
これも更年期?「職場で気絶するように居眠りしちゃう」50歳女性の悲劇
「夜しっかり寝ても、朝になると眠たくて起きられない」
「日中に耐えられない眠気が続く」
など、40~50代になり、こんな悩みはありませんか?
日本の女性は平均的に50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期は、ホルモンバランスの影響で、さまざまなからだや心の不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性のお悩みのひとつに「昼間の強い眠気」があります。
今回は、更年期の眠気の改善法について「あんしん漢方」の薬剤師、清水みゆきさんに教えてもらいました。
やっと働きに出たのに……日中の強い眠気に悩まされる
接骨院の受付で働く景子さん(50歳)は、最近、抑えられない異様な眠気に悩んでいました。
「息子が高校生になったのをきっかけに仕事を始めたんですが、座ったままの作業がメインで正直もて余す時間も多いんです。 そのせいか、日中に何度も襲ってくる眠気に困っています」
久しぶりに社会に出ることに喜びを感じ、張り切って仕事をしている景子さんですが、眠気はどうにもなりません。
「眠気がくると掃除をしたり、眠気を覚ますために頻繁に手を洗ったりするうなど気をつけているんですが、今度は頭がボーっとしてしまいます」
家に帰ったらすぐにベッドに倒れこんで眠ってしまうという景子さん。
「こんな具合なので、夕食の支度も億劫になって……仕事だけでなく家のこともまともにできなくなってしまいました」
眠気の症状と理解されない苦しみ
家族は景子さんの異変に気づいてはいるものの、そのつらさを理解してくれません。
「ずっと家事しかしていなかったから仕事がキツいんだろう」
「そりゃ、みんな多少は眠くなることもあるだろう」
夫はこう言って、景子さんの眠気は怠けやサボりだと誤解しているようです。
「私は久しぶりに社会に出て張り切って仕事をしているのに、サボっていると思われるのは心外です。でも、眠気を覚まそう、我慢しなくちゃと思えば思うほど、頭がボーっとして集中力もなくなっていきます」
改善するどころか悪化していく日中の眠気。さらに、家族の理解も得られずに、景子さんは精神的にも追いつめられてしまいました。
ついに仕事で失敗……原因は更年期にあった!
モヤモヤした悩みを抱えつつも、仕事と家事をなんとか両立させていた景子さんですが、ある日職場で大変なことが起きてしまったそうです。
「仕事中に気を失うような激しい睡魔に襲われて、なんとそのまま受付で眠りこけてしまったんです。顔見知りの患者さんたちですらあきれ顔、他のスタッフにも白い目を向けられて……すっかり、落ち込んでしまいました」
ですが、接骨院の先生は落ち込む景子さんに優しくこう話してくれたそうです。
「更年期になると、人によってはすごく眠くなるようですね。うちの妻がそうでしたよ。眠気の他にもいろいろ症状があるらしくて、当時はかなり悩みましたよ」
この言葉を聞いて初めて、景子さんは「この症状は更年期によるものなんだ!」と知りました。
「接骨院の先生の経験談を詳しく聞いたところ、奥様は漢方薬を飲んで改善したとのこと。それで、私も漢方薬を試してみようと思ったんです」
早速、漢方薬局に行って相談したところ、加味帰脾湯(かみきひとう)という漢方薬が処方されました。
加味帰脾湯は、気や血(けつ)を補い巡らせることで、日中の傾眠傾向や不眠の改善が期待できる漢方薬です。
「漢方薬を飲み始めてから、朝はスッキリ起きられますし、日中の眠気もだんだんと軽減してきました。睡眠の質がよくなったと感じています」
今では、昼間に眠たくなることもなく、仕事も家事もテキパキとこなしているそうです。
「根本的に日中の眠気を改善したい」人には漢方がおすすめ
「気のせいだろう」
「そのうち改善するだろう」
そう軽く思いがちですが、日中の眠気が続く状態をそのままにしておくと、仕事や日常生活に大きな支障がでるかもしれません。
更年期症状のひとつである「眠気」。
更年期の不調の改善には、日本産婦人科学会も推奨している漢方薬がおすすめです。
更年期の不定愁訴の治療は、漢方薬が得意とするところです。
漢方薬は、血の不足や流れの滞り、気の流れの異常などを整えることで、症状を根本から改善します。
自然成分がからだにやさしく働く漢方薬なら、毎日のむだけで、お悩みの症状の解決と、根本的な体質改善を目指せるでしょう。
更年期の眠気の改善には、以下の漢方薬がおすすめです。
<更年期の眠気におすすめの漢方薬>
- 加味逍遙散(かみしょうようさん):ホットフラッシュやイライラも気になる方に。
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう):疲れやすい、朝すっきり起きられない方に。
- 帰脾湯(きひとう):眠りが浅い、夢をよくみるなどの不眠も気になる方に。
漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。
うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるには、プロの力を借りるのがおすすめです。
漢方薬局や病院へ足を運ぶのは敷居が高い、対面では相談しにくいという方は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
AI(人工知能)を活用したオンライン漢方サービスなら、気軽に漢方のプロに相談できます。
お手頃価格で個人に効く漢方を見極め、自宅に郵送してくれますよ。
●あんしん漢方:https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
更年期の眠気から抜け出そう!
