黒柳徹子、地味にスゴい!その圧倒的な先見性と強運の陰にあるもの

2018.01.26 LIFE

徹子が教える開運法とは・・・

しかし、お気楽テツコも働きすぎて過労のため、入院することになってしまいます。自分の役がたった一言のセリフで抹殺されることを知ったテツコは、「テレビは、すべてが使い捨て」と悟ってしまう。あの時代の女性なら、こういう時、結婚しようと思うはずですが、テツコに切羽詰った感じはありません。医師から「やりたい仕事だけやりなさい」というアドバイスを受け、今日までそれを守っています。演技を学ぶために、38歳でニューヨークに留学、テツコの代名詞でもある玉ねぎヘアは、ニューヨークのサロンで、ジャクリーン・ケネディーなどセレブ御用達の美容師、須賀勇介氏の国際的なセンスによって生み出されたものでした。

 

帰国したテツコに、大きなチャンスが舞い込みます。女性のためのニュースショーの司会です。女性がメイン司会になるのは初めてのことでしたが、製作側は「自由に生きる立場の女性から、発言してほしい」と口説かれたそうです。(「徹子の部屋」は、この番組の後に始まります)

 

同書を読んでいると、自由がテツコにチャンスを運んでくるように感じます。ビジネスですから、大前提としてテツコに実力があることは言うまでもありませんが、テツコを見ていると、強運の土台には自由があるのかもしれないと思うのです。なぜなら、いつの時代も人は自由を求めているから。

 

時代がテツコについてくるというのは、パンダや玉ねぎヘアからも推察することができます。テツコはパンダが日本にやってくる30年前からの愛好家で、ニューヨークの動物園に見に行ったそうです。「徹子の部屋」開始から変えていない玉ねぎヘアも最近なぜかブームで、多くの女性誌から作り方に関する取材が寄せられているそうです。何かブームを起こしたい方に「気長になさいませ」と伝えたい気がすると同書で述べています。これはやめないこと、とも言い換えることができるでしょう。自由を求める先駆者であり、「黒柳さんに聞いた徹子さんのこと」(祥伝社黄金文庫)によると、食べ物をよく噛まないために魚の骨がのどに詰まって、耳鼻咽喉科に三度もかつぎこまれるほどせっかちなテツコですが、人生そのものには焦らないようです。おそらく、損得勘定抜きで、心から好きなことをしているからでしょう。

 

徹子は黙って時代の最先端を行く

「徹子の部屋」にレディー・ガガが出演したときがありましたが、玉ねぎのような黒いドレスを着たガガを見たとき、ガガのテツコに対するリスペクトを感じたのは、私だけではないでしょう。ガガの先に、テツコがいる。テツコのインスタが女子高性に人気と聞いたことがありますが、女子高生にとってはテツコもガガも同じカテゴリなのではないでしょうか。

 

昨年、「VOGUE JAPAN」(コンデナスト・パブリケーションズ)が、「女性がブラジャーをつけるのが常識なんて、過去の話」とブラレスについて特集しましたが、テツコは「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で、常にノーブラ主義であることを明かしています。こともなげにit girlの先を行くのが、テツコなのです。

 

テツコはスターになる運命のもと、この世に生を受けたのでしょう。一般人にテツコの真似はできないと思いますが、周囲にメリットを与えつつ、自由を積極的に選択するとき、すでに運はよくなりはじめているのではないかとも思うのです。

 

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