40代の顔が一気に老ける「たるみ」。どうして肌はたるむの?どう対策すればいい?

日に日に深刻になっていく40代のお肌の悩み。中でも顔の印象を一気に老けさせてしまう「たるみ」の悩みは深刻です。

オトナサローネの「特集・オトナのたるみケア」に合わせて、皮膚科医の友利新(ともり あらた)先生に、「たるみ」の原因からケアまでお話しいただきました。

この前編は「なぜ40代はたるむのか」その仕組みをご説明します。後編は「たるみ対策に何をするか、一般的なケアと友利先生のおすすめ」(9/23公開)です。

 

たるみとは「皮膚の老化による下垂」

こんにちは、皮膚科医の友利です。私からは2回に分けて、医師の観点からたるみについてご説明しますね。

 

さて、鏡を覗いたとき、「昔に比べて顔が長くなった気がする……」と思った経験はありませんか? それは顔がたるんできた証拠です。

 

たるみとは皮膚の老化による下垂です。若いうちは皮膚には厚みがあり、筋肉もしっかりとついているので肌にはハリがあってフェイスラインもキュッと持ち上がっていますが、加齢とともに皮膚は薄くなり、筋肉も衰えてしまいます。

 

また、コラーゲンやエラスチンといった皮膚を支える皮下組織も弱くなるので、肌が重力に耐えられなくなり、下へ下へと落ちてしまう。結果フェイスラインがもたついたように見えるため、全体的に顔が長く見えてしまうのです。

40代の急激なダイエットは危険。痩せれば痩せるほどたるむ

 

思い出してみてください。若い頃は顔がパンパンだった人も多いのではないでしょうか? それは若い頃は皮下組織がしっかりしているだけじゃなく、脂肪がついていてハリがあったから。

 

でもその脂肪は加齢とともに減少し、20代中〜後半くらいでスッキリしてきます。厚ぼったかった目元がスッキリしてきたり、アゴのラインがシャープになったり。その頃が一番綺麗だったと思う人が多いのはそのためです。

 

その状態をキープできればいいのですが、残念ながら加齢は止められません。そこからさらに脂肪が少なくなり、頬やフェイスラインがゲッソリしてきます。そして脂肪が少なくなればなる程たるみの進行も早くなるので、よりフェイスラインがたるんで見える状態になってしまいます。

 

「顔が痩せない」と悩む40代の方もいますが、それは間違い。たるんだ皮膚がフェイスラインをもたつかせ、太ったように見せているだけです。むしろ痩せれば痩せるほど顔がたるんで貧相な印象になってしまうので、急激なダイエットは危険です。

遺伝は関係アリ。両親似ているほうのたるみとある程度相関する

 

顔のたるみ方はほお骨の大きさにもよりますし、元々の肉のつき方にもよりますが、たるみ方に差はありません。例えば私は頬骨が高いので、そこに肉がついてないと頬がゲッソリして頬の部分が長く見えますし、エラ張りの人はフェイスラインが落ちてしまうので下に延びたように見えがちです。

 

基本的にたるみが起こってしまうと、顔が長く見えてしまうのは、全員に言えることなのです。ただし、たるみが起こりやすいか、そうじゃないかはある程度ご両親をみて頂ければわかることもあります。まずは自分がお父様かお母様、どちらに似ているかをチェックしてください。

 

似ている方の肌がたるみ肌なら残念ながら遺伝してしまう可能性が。フェイスライン、目元、ほうれい線などどこかたるんでるかで、将来自分のたるみやすい部分がある程度見えると思います。

 

原因の7割は「光老化」。日焼けのダメージ蓄積です

 

誰もが1年1年平等に歳を取ります。その老化のスピードには個人差がありますが、残念ですが老化を止めることはできません。しかし肌を老化させる原因の7割は「光老化」。紫外線が原因なのです。

 

紫外線は肌のハリを保つためのコラーゲンやエラスチンを破壊するだけでなく、それらを作るための繊維芽細胞までも傷つけてしまいます。

 

ただでさえ歳を取ることでコラーゲンやエラスチンが生成されるスピードが落ちている上に、作る力まで弱くなってしまったら? 新しいものが追い付かない皮膚はどんどん下がる一方ですよね。

その証拠に、服に覆われている身体はたるみが少ない。でも小さくなるのは

 

どれだけ紫外線がたるみを引き起こすか。おじいちゃんやおばあちゃんを思い浮かべて見てください。お歳を重ねて顔がたるみ、シワシワなご老人は多いと思いますが、体全体がだるんと下に落ちたようにたるんではいませんよね?

