誰からも好かれる「育ちのいい人」が無意識に実践している「何気ない会話」7つの魔法

2023.05.27 WORK

人と人とのつながりの中で生きている私たち。コミュニケーションを通じて、相手に好意をもって受け入れられる表現方法を身に付けることはとても大切なことです。コミュニケーション力を上げるエッセンスを(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生に教えていただきました。

【 気品を身につけるシンプルな教え#71コミュ力アップ編 】

 

ケース1. あなたの印象は「声」と「姿勢」で決まる。ぜひ録音して確認してください

もちろん、話す内容は重要ですが、初対面においては、その人から発せられる声や表情こそが鍵になるのではと思います。これは、自分の意見や気持ちを正しく伝えることにもつながっていきます。

 

まず初めに姿勢や振舞いで相手に安心感や好感を与え、その次に声や表情でも同じように好印象を持っていただくことが大切です。欧米では、姿勢と合わせて声質でも、その人の教養や品性の有無を判断しているといわれています。

 

話し方改善の第一歩は「録音」。自分の声を客観的に聞くと、声の響きの有無や話し方のくせがわかります。

 

自分がどのような声で話しているか、なかなか自分では気づかないと思います。そのため、私は自身の声を録音して客観的に聞いてみることをおすすめしています。少人数での会議のほか、同僚とのランチ中、友人との電話中など、ある程度自分が長い時間話すシーンを選ぶといいでしょう。

 

録音した声を聞くと自分の声の響きの有無や話し方のくせがわかります。「声の高さ」はどうか、「音色は豊かか、なめらかか、温かみはどうか」、「ずっと同じ調子ではなく抑揚をつけているか」、「話し方は早くないか遅くないか」、「声量はどうか」などを客観的に聞いて意識して改善していきましょう。

 

また、正しく声を出すためには顔の位置も大切です。こちらから。

 

ケース2. 話しはじめのきっかけはなにがいい?「カンバセーションピース」を用意してみて

カンバセーションピースとは、訳すると「会話を活気づけるおもしろいもの」のこと。

 

特に初対面で何を話してよいか困ってしまう場面はよくありますが、これは相手の方も同じです。ですから、訪問するときには、その時の季節や話題になっているものにちなんだアクセサリーを身につけると、相手方もそれに気づいたり、または自らそのことを話題にして、会話が弾むこともよくあることです。

 

例えば犬や猫のモチーフのバッグ、アクセサリーを身につけたことがある人ならば、同じくペットを飼っている人が話題にしやすいことを実感していると思います。和装をなさる方ならば、帯や帯留めが同様に話題になりやすいでしょう。

 

そのように、相手のアクセサリーを褒めたり、訪問先の調度品について尋ねたり、活けてある花や植物などを会話の話題にすることもおすすめします。

 

ケース3.話し上手=コミュ力ではない。「聴くことがうまい」ことがいちばん重要です

そもそも会話は、話し手と聞き手がいて双方向で成り立つものです。話上手な人もただ一方的に、自分の思いを語り過ぎると自己中心的な人にしか見えません。

 

大切なことは、相手の伝えたいことを最後までしっかり聴く姿勢があることです。聴く力が不足し、相手の話の途中でさえぎって質問をする人がいますが注意をしましょう。

 

また、「聴く力」は相手の伝えたいことを理解する力でもあります。相手の言葉だけで理解しきれない場合は、適宜質問や「このような理解で、合っていますか?」などと確認をして情報を補完し、理解を進めましょう。

 

会話はキャッチボールであり、言葉は相手への贈り物です

会話はよくキャッチボールに例えられますが、会話をする場合に直球で投げ合うのと、弧を描くようなゆったりとしたキャッチボールとでは、相手の方はどちらが受け取りやすいでしょうか。

 

後者のように、弧を描くような優しいボールを投げるような会話のほうが、自分の意見や気持ちを相手へ届けられ、相手からの言葉も優しく受け取ることができると思います。

 

言葉は相手への心の贈り物です。相手の心へ届ける気持ちをもって会話を行い、よりよいコミュニケーションをとれるようにいたしましょう。

 

相槌のバリエーションを多く持つとよいですね

コミュ力の高い人は相槌が上手で、いくつものバリエーションを持っているものです。相槌は、相手に話していいよと伝えるサインであり、「この人には話していい」「もっと話したい」という気持ちにさせ、信頼関係を築くことができます。

 

「そうですか」「それでどうなったのですか?」「わかります」などで相手も次の言葉が出やすくなります。

 

つづき▶コミュ力に自信がない人が「まずやってみるべき」7つのコミュニケーション技術

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