「スペックで戦わない」だけで95%が指名される。マッチング読書会に見る出会いの真相
”文化系のためのオンラインマッチングサービス”『猫Match!』マネージャー、文化系婚活アドバイザーのあじさいです。
出会いに臆病になってしまった人におすすめなのが、僕が手掛けるマッチング読書会。そのびっくりするほどマッチする秘密をお伝えしています。
前編『婚活に疲れた人に。「アピールしなくてもマッチングする」脅威の読書会マッチング、その知られざる内情とは』に続く後編です。
「アピールしなくてもマッチングする」脅威のマッチング読書会、その内容は
猫Match!では、まず公開されている複数のイベントから自分に合った日程、課題本、年齢設定を選んでいただきます。全体で3~4時間と長丁場のため現在は土日の開催がメインですが、いくつかの要素をスリム化した平日夜の会も準備中です。
課題本は読みやすい恋愛小説や、恋愛について考える本をセレクトしています。
参考までにこれまでとりあげた課題本をいくつか記載すると、ニューヨークタイムズの人気連載コラムを単行本化した『モダンラブ いくつもの出会い、とっておきの恋』(ダニエル・ジョーンズ編・河出書房新社)や、川上未映子さんの短編集『愛の夢とか』(講談社文庫)など。
今後は村上春樹さんの作品や、映画『花束みたいな恋をした』などでも開催していく予定です。
猫Match!のページから参加したいイベントを選んでお申込みいただくと、開催の十日ほど前にプロフィールカードの入力フォームがメールで届きます。
これは参加者があなたのことを知り、選ぶための重要な情報源。マッチングはもうここから始まっているんです。
プロフィールカードに入力する内容は参加した人だけが知ることの出来る企業秘密な面もあるのですが、少しだけ紹介すると「読書会で呼ばれたいお名前」「年齢」「住んでいる地域」「職業」「飲酒・喫煙の有無」「あなたが影響を受けた作品」「あなたがパートナーに知っておいてほしいこと」「あなたにとって最高の一日とは?」 etc…。少し項目が多いですが、がんばって入力してください。
「スペックで戦うことをやめた」するとマッチングが自然になったんです
もしかしたら気付かれた方もいるかもしれませんね。これはマッチング読書会の一番の特徴かもしれませんが、猫Match!では一般的な婚活や恋活と違い、年収や学歴をお伺いしていません。
これはいわゆるスペックでお互いを判断せず、趣味や人柄、実際に読書会を通じて交換し合う考え方や気持ちの動きを重視して選び、選ばれて欲しいという僕達の思いからそうしています。
これは、現代の恋愛市場への挑戦でもあるんです。
スペックで争いあうのではなく、自分が本当に自分らしくあれる相手、お互いに趣味や価値観、ライフスタイルを尊重しあえる相手とパートナーになってほしい。
昭和の時代の出会いは、ごく狭い世界で完結するものが大半だったように思います。
お見合いや親戚の紹介、職場やご町内での恋愛などが機能しており、たくさんの選択肢の中から選ぶのではなく、ジェットコースターに乗り込むように結婚し、人生が決まっていく。
しかし現代ではSNSやマッチングアプリをはじめとして、出会いの場、違う世界を知るきっかけが無数にあります。
そして、無数にあるからこそ何も決められなくなっている。
もっと良い相手を求めて、服やアクセサリーを取り替えるように相手をスワイプし続け、やっとパートナーを決めても「本当にこれでいいのかな?」と考え続けてしまう。
これでは本当に疲れてしまいますよね。
僕たちが作り上げた「理想のマッチング」その当日の全内容とは
話を一度読書会に戻しましょう。
開催の前日までに、参加者全員のプロフィールカードを一覧にしたものがメールで届きます。これは同性のカードも見られるので、ライバルたちがどんな人物なのか知っておくのもいいでしょう。とはいえ同じ読書やカルチャーが好きな者同士、異性ではなく同性のこの人と友達になりたい、なんて思ってしまうこともしばしば起こるようです(笑)
いよいよ当日です。
zoomにログインし、イベントのURLにアクセスするとメインルームに接続され、あなたの名前を元にスタッフが受付をしてくれます。
そこから開始時間までは「おしゃべり部屋」か「ミュート部屋」のどちらで待つかを選ぶことができます。他の参加者と話して緊張をほぐしたい場合はおしゃべり部屋、カメラとマイクをオフにして気ままに待ちたい場合はミュート部屋がいいでしょう。
