
ギョッ、いくらなんでも抜け毛が増えすぎ…49才で「じいさんに似てきたな」と夫に言われ
「最近、抜け毛が増えた」
「髪の分け目や生え際が目立ってきた気がする」など、40~50代になり、こんな悩みがありませんか?
日本の女性は平均的に50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期は、ホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いです。
更年期女性のお悩みのひとつに「抜け毛」があります。
今回は、更年期の抜け毛の改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。
更年期の歩き方(23)
抜け毛が増えて悩む私に…夫が放ったトドメの発言
さちえさん(48歳)は、人知れず悩んでいることがありました。
「ドラックストアのコスメ担当のビューティーアドバイザーとして働いているので、日ごろからメイクや身だしなみには気を使っています。
ただ、最近、抜け毛が増えてきて髪全体のボリュームが少なくなってきたのがとても気になっているんです」
ふんわりするようにブローして髪型を整えていますが、毎晩シャンプーする度に髪がごっそり抜けるのを見るとぞっとするそうです。
育毛シャンプーに変えたり、頭皮マッサージをしたりしていますが、全く改善の兆しはありません。
サロンのヘッドスパにも行ってみましたが根本的な解決には至らず、しかも高額で続けることができませんでした。
「夕食後、夫婦二人で晩酌していた時に、酔った夫から『生え際が目立ってきて、おまえ最近じいさんに似てきたな』と笑いながら言われて…自分でも気にしていただけに、なおさら夫のデリカシーのない言葉に深く傷つきました」
悩んださちえさんは、行きつけの美容室でどんな髪型にすれば抜け毛の悩みをカバーできるか相談したそうです。
「思い切って相談してみたんですが、美容師さんは言いにくそうに『前髪の付け毛や黒い粉を振る薄毛パウダーを使うくらいしかないね』と」
髪型を変えるだけではカバーできない状態なのかと思い知らされて、さらにショックを受けてしまいました。
たまたま見ていたTV番組の更年期特集で…
育毛シャンプーや頭皮マッサージに加えて、育毛剤やサプリメントなど、ありとあらゆる抜け毛対策を試したものの効果を感じることができず、さちえさんは憂鬱な毎日を過ごしていたそうです。
そんな時、洗濯物をたたみながら何となく見ていたテレビ番組で驚愕の事実を知りました。
「ちょうどテレビで『女性タレントが更年期の悩みを語る特集』をしていたんですが、その番組に出演していた医師が更年期障害の症状を解説しながら、『抜け毛も更年期によくある症状のひとつ』と言っていたんです。
私はまだ50歳前ですし、生理も毎月あるので自分が更年期だとは思ってもみなかったのですが……」
そういえば、最近、抜け毛以外にも、夜にトイレに起きるようになったり、足腰の冷えが気になるようになったりしていました。
全てテレビで解説していた更年期障害の症状にあてはまりますし、抜け毛も更年期が原因で起きているのでは?と考えるようになったそう。
抜け毛での受診に迷い…勇気を出して病院へ!
早速、近くにある婦人科や女性外来がある病院を調べ始めたさちえさんですが、抜け毛の悩みで病院を受診していいものか、かなり悩んだそうです。
とはいえ、このままでは抜け毛がひどくなる一方なので、勇気を出して受診することにしました。
「ネット検索で調べていた時に、更年期障害への対応にも力を入れている婦人科のHPを見つけたんです。
家からは少し遠かったのですが、その病院を受診してみることにしました。
明るい雰囲気の病院で、若い方から年配の方まで幅広い年代の女性患者さんがいてほっとしました。
診察では、私よりも年上の女性医師が親身になって話を聞いてくれました。
そして、『抜け毛や薄毛といった髪の変化も、更年期になり女性ホルモンの分泌量が低下することが原因のひとつと考えられています。
他に冷えや頻尿なども気になるようですので、そちらも考慮して漢方治療をしていきましょう』と漢方薬を処方されました」
処方された漢方薬は八味地黄丸(はちみじおうがん)。
年齢を重ねて低下した「腎」のはたらきを補うことで冷えや頻尿、抜け毛の改善が期待できる漢方薬です。
飲みにくいイメージの漢方ですが、「丸薬」というのもあるんです!
「ここでもう一つ驚きが、漢方薬って煎じて飲むか、顆粒、どちらも苦いものを我慢して飲むイメージがあったのですが、私が処方されたのは丸剤という粒状のものでした。
飲みやすいし携帯にも便利で無理なく続けることができました」
飲み始めて2週間ほどで、夜トイレに起きる日が半減し、冷えも軽減してきました。
そして2か月くらいたった頃でしょうか、夫から『最近、髪が増えたようだけど何かしているの?俺も試してみようかな』と言われました。
「自分でも前ほど、生え際も気にならなくなってきてうれしいです。
先生から『アンチエイジングの漢方なのよ』と教えてもらったので、しばらく続けようと思っています。
やっぱり女性は、いつまでもきれいで若々しくありたいですよね!」
抜け毛で悩むなら漢方薬を試してみて!
漢方薬は自然の生薬から作られていて、不調や体質の根本的な改善に効果が認められています。
「抜け毛の悩みから解放される体質になりたい」
そんな方には漢方薬がおすすめです。
抜け毛の改善に役立つ漢方薬はいくつもあります
漢方は心とからだのお悩みを、からだの内側の気の流れ、水の流れ、血の流れを整え、根本改善することを目的としています。
自然の生薬で作られた漢方薬は毎日のむだけで、からだにやさしく作用し、理想の健康をめざせます。
<更年期の抜け毛におすすめの漢方薬>
・八味地黄丸(はちみじおうがん):夜間頻尿や冷えも気になる方に。
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):イライラや不眠も気になる方に。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷えや貧血、生理痛も気になる方に。
漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。
うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家に力を借りるのがおすすめです。
漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
相談もスマホで完結ですので、対面では相談しにくい悩みも気軽に相談できます。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
更年期の抜け毛には漢方薬もおすすめ!
「最近、髪のボリュームが減った気がする」
「シャンプーの度に抜け毛が多くて憂鬱になる」
更年期は心やからだだけでなく、髪にも大きく影響します。
一人で悩まずに専門家に相談してみませんか?
漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も若々しい笑顔で過ごしていきましょう。
執筆/あんしん漢方 薬剤師 清水 みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師、JAMHA認定ハーバルセラピスト。製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中。
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