顔のたるみを感じたら、40代は食事とコレを変えてみて。オトナのたるみのとり方

オトナサローネの「特集・オトナのたるみケア」に合わせて、皮膚科医の友利新(ともり あらた)先生に、「たるみ」の原因からケアまでお話しいただきました。

前編では「たるみ」のメカニズム、紫外線ケアの重要性についてお話しを聞きました。

後編では具体的にたるみの出やすい部分やそれに伴うケア、友利先生ご自身の対策法を、クリニックでの施術や最新コスメなどの情報を交えて伺います。

 

目の下はなぜたるむの…?それは「眼球を支える筋肉の老化」

加齢とともに涙袋が目立つようになったと言う声もよく耳にしますが、これもたるみが原因です。目のたるみの原因の大半は眼球を支えている「眼けん挙筋」という筋肉が衰えてきたこと。

 

筋肉が衰えることで眼球自体の位置が下がってしまいます。すると目の中の脂肪が眼球に押し出されるように下へぷっくりと出てしまうことに。目の下の皮膚に厚みがあれば支えられるのですが、皮膚の厚みも加齢とともに減少するため支え切れず、涙袋のように見えるのです。

 

目の筋肉の老化は経年劣化だけでなく、長時間目を酷使することで早まるので要注意。スマホやパソコンを見てばかりの目はつねに筋肉が緊張状態で老化を進めてしまいます。

 

またアイメイクを落とすときにゴシゴシこするのもNG 。炎症が起きてバリア機能が低下してしまい、皮膚が弱くなってたるみが出やすくなります。

 

上まぶたのたるみはちょっと注意、病気が潜んでいることも

 

目元はたるみがわかりやすい場所ですが、中でも多いのが「昔はパッチリ二重だったのに、二重の幅が曖昧になった」という方。

 

まぶたの皮膚は顔の中でもとくに薄い場所なので、エラスチンやコラーゲンなどの皮下組織が老化とともに減少してしまうと、まぶたの重さに耐え切れずたるみとなって下がってきてしまいます。

 

また、先ほどお話した涙袋の原因となる眼けん挙筋の衰え。これもまぶたのたるみの原因に繋がる原因ですが、そこで注意しなければいけないことがあります。

 

それはまれに「眼けん下垂」という、まぶたをあげる筋肉とそれを動かす神経に異常が起こる病気の場合があるということ。眼けん下垂の場合はたるみケアではなく手術が必要になります。

 

眼けん下垂の症状としては、まぶたがたるんだり、眼球が萎縮したりするのですが、歳を取ってから発症する場合もあり、ただの「たるみ」だと思っている方がほとんど。気になる症状が出たら、まずはカウンセリングを受けることをおすすめします。

 

にっくき「ほうれい線」。原因は皮下組織の減少、そして筋肉のゆるみ

 

日に日に目立つようになってくるほうれい線の原因はコラーゲンやエラスチンの減少だけでなく、2つの筋肉、口輪筋と頬筋そのものが弱くなったこと。支え切れなくなった口周りや頬の肉がだらんと下がってしまうことで、クッキリと線になって目立ってくるのです。

 

ここで女優さんや歌手の方のお顔を思い浮かべてみて欲しいのです。

 

あまりほうれい線が目立たないと思いませんか? それは職業柄、口の周りの筋肉をよく使っているから。

 

ですから、普段から表情を豊かにしたり、意識して口を動かすのはほうれい線予防に効果的。またフェイスローラーやマッサージなどもケアのひとつとして有効ですが、そのときは力加減と回数に気をつけましょう。

 

ほうれい線を消したいあまり強い力でマッサージしたり、ゴシゴシとローラーを当てるとそれは摩擦となってしまい肌を傷つける原因に。逆に炎症を起こしてたるみを引き起こすことになってしまいます。

たるみ対策のスキンケア。まず、化粧水はケチらないのが肝心

 

たるみ対策の7割は紫外線ケアだということを前編でお話しましたが、残りの3割、それがスキンケアとインナーケアです。

 

