40代は全員、間違いなく乾燥肌です!5つの正解ケアとは?【皮膚科医・友利新】

2018.11.01 BEAUTY

気温がぐっと下がり、秋めいてきた今日この頃。肌に潤いがなくなり、カサカサ感を感じ始める人も多いのではないでしょうか。でもその乾燥は季節的なものじゃなく、加齢によるものだって知ってましたか。歳を取れば取るほどひどくなるという感想肌。今からケアできることはあるのでしょうか? 皮膚科医の友利新先生に伺いました。

 

40代は全員乾燥肌!「吹き出物を作る元気もありません!」

まず、キッパリ言いますね。40代になったらほぼほぼ全員乾燥肌! “季節の変り目だからよね”なんて甘い考えはここでまず棄てて下さい。

 

と言うのは、人間の皮脂腺の数は生まれつき決まっています。環境によって皮脂の分泌が活発になったり、押さえられたりするのですが、一番影響するのが男性ホルモン、女性ホルモンといった“性ホルモン”です。

 

この性ホルモンが皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を活発にさせるのですが、その活発な時期は思春期のみ。その間だけが人間、誰でもオイリー肌になるのです。

 

つまり人は生まれてから常に乾燥していて、10代後半から20代前半までの思春期にはじめて脂っぽい肌になります。その後は加齢によって皮脂腺の働きが弱くなり、歳を取ればとるほど乾燥肌になっていくのです。

 

思春期に吹き出物やニキビで悩むのは皮脂腺の分泌が活発になるせい。40代でニキビがひどいっていう人はあまり見かけませんよね?それは皮脂の分泌が少なくなっている証拠。残念ながら40代の肌は吹き出物を作る元気さえないんです。

 

まずは「自分は乾燥肌なんだ」と自覚して

それでも私は乾燥していない! という方。それは元々皮脂腺の数が少ないか、分泌される量が少ないだけ。乾燥が目に見えにくいだけで実は確実に乾燥しています。

 

Tゾーンだけが脂っぽかったとしても、目や口の周り、頬などは乾燥しているので混合肌になります。30代後半から皮脂腺肌(オイリー肌)ということはありえないと思ってください。

 

ですので、40代がオイリー肌用のスキンケア用品を使うなんてもってのほか! どうしても乾燥が気になる部分があるのであれば、部分的に使いましょう。

 

とくに乾燥するのは「目の周りと唇」。髪の毛だって乾燥しています

乾燥がとくに目立ってくるのは皮脂腺が少ない目の周りや唇。とくに唇は盲点なんです。乾燥防止にリップを塗る人は多いと思いますが、それでも唇がカサカサだった場合、それは乾燥ではなくそのリップが合っていないという証拠。乾燥して唇の皮が剥けているんだろうと使い続けるのは危険です。

 

今年はリップ用の美容液が豊富に出ているので、寝る前に塗ってしっかりケアするのがオススメです。

 

また髪の毛も加齢と共に乾燥が目立つ部分のひとつです。歳を取ると髪の質も悪くなり、毛量も減ってしまいます。そして乾燥も加わって髪はどんどん細くなっていく。

 

すると伸ばしても途中で切れてしまったり、伸ばしてもパサパサが目立ってしまい美しくないので多くの人が切ってしまう。ロングヘアのおばあちゃんはあまり見かけないのはそのせいなのです。

 

保湿コスメは能書きよりまず使う。「気持ちよかったか」で選んでOK

乾燥肌対策には保湿が何より大切になりますが、保湿し過ぎることはないということをまず知っておいて下さい。なので、保湿クリームに保湿美容液を重ねて使ってもOKです。

 

クリームがいいのか、オイルがいいのか、ローションタイプがいいのかは好みの問題。使って気持ちいいか悪いか、テクスチャーが合うか合わないかで選ぶのがベストです。

 

“ミルクやオイルタイプをつけ過ぎるとベタついて肌荒れしそう?”いいえ。前にも言いましたが、40代の肌は吹き出物を作る元気すらないのでその心配は悲しいけれどありません。

 

乾燥肌のスキンケア、これOK?NG?5つの疑問/洗顔~クレンジング編

では具体的にどんなスキンケアをすればいいのでしょうか? よく聞かれる質問を○×でお答えしますので、一緒に考えてみてくださいね。まずはクレンジングと洗顔のお話から始めましょう。

 

Q1・オイルタイプのクレンジングは脱脂するから使わない方がいい?

