この人を選んだら、幸せになれますか?-38歳・清美の場合(2)-【40女の恋愛事情・story4】
同僚とは、仕事が早く終わった日に、一緒に飲みに行った。
彼は、普通だった。
普通というより、無難だった。
無難に楽しいし、無難でいい人だということも、前からわかっている。
今まで同僚としか思っていなかった彼と、2人きりでお酒を飲んでいる。
いつもいる会社の仲間がいないので、お互いに少し緊張してしまう。
「他の女の子とも良く飲みに行くの?」
「飲みに? 行かないよ。会社の女性と2人で飲むなんて、今回が初めて」
彼は当然のように私の目を見てそう答える。
まるで、私だから特別に2人きりなんだよと言っているかのように。
彼との時間は、普通だった。
普通で平凡で無難で、だから平和だった。
前から良く話もしていたから、一緒にいると安心もできた。
この人とだったら暮らすことができる。
結婚って、もしかしたら、こういう落ち着いた時間なのかもしれない。
きっと彼も、結婚とまでは考えてなくても、私と付き合うつもりはあるのだろう。
スノボをしたことがないと言ったら、この冬一緒に行こうと言ってくれた。
目の前がゲレンデのいい宿を知ってるから、と。
つまりそれは、泊まりで行こうと誘っている。
彼は私と付き合うことが当たり前であるかのような感じだった。
この記事は
作家&エッセイスト
内藤みか
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