
夏のお疲れ肌にレチノールは効果あり?ただし、取り入れ方で注意してほしいこと
レチノールとは
イラスト/lely
レチノールは、ビタミンAの一種です。
強い抗酸化作用をもっており、シワやハリの低下、たるみ、毛穴など、肌の老化によっておこるさまざまな肌悩みにアプローチできる成分として注目されています。
具体的には、ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンの生成を促して肌のハリや弾力を維持したり、肌のターンオーバーを促進したりする効果が期待できます。
夏の肌にレチノールは有効?
イラスト/lely
夏は紫外線量が多く、紫外線ダメージによるシワやたるみといった肌老化の心配が増える季節です。
レチノールは、加齢による自然老化だけでなく、紫外線による光老化にも有効といわれています。
また、夏は暑さで毛穴が開きやすくなったり、汗や皮脂の量が増え毛穴が詰まったりといった悩みもあるでしょう。
レチノールは、皮脂の過剰分泌を抑える効果も期待できるので、夏の肌老化と肌悩みの両方に向いています。
レチノールを取り入れる方法
写真/PhotoAC
レチノールを取り入れる方法は、主に「ビタミンAとして摂取する」「レチノール配合の化粧品を肌に塗る」の2種類です。
以下では、レチノールを取り入れる方法を2つご紹介します。
1.サプリメント
レチノールは、ビタミンAのサプリメントとして市販されています。
からだの内側からビタミンAを取り入れると、顔だけでなく、粘膜や血管などを含むからだ全体の抗酸化力が高まるので、健康的な美しさを目指せるでしょう。
「日本人の食事摂取基準」(2020年版)によると、ビタミンAの1日の推奨摂取量は、成人女性で650~700µgRAE/ 日です。
ビタミンAは体内に蓄積されやすい性質があり、過剰摂取は脱毛や唇のひび割れ、皮膚の乾燥、頭痛などを引き起こすことがあります。そのため、食事やサプリメントなどを合わせて、耐容上限量の2,700µgRAE/日を超えないように気をつけましょう。「耐容上限量」とは、健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限量のことをさします。
2.化粧品
レチノール配合化粧品のなかには、シワ改善に効果が認められている市販品もありますし、医療機関専売品や医師の処方が必要な高濃度のものもあります。
このような化粧品を肌に塗ることで、高い美容効果が期待できるでしょう。
ただし、レチノール配合化粧品を使うと、人によっては「レチノイド反応」によって皮むけや乾燥感、かゆみ、赤みなどがおきる可能性があります。
レチノール配合化粧品は慎重に使い、肌が敏感になっているときには紫外線対策を十分に行いましょう。
▶後編も読む
夏の肌づかれにレチノール以外でおすすめのインナーケアは?
<この記事を書いた人>
あんしん漢方 ライター
円山 真由佳(えんやま まゆか)
医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。
表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
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