レスの80%を占める要因は?尿漏れ、更年期との関係は?【富永喜代先生】

セックスの悩みを、包み隠さず友達同士で語れる日がきています。しかし、「セックスレスのままだと女性の体はどうなる?」など、本当のところをご存じの方は少ないかもしれません。
また、どうやって解決していったらいいのでしょうか? そんなことに、性交痛外来の富永喜代先生がズバリお答えいたします。【富永ペインクリニック院長・富永喜代先生/オトナの性教育#3】

 

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日本の夫婦やカップルの間でセックスレスが多いのはなぜ?

セックスレスの問題はパートナー同士しかわからない事情もありましょう。しかし、特に長年連れ添った夫婦や、特定のパートナーがいる50代のカップルにセックスレスが多い傾向は、臨床現場でも調査でもわかっていることです。

 

セックスは男女の究極のコミュニケーションで心身に潤いをもたらすものです。人生100年時代に突入し、今後の人生を二人で豊かなものにするためにも、30代で準備すること、40代でやっておくこと、50代でも今からやれることがあるのです。

 

性交痛の悩みが80%!パートナーに気遣い、自分の体の変化に自信がなくなる


まずは、女性が婦人科などの性外来を訪れて、セックスに関する悩みを訴えている内容をお話します。1999年の調査では、最も多かった悩みとして、「ワギニスムス(腟れん縮)」が84%でした。これは、腟の筋肉がけいれんして、セックスしようとすると、挿入できない、激痛が走るという症状です。「性嫌悪」、「性交痛」、「オルガスム障害」、「性欲低下」なども多くの悩みとしてあげられます。

直近の調べでは、2011年から2015年のもので、「性交痛」が80%です。続いて「挿入障害」、「性欲低下」、「性嫌悪」が続きます。この結果を見ると、中高年のパートナーもセックスから遠ざかってしまう理由がわかります。

 

 直近の調べでは、セックスレスの原因の80%が性交痛だとわかりました。

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