子どものいない女性が「これだけは言われたくない」言葉|おこなしさまという生き方(9)
結婚、出産をしていないと、女として幸せではないという人がいるけど、はたして本当にそうなのでしょうか。
「少なくても今の時点では、子どもがいない“おこなしさま”人生も、そんなに悪いものではないと感じている」
という、くどうみやこさん。自分の幸せは、自分で決める「おこなしさまという生き方」リバイバル配信です。
何気なく言われた言葉に傷ついた経験は、誰しもあるはず。
相手に悪気がないと分かっていても、言葉の矢が胸の中心を貫通。それが長年の友人からの言葉だったらなおさら、水面に浮かんだ矢ガモのように平静を装いながらも傷ついている。
女性は結婚や子どもの有無によって、ライフスタイルや生活パターンが異なってくる。とくに子どもが産まれると、どうしても子ども中心の生活になってしまうのは仕方ないこと。子どもがいない“おこなしさま”と、子どものいる“おこありさま”。友人同士で立場が違うと、以前のように頻繁に会えないし、関心のある話題も自然と違ってきてしまう。でも、そんなことで友情が壊れることはない。
あの言葉をいわれるまでは・・・。
長年の友情も一瞬で崩壊する言葉とは
仕事と子育ての両立は相当大変。世界各国と比べて日本のママたちは、育児や家事の負担が大きく、ものすごく頑張っていると子どもを持たない“おこなしさま”だって理解している。
こっちもね。子どもはいないけど、大変なことは色々あってさ。立場は違うけど無理しないで、これからも付き合っていこうよ。いつもテキパキ仕事をこなすシングル女性のD子さん。ある時、学生時代からの友人が放った言葉で、友情にピキッとヒビが入った音がしたという。
「子どもがいない人には、分からないよ」
子育て疲れで気持ちに余裕がなくなっていたのだろうけど、相手を理解しようとするのが友達じゃないの? 私だって、子どもが嫌いで産まなかったわけではない。そのチャンスに恵まれなかっただけなのに・・・。
「それを言っちゃあ、おしまいよ」
寅さんがいたら間違えなく突っ込んでくれそうな台詞を、D子さんの友人は口にしてしまった。このことがあって、自分からはもう連絡することはないと、哀しみと怒りが入り交じった表情でボソッと話してくれた。
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『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』 著者:くどうみやこ
(主婦の友社 編/1,300円+税)
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