
お金が欲しくてたまらないなら○○する。住職が伝える禅の教え
お金が欲しくてたまらない人は、どのくらいいるでしょうか?
お金が自分のものになると、好きなものを買えます。特に場所も取らないので、いくらでも欲しいと思うのが人情でしょう。
結婚相手にしたって、お金を稼いでいる人の方が魅力的に見えるかもしれません。
でも本当のところ、人によっては、このお金がまた、大きな問題を産むケースもあるものです。
古いお経には、、、
インドの原始経典に「イティヴッタカ」75には、このように書いてあります。
正しい方法で稼ぎ、よく働いて富を得たなら、乞うものに飲食物を与えて喜ばせよ。
正しい方法で努力して働いて、欲しい人に食事を与えて、喜ばせるようにせよ。といっています。
方法が正しいこと、そして懸命に働くことが大事だということもわかりますね。
「沢庵漬け」で知られる沢庵和尚が言うには、、、
沢庵宗彭といえば、江戸時代の臨済宗の和尚さんで、宮本武蔵に影響を与えた人です。
その沢庵和尚が財産に対して次の様に言っています。
天下を知るほどの大なる富はなし。しかれども天下を知る富、天下の富を以って富となす。己の財宝を積みたるを富となさず。己自ら財宝を積みたる富は小人の富なり。小人の富は不義なり。浮き雲のごとし。
世の中の豊かさとは、計り知れないけれども、その世の中の豊かさは、私たちが想像できる良いものでできていて豊かさを満たしている。自分の貯金をやみくもに増やしたりするのは、器の小さい人の豊かさであって、全くもって人の生き方に反するものです。吹けば飛ぶようなものだ。(筆者意訳)
豊かさといったときに、それは世の中に満ちているものであって、ひとりが蓄えたものを言うのではない。というのが、沢庵和尚の言いたいことでありましょう。
禅の世界では、中国の唐の時代より「与えるは受け取ることであり、受け取るとは与えることである」。ということが言われてきました。
つまり、一方的な価値にとらわれない立場をとっています。
例えば、禅の修行の一つでもある、托鉢ですが、回っている僧は修行をしているのですが、お米などを喜捨する方も同じように物に対する執着を離れる修行をしていることになるのです。
この場合、その場で関係が完結するということも大事な要素となります。
会社で言えば、上司が部下に食事をご馳走する場合に、皆んなが円滑に仕事に取り組めることを確認できれば、それが上司としての得るものであり、部下はその安定感を与えていると言えるかもしれません。
与えることはもらうことであり、もらうことは与えることである。とその場その場で完結すると貸し借りという発想がなくなります。
社会のために手放そう
沢庵和尚の言うところは、その駆け引きのないところで、社会の富のために私財を投げ出そうと言うことです。
会社や同僚のためもそうですが、ボランティア募金もそうです。家族や親戚、近所の子どもにもそうです。
社会の富のために、生活に余裕のある部分から少しずつ支出することで世の中が豊かになる。そうすると自分も大きく得るものがあると言うのです。
東日本大震災の時、多くの人が東北の復興のために力を尽くしましたよね。その時にもみなさんがそれに勝るお金ではない所得を得たと思うのです。
そうすると不思議とお金は必要な分だけ入ってくるようになるんですね。
【お金は増やすより手放す。住職が伝える禅の教え】
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