認知症の親の住まい。介護現場を知る叔母に「見学の時にチェックすべき」と言われた3つのポイント

「お酢たっぷりカレー」以降、料理が難しくなってきた義母

また、当時のお義母さんは引っ越しの話題を出すたびに「キッチンは広くなきゃ絶対ダメ!」と繰り返していましたが、実際は料理をするのがだんだん難しくなってきた模様。(過去の記事にも書いたのですが)料理上手だったことを疑う「お酢たっぷりのカレーライス」「味付けが極端に濃い肉じゃが」や「異様な速さで減っていく調味料」は、それをしっかり物語っており……。

 

この辺りからお義母さんは、料理の味付けを忘れたり、分量が分からなくなったりしていたのかもしれません。あとから医師や介護士の方に聞いたところ、認知症により味覚や嗅覚障害の症状が出る場合があるとか。

※記憶力や判断力の低下によって、味付けなどが分からなくなるケースもあると考えられています(味覚障害は、加齢による身体機能の低下などが原因とも)。

 

もちろん、お義母さん自身にその自覚はないので「キッチンの広さ」にはこだわり続けていましたが、私たちとしては「料理は厳しくなるだろうから、サ高住に住むなら食事の提供サービスは必須」と考えるようになりました。

 

そこで一つ目に見学に行ったのは、我が家から徒歩圏内の食堂付きサ高住。案内してくれた施設長も丁寧で、入居者の皆さんも明るく楽しそう。中には「こんにちは~」と挨拶をしてくれる方もいました。

 

しかし詳細を聞いてみると、「実は今、入居待ちの方がかなり多い状況でして。ご案内できるのは、相当先になってしまうかもしれません」とのこと。「まぁ1軒目だし、今回は勉強ということで」と気を取り直し、ひとまず基本的な情報だけは記載して、終了! ところが、この後も苦戦することになり……。それはまた、次回お話ししたいと思います。

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