バッグはブランド品にこだわらない。ファッション小物のちから【石田純子】

第5章 ファッション小物のちから

バッグはブランド品にこだわらない 

【石田純子・大人スタイルの新常識 法則43】

 

ブランドバッグのもつ高級感や品質のよさは貴重ですが、その一方で、軽くて実用性があり、しかもおしゃれなバッグもあります。高ければよい、というわけではありません。

 

年齢とともに、バッグの重さがつらくなってきます。大きな革のバッグに荷物をまとめると、かなりの重さになってうんざりします。だからといって、小さなハンドバッグだけで出かけると、最終的には紙袋や布バッグをいくつも抱えて歩くはめに……。

 

しっかりした革のバッグは、フォーマルな場面や、少しきどった場面用にとっておき、日常のお出かけは、荷物がたくさん入れられる、軽いナイロン素材のトートバッグにかえてみませんか?

 

ただし、何でもいいわけではありません。「手提げ袋」や「エコバッグ」に見えるようなものは厳禁です。バッグは体に対して占める割合が大きいので、安っぽいものを持つと、おしゃれが台なしになってしまいます。

 

本体がナイロンでも、持ち手やジッパーの引き手などに、部分的にレザーや合皮革が使われていると高級感が出ます。持ち手は肩にかけられるような、長めで柔らかいものが便利です。

 

色は、つい黒を選びがちですが、アクセントになりにくいのが難点です。私が便利だと感じるのは、シルバーやブロンズといった光をまとう色です。これなら、どんな色の洋服やコートにも合いますし、パッと目を引くアクセントとしての存在感も十分。黒を選ぶ場合には、マットなものではなく、表面がエナメル加工してあるなど、質感に個性を感じられるものがいいと思います。

 

洋服のアクセントカラーになる色のバッグを持つと、コーディネートに華やぎを添えます。洋服のベースカラーが黒・グレー・ネイビー・白というラインであれば、ロイヤルブルーやきれいなピンクのバッグが合いますね。ベージュ・茶・カーキといった色のラインであれば、水色や黄色、ゴールドのバッグを選んでみてください。

 

荷物が少ない場合には、クラッチバッグを使うのはいかがでしょうか。面積が小さいので、ここにアクセントカラーやアニマル柄などをもってくると、全体がキュッと締まってかっこよくなります。

 

 

 

石田 純子(いしだじゅんこ):
スタイリスト。雑誌『装苑』編集部をへて独立。雑誌、TV、CM等のスタイリングを手がける。
ファッションアドバイザーとして、百貨店の研修やトークショーなど活躍の場も多数。
若作りでない、若々しいスタイリングに定評がある。

 

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