 

これは顔に比べて服に覆われている体は紫外線の影響が少ないためです。それだけ紫外線の肌への影響は大きいと言えます。とは言え、おじいちゃん、おばあちゃんになると体全体が小さくなりますよね。すごく太ったご老人はあまり見ないと思います。

 

それは脂肪が萎縮したから。老化とともに代謝は悪くなり、太りやすくなるはずなのに、脂肪自体が萎縮するので全体が小さくみえるのです。おじいちゃんたちの細くなった腕やお腹周りがシワシワでたるんで見えるのは脂肪がなくなったためなのです。

365日続ける地道な紫外線ケアこそ、一番確実なたるみ対策

 

日差しの強かった夏が過ぎ、秋になると忘れがちなのがUVケア。ここでしっかりとケアできる人とできない人では3年後、5年後に雲泥の差がつくと覚えておいて下さい。

 

朝起きたらすぐに日焼け止めクリームを塗り、こまめに塗り直す。そして外出時は日傘や帽子を使うなど紫外線対策を習慣づけましょう。UV ケアは自宅でできる一番簡単で一番確実なアンチエイジングなのです。

 

後編ではたるみの出やすい部位とそのケア、そしてクリニックでの施術法や私自身のたるみケアについてお話したいと思います。

お話・友利新先生

皮膚科医・内科医

日本内科学会会員、日本糖尿病学会会員、日本皮膚化学会会員、抗加齢学会会員

沖縄県宮古島出身。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。現在、都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きる為の啓蒙活動を雑誌・TV などで展開中。2004年第36回準ミス日本という経歴をもつ、美貌の新進医師。美と健康に関する著書も多数あり、近著に『0歳からのスキンケア』(イースト・プレス)がある。

(取材・文/根本聡子)

後編(9/23公開) → 顔のたるみを感じたら、40代は食事とコレを変えてみて。オトナのたるみのとり方

スポンサーリンク

この記事を友達に教えたい!と思ったら、シェア!

 

この記事が面白かったら

「いいね!」してね

 

ほうれい線はその起点「小鼻の横にある溝」からケアして!シワ対策は【Katsuyoの顔筋ケア#3】

年齢とともに深まるほうれい線、気になりますよね。確かに、ほうれい線があるのとないのとでは、見た目年齢が全く違います。しかし、ほうれい線とは笑ったときにできる境界…

若見えは「目元」で決まる!老化させない5つのアイケア

ひたひたとアラフォーの目元にしのびよる老化。いつものメイクをしているつもりが、写真を見て「このおばさんは本当に私?」と愕然とする瞬間がいつかやってきます。そう、…

もうオバサン!? 年をとったと感じたとき 【アラフォーあるある①肌&髪編】

ふとした瞬間に「年をとったなぁ」と感じることが増えてくるアラフォー世代。30代半ばまではまったく感じなかった肌や髪のエイジング……。アラフォー女性たちに「年をとった…

老け顔を招く最大原因は口元!?毎日のコリほぐしが効果あり!【顔筋ケアのパイオニアKatsuyoが教えるアンチエイジングケアPart2】

飲んだり、食べたり、しゃべったり、笑ったりする以外にもガマンをしたときや集中したときなどにも、無意識にグッと力が入る口元。顔のパーツの中でいちばん使う場所である…