答えは×。まず知っていて欲しいのが「クレンジング=皮脂を取る行為」だということ。つまり乾燥肌にとってクレンジングと洗顔はとてもリスキーな行為というわけです。

 

乾燥するからオイルタイプがいけないのではなく、どれを使っても乾燥するということをまず知っておいてください。でもメイクを落とさないわけにはいかないですよね。

 

ですので、大事なのはメイクの濃さによってクレンジング方法を変えることなんです。オイルは短時間でメイクを落とすメリットがあります。なので、濃いメイクをした日はオイルでサッと落とすのがベター。

 

逆に言えば軽いメイクならフォームタイプで洗い流す程度でもOKということ。一番肌に悪影響なのが少ないクレンジング量で長時間こすること! これを頭に入れて、メイクの濃さに合わせてクレンジング剤を変えましょう。

 

Q2・コットンでしっかり拭き取った方がいい?

乾燥肌にしてしまう大きな原因のひとつに摩擦があります。つまり拭き取りタイプでこすり過ぎるのは乾燥肌を悪化させる原因に。となると、コットンで拭き取るのは×のように思えますが、正解は△。

 

というのは、コットンにはお高いものからお安いものまでありますよね。ふわっふわのコットンを使って丁寧にゆっくりとメイクを落とすならいいですが、お安いものはどんなに丁寧にケアしても摩擦が起こってしまいます。

 

こするくらいなら使わない方がいい。コットンを使うときは品質と使い方に気をつけましょう。拭き取りタイプのクレンジングが好きな方はどうしても摩擦で肌を乾燥させがち。

 

コールドクリームのような油分を残せるものならいいですが、シートタイプでゴシゴシこするなんて言語道断ですよ。

 

Q3・乾燥する目の周りは専用のクレンジング剤じゃないとダメ?

答えは○! 目の周りは皮膚が弱く皮脂腺がないのでとくに乾燥する場所。最近は保湿ケアしながらメイクを落とせるクレンジング剤も発売されているので、目元は目元で洗うのが一番肌に負担がありません。

 

目だけに限らずリップも同様。部分的にクレンジングを使い分けるのが一番です。

 

Q4・お湯は肌を乾燥させるので洗い流すときは水がいい?

お湯で洗った後に水で引き締めるという人が多いですが、これはたんにキュッとした感覚が気持ちがいいだけで、実際毛穴が引き締まるかといえばそうでもありません。なのでお湯がダメで水がいいというのは×。

 

どちらも洗ったあとにしっかりと保湿することの方が大切です。

 

Q5・朝も洗顔料でしっかり洗った方がいい?

これは朝の肌のコンディション次第です。ベタついていたら洗顔剤を使った方がいいけれど、そうでもなければお湯や水でサッと洗うだけでOK。

 

洗えば洗った方がいいと思う人もいますが30代を過ぎたら洗顔は「1日2回まで」と覚えておいて。学生時代、部活終わりに顔を何度も洗っていたのは、思春期だったから。

 

自分で皮脂を出す力があったからです。30代を超えて同じように洗っていたら顔はカピカピになってしまいます。

 

「40代の肌は吹き出物を作る元気すらない」という衝撃な事実がわかった今回のお話。次回は洗顔後の保湿ケアのありがちな間違いや、先生ご自身の乾燥肌対策についてお伺いします。

 

 

お話・友利新先生

皮膚科医・内科医

日本内科学会会員、日本糖尿病学会会員、日本皮膚化学会会員、抗加齢学会会員

沖縄県宮古島出身。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。現在、都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きる為の啓蒙活動を雑誌・TV などで展開中。2004年第36回準ミス日本という経歴をもつ、美貌の新進医師。美と健康に関する著書も多数あり、近著に『0歳からのスキンケア』(イースト・プレス)がある。

(取材・文/根本聡子)

 

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この記事を書いたのは
医師(内科・皮膚科) 友利新

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