
働く40代独身女性のみなさん。「将来」の何がいちばん不安ですか?
キャリアカウンセラーとして、女性のさまざまなキャリアに関わってき小島貴子先生が、アラフォー世代のさまざまな悩みに答える新連載『女のキャリア一刀両断!』。キャリアを重ねてきた分、仕事も私生活も充実しているのがアラフォー世代。とはいえ仕事に恋愛、結婚問題など、悩みもつきないもの。もちろん、今までの人生に後悔はなくても、このままでいいの? これからどう生きていくべき? そんな疑問を持つあなたに、人生の先輩でもある小島貴子先生が、びしびしアドバイスをしていきます!
何について不安なのか、まずはっきりさせよう
よく、独身&子なしのアラフォー世代の女性から、「ひとりが不安」という言葉を耳にします。私は、結婚して、息子が二人いますが、私も、「不安」は「不安」なのです。それは、家族がいると、逆に知らず知らずのうちに家族に依存しているからこそ、「いつかは?」という「不安」があるからです。
「ひとりだから不安」、「ひとりじゃなければ安心」ということではありません。
とはいえ、一人でいるのが「不安」「怖い」という気持ちも理解できます。
そこで、その不安を書き消す第一歩として、今の自分の何が不安なのか、紙に書き出してみましょう。こうしたアウトプットの作業を行うことで、頭の中というのは整理されるものです。負の感情は、負の思考と負の行動へと連鎖しています。まずは、負の感情の源泉を客観的に見つけてみましょう。そして冷静な思考へとつなげてみるのです。
不安には、大きく2つの種類があります。1つは「心の不安」、もう1つは「状況の不安」です。「心の不安」は、今生じていることではなく、これから起こるかもしれないことに対する「不安」です。
例えば将来の貯蓄や病気に対する心配など。
一方「状況の不安」とは、今一人でいることなど、現在の自分をとりまいている状況が原因で起こる「不安」です。自分が書き出した不安は、この2つのどちらに振り分けられるか、分類してみましょう。
そうすれば、どうすれば、「不安」を取り除くことができるのか、おのずと解決方法や対処法も見えてきませんか? 一人が不安なら相手を見つける努力をする、貯蓄が不安ならマネープランを見直してみる、など。
不安は取り越し苦労
そして、覚えておいて欲しいのが、「不安=取り越し苦労」ということ。5年先のことは、誰にも予測することができません。別な言い方をすれば、あまり先のことを、予測すること自体が意味のないことなのです。
今から、5年前のことを、ちょっと思い出してみて下さい。社会も、あなたも、今の状況や変化を予測できていましたか? 世の中は、めまぐるしく変わっていきます。未来のことを予測しての不安事は、ある意味でもったいないと私は思います。
もし、5年前と今現在、社会もあなたも、あまり変わっていないと思うなら、5年後も変わってないはずですから、それはそれで、心配する必要はないのです。
不安ではなく、目標を持つ!
そして将来に対して、あなたに持ってほしいものは、不安ではなく「目標」です。私の勝手な想像ですが、オトナサローネの読者の方のイメージは、バリバリ働いてきて、40代になって、社会的地位があって、自由になるお金も程度あって、外見もきちんとお手入れをして、という「素敵な女性」です。
自分が手に入れているものもあるけれど、ないものもある。だからと言って、ないものをねだっているわけでもない。だけど、本心では、「本当に、ないままでいいの?」と疑問を持っている。そして、今、あるものを、これからどう生かしていくか、次のステップに悩んでいる女性でもあります。
そんな女性には、将来は、思い切った目標をもってほしいと思っています。起業するとか、今、自分が働いている会社で社長になるとか。「え?そんなこと本当に考えているの?」って笑われたっていいのです。人生は一度きり。ぜひ大きな目標をもって、そのために、今何をすればいいのかの戦略を練って欲しいのです。
例えば会社員の人が、自分が今働いている社長を目指すとします。その視点で、周囲を見渡してみると、会社そのものや人間関係など、これまでとはまた違って、いろんなことが見えてきます。ぜひ、「不安」ではなく、「目標」という新しい視点をもってみてください。
50歳からは自分が主役の人生を送る!
