代と言えばそれまでですが、友人は男性を立てるかわいい子、モラ夫氏は社会的地位の高い職業についている人でした。結婚する前にモラ夫氏を紹介してもらったことがあります。

 

初対面の私にまでプレゼントを用意してくれる人でしたが、モラ夫氏のウソが気になりました。モラ夫氏は学歴を友人や私に詐称していたのです。私にはともかく、妻になる人にウソついてどうするんだ。きっと自分をよく見せたかったんでしょうね。

 

また友達も優しいので、「コンプレックスがあるのなら、優しくしてあげよう」と思うタイプ。「割れ鍋に綴じ蓋」と言いますが、こういう優しい人はモラ男のエジキになってしまわないように注意していただきたいものです。

 

ウソと言えば、尾形も「しくじり先生」で何度もウソをついていることを指摘されていました。全くウソをつかない人もいないでしょうが、「履歴書に書くこと」や「自分をよく見せるため」にウソをつく人はちょっと注意したほうがいいのかもしれません。