あなたの異常な眠気の原因は更年期かもしれません。我慢せずに専門家に相談してみませんか?
漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も元気に過ごしていきましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師 JAMHA認定ハーバルセラピスト
製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
続きを読む
スポンサーリンク
【注目の記事】
- 「予約がとれないブランディングスタイリスト」が50代女性に向けて提言する「自分をもっと好きになる方法」って?
- 女性の毛髪への新アプローチ「S-DSC毛髪再生医療」とは?「毛の成長を促す起点となる細胞の一つを移植する」治療への期待を専門医に聞きました
- とにかく脚がキレイに見える!【ユニクロ】カーブパンツが話題です【40代の毎日コーデ】
- 形がきれい!合わせて着るだけで上品見えする【ユニクロ】の黒セットアップ【40代の毎日コーデ】
- 【立ったまま1分!骨盤矯正】体のねじれを整えて、垂れ下がったお尻もぷりっと丸く引き上がった【鬼軍曹ゆか様ダイエット】
- 熱中症「頭が痛くなった」はもう危険スレスレ!昨年の倍搬送されている2025年、「この梅雨明けまえがいちばん危ない」これだけの理由【専門家が解説】
- 48歳独身女性、立ち上がろうとした瞬間「あれ??」。このめまい、もしかして「更年期」なのかな?【マンガ100人の更年期R】
- 「まさか、私が乳がんに?」53歳でがん告知。抗がん剤で動けないつらい日々に、私を支えてくれたものとは
- 大人気【ユニクロ】ワイドスウェットパンツ。オシャレな人が購入しているカラーとは【40代の毎日コーデ】
- 「意地でもシミを増やさない」紫外線対策4つのポイント。「日傘だけでは不十分!?」50代美白のカリスマ美容家さきめぐ先生に聞いた
- 技アリ白Tでさりげなくお腹をカムフラージュ。Tシャツインの着こなしに抵抗がある人、必見です【40代の毎日コーデ】
- 【熱中症搬送数激増中】実は6月下旬からの「高湿度」が最も危険!「さぼると熱中症リスク激増」の意外すぎる習慣とは?
- 「私の老化度、本当に54歳ぶんなのかな?」更年期以降は全員が気にしたい「自分の生物学的年齢」を計ってみたら衝撃的すぎる結果に
- 「体温が1℃下がると太りやすくなる」問題が、更年期世代の女性にとって特に深刻なのはなぜか?「お風呂に入る前たった1分でできるヤセ習慣」とは?【石原新菜先生が解説】
- 超激務ヘアメイク藤原美智子さんが「42歳で思い切って変えたこと」その顛末は?「顔も体も片側だけ引き攣った状態になるまで」働いて
- 「更年期のあと」ってどうなりそうですか?54歳コンビが語る「ここまでは冗談みたいにしんどかったけれど」の話
- 43歳、新しい職場で心が折れた。でも、25年ぶりにピアノを弾いたら胸が熱くなって──そこから私の転機が始まった
- 更年期後に「消える症状」と「そのまま残る症状」って?7万人のデータが教えてくれる「更年期の真実と、これからの人生」
- 更年期、どうやって乗り越える?運動、食事、サプリ、そして注目成分「ゲニステイン」まで、更年期の専門医が教えます
- 今の生活が「しんどい」なら「命の前借り」をしている証拠。知らずに「疲れを溜めてしまう」生活習慣とは【医師監修】
- 【徹底検証Hip Fit】はいて1日23分、ながらで使える手軽なヒップトレーニング!SIXPADの女性向けショーツタイプEMSで「ヒップから健康」は叶う?
- 「1年で約6倍」老化スピードが速い人と遅い人、その違いは?美人女医が伝えたい老化を早める3つの原因【医師監修】