まずはスキンケアですが、保湿の元になる化粧水はケチるよりたっぷり使うのが大前提。どんなに高い化粧水でも肌に水分が浸透しないのであれば意味がありません。

 

もちろんフルライン揃えられるのが一番ですが、コスト的に厳しいのであれば化粧水はリーズナブルなものをたっぷりと使い、肌の水分量をアップさせてからいい美容液を使うのが◎。

 

最近はシワやシミ、たるみといった悩みに特化した美容液が出ているので、ここぞというものにお金をかけ、効率よくスキンケアしたいですね。

 

また、化粧品はなるべく最新のものを使ったほうがベターです

 

また、コスメは半期に一度進化しているので、できるだけ最新のものを使うことをおすすめします。今、私が使っているのが「コスメアカデミア」のスキンケア用品。

 

これは琉球大学の再生医療チームと一緒に研究、開発しているものなのですが、日本で初めて国産の「脂肪幹細胞培養エキス」を抽出することに成功し、スキンケア化粧品に落とし込んだものです。

 

脂肪幹細胞とはコラーゲンやエラスチンを育ててくれる成長因子のことですが、これは採取する組織に1%しか含まれない上、医師免許がある人しか抽出することができない貴重なもの。それがコスメとなって手軽に自宅で使えるほど、今のスキンケアは進化しているのです。

食べ物が原因になることも。特に糖と油には注意を払って

 

コラーゲンやエラスチンなどの皮下組織を破壊するのは紫外線だけじゃありません。例えば「糖化」。これはたんぱく質や脂質が糖と結びつくことです。老化促進物質を作り出すだけでなく、血糖値が上がることでコラーゲンやエラスチンを破壊します。

 

そして油にも要注意。皮膚の細胞膜や皮膚膜を作るオメガ3(アマニオイルやDHAなどの魚の油)は積極的に摂るべきですが、気をつけたいのがオメガ6(ごま油やサラダ油、菜種油)。オメガ6は摂り過ぎると炎症を起こしやすくなり、皮膚の乾燥や蕁麻疹を引き起こします。

 

するとエラスチンやコラーゲンが破壊されてしまうので、どんなにいい化粧品や紫外線をカットしていても意味がなくなってしまうのです。

 

今の日本人はオメガ6を過剰に摂取していると言われています。それはオメガ6が市販のケーキやパン、ドレッシングに大量に使われていて、日常的に無意識に摂取しているから。

 

「私は油抜きをしてるから大丈夫」「サプリで補っているから平気」という方がいますが、オメガ6が入ったドレッシングをじゃぶじゃぶかけてはいませんか?

「なんとなく食べる」をやめて、自分が何を食べているか意識するクセを

 

無意識にオメガ6を摂取する生活をしてたら、いくらサプリでコラーゲンを補っても追い付きません。オメガ6を押さえるにはオメガ3の割合を増やして、オメガ3対オメガ6の割合が1:4になるようにするのが理想的です。

 

とは言え、オメガ3は熱に弱く加工品には使えないため、ドレッシングなどはどうしてもオメガ6を使用しているのが現状。意識的に変えるにはオリーブオイルなどのオメガ9を使ったものに変えることも大切です。

 

値段は高くなってしまいますが、肌の質から改善されるのでたるみ予防にも効果的ですよ。

攻めのたるみケア最前線。クリニックでのケアはレーザー治療が主流

 

たるみのクリニックケアというと、まず「ヒアルロン酸注入」を思い浮かべる人も多いと思いますが、正直私はあまりオススメしません。というのはほうれい線だけを消したいというリクエストには有効ですが、下がって来てしまったまぶたを持ち上げるには力が弱く、すぐに落ちて来てしまいます。

 

だとしたら顔全体にレーザーを照射し肌全体をリフトアップする方がおすすめです。最近ではレーザーの種類も豊富になり、痛みやダウンタイムが少ないものが増えてきました。中でも私がおすすめしているのが「ウルトラセル」。

