コロナ禍で改めてわかった「家族と過ごす時間」の大切さ 岡本静香さん#1
この1年で激変した私たちの美容。いま注目すべきこと、大切にすべきことは何なのでしょう?
オトナサローネではステキに年を重ねている美の専門家たちに「いま大切にしていること」を3つのキーワードで聞いていきます。
シリーズ5人めは、美容家の岡本静香さん。
3つのキーワードのうち、1つめは「身近な人との時間」です。
美容家・岡本静香さん
1986年生まれ。コメントの説得力、昨年活動15周年を迎えた確かな経験値、インスタグラムなどでの発信力の高さを併せ持つ若手美容家。“感覚を大切にする、心地よい美容”をテーマに、心と美容を繋げ希望をもたらす発信が共感を呼び、現代を生きる女性たちの心強い味方となっている。美容習慣に変化をもたらすオンラインマガジン「2minutes beauty」や美容コンサルも人気。
cover photo by PAK OKSUN
コロナ禍だったから、子どもがはじめて歩くところを見られた
–人気美容家として多忙に過ごす岡本さん。この1年で大切にするようになったことの1つめに、大切な人とゆっくり過ごす時間の大切さが挙がりました。
私の子どもはもうすぐ2歳なのですが、19年の出産後、1ヶ月半で仕事復帰してからはシッターさんに見てもらいながらの日々でした。
20年4月の緊急事態宣言で、当たり前ですが1日中・1ヶ月間ずーっと一緒、どなたにもお世話をお願いせずに家族だけで過ごしました。親である皆様が対面した状況だと思います。
でもそれが、うちの家族にとってはすごく良かったんですね。
4月は子どもがちょうど1歳になる頃でした。歩き始める瞬間、何かができるようになる瞬間、そういう変化を見ることができました。
それまで海外出張と残業ばかりだった夫も在宅するようになり、夫もこんなに育児に関わったのは初めて。家族と過ごしながら仕事をできたのは、大変なこともあったけど結果的に喜びでした。
「24時間脳を休められない」のは物理的に考え事があったせいだった
–このシリーズでお話を伺っていると、自粛がものすごくストレスだった人と、自粛でリラックスできた人、どちらかに別れます。
私は後者かな。もちろん、いーー!と叫びたくなるような時もありますが(笑)。
これまで、起きている時間はいつでも駆け足でした。帰宅後も寝るまでにやるべきことが沢山あって、やっと1日が終わる!という感覚だったのですが、4月に急に仕事の波が変わって、ゆったりとしたリズムに。とてもリラックスしました。
それに伴って、ストレスや眠りの質が大きく変わりました。
コロナ前は24時間ずっと交感神経がオンで、帰宅してお風呂に入ってもずっと何かを考え続けていました。お風呂でもリセットできる香りのアイテムを使ったり、ヨガや呼吸法で副交感神経をオンにして眠ろうとするのですが、結局は深く眠れず、翌朝起きても疲れが残っていることも。
でも、自粛に入り、外出がぱたっとなくったら、例えば翌朝の撮影へ出向くための電車の乗り換えや、締め切りまでを計算したり、心配をしないだけで脳が休められるようになり、ストレスが激減したんです。
–特に美容は細かいチェックの繰り返しですから、小さいタスクがものすごい量で集まります。それが脳を24時間フルに使うくらいに積もっていたんですね。
そうなんです。それがなくなると、目の前の家事に時間を使えるようになり、整った家で夕方にゆっくりとお風呂に入れるようになりました。すると、とたんに残っているストレスもリセットできるようになりました。この10年ではじめての感覚かもしれません。
これまでなら2週間に1度は整体に行かないと深呼吸ができず、肩もガチガチになっていたのに、それも緩和されました。自分のもともとの身体を取り戻したなって感じます。
その反面、ジムに行けなくなり、でも食事はしっかり取るので、以前よりはふわっとした身体になりました。なのですが、私は人間は本来このくらいがいいのかも……?って感じます。
前ならもっと引き締めなきゃ、このくらいの体型でいなきゃという値がありましたが、そうした外見面でもムリをしなくなりました。
【岡本静香さんおすすめアイテム #1】
アムリターラのお味噌
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