植松晃士「疲れたオバさん」にならない! 40代から見直すべき大切なこと。 

みなさん、こんにちは。植松晃士です。バテそうな毎日。熱中症の話題がひきもきりませんが、40代以上になったら、やっぱり体力や免疫力って必要ですよね~。さて。今回は疲…

目尻のシワもほうれい線もほおのたるみも、元凶は◯◯◯だった!【顔筋ケアのパイオニアKatsuyoが教えるアンチエイジングケア】

年齢とともに深まるほうれい線や目尻の小ジワ、ほおのたるみ……。化粧品や美顔ローラーといったケアに取り組んでいる方も多いでしょうが、なかなか改善されないのなら、顔の…

植松晃士 ご注意!「生活感ある」オバ髪にならない方法

みなさん、こんにちは。植松晃士です。前回のコラムを読んで、さっそくセールに行った方はいらっしゃるかしら?ぜひ、新しいアイテムでフレッシュな自分を見つけてください…

植松晃士が選ぶ! 40代女性向け「ベストコスメ2017」を発表♪

みなさん、こんにちは。植松晃士です。なんだかんだとおしゃべりしているうちに、もう12月。師走です。光陰矢のごとし。年々、1年の時の速さを感じますよね。さて。美容誌…

ほうれい線、なくしたい! 少しでも薄くする方法とは?【40代からの美容道】

目尻、ほお、額……。アラフォーにもなると、そこかしこにシワができてきます。中でも最も多くのアラフォー女性が気にしているのが「ほうれい線」でしょう。ほうれい線の深さ…

オバさん化を遅らせる!「肌を老化させる」8つの要因とは?

アラフォー世代はどっと肌や体の老化をしみじみと感じ始めるお年頃。そもそも肌を老化させる原因とはなんでしょうか?改めて知っておけば、予防や心がけができるというもの…

顔のたるみを感じたら、40代は食事とコレを変えてみて。オトナのたるみのとり方

オトナサローネの「特集・オトナのたるみケア」に合わせて、皮膚科医の友利新(ともり あらた)先生に、「たるみ」の原因からケアまでお話しいただきました。前編では「たるみ」のメカニズム、紫外線ケアの重要性に…

鏡の前で目を見開いてみて!眉も上がった人はこのシワに注意【皮膚科医に聞く♯5】

【質問】表情じわと呼ばれる目尻や眉間のシワがどんどん深まっていきます。最近、友人からスマホで撮った写真を転送してもらってびっくり。私ってこんなにシワが深かった? 気にし始めると、特に笑ったときの目尻の…

40代の目の下のくすみやクマ。治せるのでしょうか?【皮膚科医に聞く♯4】

【質問】目の下のメイクでカバーできない黒ずみ、どうにかできますか。若い頃から目元が暗い印象と言われがちでしたが、40代後半となった今では目の下にくすんだような影ができ、どうしてもとれません。もうメイクで…

40代が気にする「たるみ」1位はほうれい線。どうすれば治る?【皮膚科医に聞く♯3】

【質問】ほうれい線が深くなった気がします。マッサージや顔筋トレーニングで改善できますか?友利先生、こんにちは。先日ふと気がつくと、頬のほうれい線が深くなっていて大ショック。顔筋のトレーニングや、硬いも…

頬に出てきたシミのような影。これって肝斑?【皮膚科医に聞く♯2】

ニキビに悩んだ10代から始まり、年々深刻になっていくお肌の悩み。40代を越えるとシミ、シワなどのお悩みに加えて「これは病気なの?」と心配になるような肌トラブルも…。そこで美容皮膚科医の友利新先生にお悩みを…

年齢とともに大きくなったほくろ。癌の可能性がないのでしょうか? 【皮膚科医に聞く♯1】

ニキビに悩んだ10代から始まり、年々深刻になっていくお肌の悩み。40代を越えるとシミ、シワなどのお悩みに加えて「これは病気なの?」と心配になるような肌トラブルも…。そこで美容皮膚科医の友利新先生にお悩みを…

スポンサーリンク

スポンサーリンク

注目の記事

BEAUTYに関する最新記事