 

目の周りにも照射できるので、目のたるみにも有効ですし、照射時間は30分程度。痛みも少なく、ダウンタイムもありません。私も35歳の頃から半年に1度のペースで照射していますし、これからもずっと照射し続けると思います。

 

最近ではメスを入れずにリフトアップできる糸も人気です

 

レーザーで効果を感じられない方、もっとしっかりとリフトアップしたい方には糸をおすすめしています。私のクリニックでは「艶肌コラーゲンリフト」と呼ばれるもので、私も45歳までにやろうと思っている施術です。

 

昔のように切る必要がなく、オペも日帰りと短時間。口角やアゴ下など見えにくい場所から糸を挿入し、顔全体を引き上げるので不自然なつっぱり感もなく、糸は体内で溶けるので抜糸の必要もありません。

 

しかも糸を入れることで肌の再生力が促され、肌がふんわりと美しくなるというメリットも。値段は入れる糸の本数にもよりますが、20〜40万円。個人差はありますが、1度の施術で効果は4〜5年ほど持つので、費用対効果も高いと思います。

 

施術時期が早ければ早いほど老化の進行が押さえられるので、最近では20代のうちから糸の施術をする人も増えています。ヒアルロン酸を入れるような感覚で受けに来る人が多いですよ。

 

私自身、老化に抗いたいから、早め早めにケアしてきました

 

レーザーや糸は整形手術と違い、顔を劇的に変えることはできませんが、必ず「3、4年前の自分」に戻すことができます。でも、40歳の顔を20歳に戻したいというのであれば、もうたるんだ部分を切るしか方法がありません。

 

そしてそれはどうしても不自然になってしまいますし、体への負担も大きい。私はそうなる前にできるだけ早めにケアする方がいいと思います。

 

私も「変わらない」と言って頂くことが多いですが、それは40歳前からレーザーを受けてケアしてきたから。レーザーや糸を「整形」と捉える方もいますが、私は「あの頃の自分に戻る」施術だと思っているので、罪悪感を感じたことはありません。

 

そして何より老化に抗いたいからやるのです。

 

自分の若き日の顔をいちばん覚えているのは自分。私はベストな方法で戦う

 

レーザー治療は妊娠中に受けることが出来ません。なので、私も妊婦だったときは1年間、レーザー治療をお休みしていました。いつもなら2、3回レーザー照射していたのに、何もせずに過ごしたその期間。私は鏡を見て「あれ、たるんだ?」と思ったのを覚えています。

 

もちろん、周りにそんなことを言う人は誰もいませんが、自分は写真と見比べれば一目瞭然。それに毎日見ている顔ですから「戻りたい」と思うわけです。

 

自分は自分の若かったときの顔を覚えています。なのに、崩れてくる悲しさといったら。あの頃に戻りたい、アンチエイジングしたいと思うのは誰もが持つ願望じゃないでしょうか?

 

きっと私は70歳になってもレーザー照射をするし、そのときベストな方法で老化と戦うと思います。だから、少しでも「昔の自分に戻りたいな」と思うのであれば、そのときできることを少しでもやって欲しいです。

 

日常のケアを見直すことから初めるのはもちろん、クリニックでは予算や悩みに合わせてベストな方法を提案してもらえるので、相談してみてはいかがでしょうか。

お話・友利新先生

皮膚科医・内科医

日本内科学会会員、日本糖尿病学会会員、日本皮膚化学会会員、抗加齢学会会員

沖縄県宮古島出身。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。現在、都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きる為の啓蒙活動を雑誌・TV などで展開中。2004年第36回準ミス日本という経歴をもつ、美貌の新進医師。美と健康に関する著書も多数あり、近著に『0歳からのスキンケア』(イースト・プレス)がある。

(取材・文/根本聡子)

 

前編 → 40代の顔が一気に老ける「たるみ」。どうして肌はたるむの?どう対策すればいい?

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