『女50歳からの100歳人生の生き方』 小島 貴子・著 さくら舎・刊 1,512円+税
日本女性の平均寿命は87歳を超え、多くの女性が100歳を超えて生きる時代に入りました。
これまでは余生といわれていた50歳以降ですが、そこには「未来」があります。著者の専門のキャリア心理学を駆使して、自分で100歳人生のシナリオが書けるように導いてくれる本!
スポンサーリンク
【注目の記事】
- 「予約がとれないブランディングスタイリスト」が50代女性に向けて提言する「自分をもっと好きになる方法」って?
- 女性の毛髪への新アプローチ「S-DSC毛髪再生医療」とは?「毛の成長を促す起点となる細胞の一つを移植する」治療への期待を専門医に聞きました
- とにかく脚がキレイに見える!【ユニクロ】カーブパンツが話題です【40代の毎日コーデ】
- 形がきれい!合わせて着るだけで上品見えする【ユニクロ】の黒セットアップ【40代の毎日コーデ】
- 【立ったまま1分!骨盤矯正】体のねじれを整えて、垂れ下がったお尻もぷりっと丸く引き上がった【鬼軍曹ゆか様ダイエット】
- 熱中症「頭が痛くなった」はもう危険スレスレ!昨年の倍搬送されている2025年、「この梅雨明けまえがいちばん危ない」これだけの理由【専門家が解説】
- 48歳独身女性、立ち上がろうとした瞬間「あれ??」。このめまい、もしかして「更年期」なのかな?【マンガ100人の更年期R】
- 「まさか、私が乳がんに?」53歳でがん告知。抗がん剤で動けないつらい日々に、私を支えてくれたものとは
- 大人気【ユニクロ】ワイドスウェットパンツ。オシャレな人が購入しているカラーとは【40代の毎日コーデ】
- 「意地でもシミを増やさない」紫外線対策4つのポイント。「日傘だけでは不十分!?」50代美白のカリスマ美容家さきめぐ先生に聞いた
- 技アリ白Tでさりげなくお腹をカムフラージュ。Tシャツインの着こなしに抵抗がある人、必見です【40代の毎日コーデ】
- 【熱中症搬送数激増中】実は6月下旬からの「高湿度」が最も危険!「さぼると熱中症リスク激増」の意外すぎる習慣とは?
- 「私の老化度、本当に54歳ぶんなのかな?」更年期以降は全員が気にしたい「自分の生物学的年齢」を計ってみたら衝撃的すぎる結果に
- 「体温が1℃下がると太りやすくなる」問題が、更年期世代の女性にとって特に深刻なのはなぜか?「お風呂に入る前たった1分でできるヤセ習慣」とは?【石原新菜先生が解説】
- 超激務ヘアメイク藤原美智子さんが「42歳で思い切って変えたこと」その顛末は?「顔も体も片側だけ引き攣った状態になるまで」働いて
- 「更年期のあと」ってどうなりそうですか?54歳コンビが語る「ここまでは冗談みたいにしんどかったけれど」の話
- 43歳、新しい職場で心が折れた。でも、25年ぶりにピアノを弾いたら胸が熱くなって──そこから私の転機が始まった
- 更年期後に「消える症状」と「そのまま残る症状」って?7万人のデータが教えてくれる「更年期の真実と、これからの人生」
- 更年期、どうやって乗り越える?運動、食事、サプリ、そして注目成分「ゲニステイン」まで、更年期の専門医が教えます
- 今の生活が「しんどい」なら「命の前借り」をしている証拠。知らずに「疲れを溜めてしまう」生活習慣とは【医師監修】
- 【徹底検証Hip Fit】はいて1日23分、ながらで使える手軽なヒップトレーニング!SIXPADの女性向けショーツタイプEMSで「ヒップから健康」は叶う?
- 「1年で約6倍」老化スピードが速い人と遅い人、その違いは?美人女医が伝えたい老化を早める3つの原因【医師監修】