オープニングで司会が今日のタイムテーブルと簡単に会の説明をすると、まずは自己紹介タイムです。この自己紹介にもちょっとした工夫があります。
同性で2~3人のチームが自動的に組まれ、同じく異性のチームと、プロフィールカードを元にした1人1分程度の自己紹介を行います。
人数分の時間が経過したところでメンバーがぐるっと入れ替わり、また別の異性のチームとの自己紹介タイムがはじまります。回転寿司や椅子取りゲームをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
これを何度か繰り返すことにより、それほど多くの時間を使わず適度な緊張感も保ったまま、参加者の異性全員と自己紹介ができるんです。
次はとうとう読書会…ではなく、先ほどの自己紹介の印象をもとに「読書会で一緒のテーブル(部屋)になりたい異性」を2名選んで投票していただきます。
もっと深く知りたい相手を選ぶということですね。
投票が終わると15分程度の休憩タイムです。
この間に、スタッフが結果をもとにして読書会のテーブル分けをします。
人気の偏りなどにより、必ず2名ともと同じテーブルになれるとは限りませんが、どちらか一方とは同席出来るように配慮してセッティングさせていただいています。
ここまで周到に準備、やっと読書会を始めるから、座った瞬間に気が合っている
休憩が終わると、1回目の読書会がはじまります。
参加者は8人前後のグループに振り分けられます。先ほど投票した人には出会えましたでしょうか。
まずはじめに読書会の経験者の中から会の進行役「ファシリテーター」を決め、そのあとは課題本について自由に感想や意見を交わしあいます。
「こんなことを話して笑われないかな」「こんな意見は変じゃないかな」と思っても、勇気を出して発表してみてください。
オープンマインドが読書会を楽しむ一番のコツです。
zoomの機能を使って、スタッフから「このテーマで話してみては?」という全体メッセージが届くこともあります。盛り上がりの一助となれば幸いです。
読書会は1ターン45分間です。休憩を挟んだあとはすぐにメンバーを入れ替えての2回目になります。
初回よりも少しリラックスして臨めているのではないでしょうか。
先ほどの経験を生かしてファシリテーターをやってみるのも面白いかもしれません。
2回目の読書会が終わると、いよいよドキドキのマッチングタイムです。
再び投票フォームに入力していただきますが、読書会の時との違いはマッチングしたい異性の1~3位までを選ぶこと。
これは、必ずしも先ほど同じグループになりたかった人を選ばなくても構いません。
意識していなかった人が、読書会を経て気になる人に変わっているというのもよくあることです。
入力が終わりましたら、休憩時間を挟んでの発表タイム!
(この間、スタッフはみなさんの投票結果をがんばって計算・確認しています(笑))
発表タイムでは、マッチングしたみなさんを順番に個別のzoom部屋へご案内します。
ほんの少しだけスタッフも同席して説明をしますが、ここからは二人きりの時間。連絡先の交換をしていただきます。ゆっくりお話をしながら次のデート(オンライン?それともオフライン?)の約束をしていただけたらと思います。
たまたまマッチングしなかった人も95%は誰かからの「指名投票」を受けている
マッチングされなかった方はメインルームに戻り、クロージングになります。
がっかりされるのは当然ですが、実は過去の会の例ではほとんどの参加者が、別の誰かから1つ以上の指名投票を受けているんです。
文字通り「マッチング」しなかっただけ。優劣を比べ合う会ではありません。
そして、もう一つここも他の婚活・恋活イベントと大きく違うポイントですが、マッチング読書会は楽しいんです。
徒労感だけを抱えてただ終わるのではなく、自分の意見を発表したり、他人の意見を聞いて考えが変わったり気付くことがあったり、けして無駄な時間を過ごした訳ではなかったと感じてもらえると思います。
ここまで長い説明を読んでいただいてありがとうございました。
興味をもっていただけましたでしょうか?
もしあなたが自分の中に「本が好き」というトリガーを持っているのなら。
読書会は、無理に相手に話を合わせたり繕ったりしなくても、そのままのあなたの魅力を何倍、何十倍にも発揮させてくれる場なんです。
読書を通じて、あなたに幸福な出会いが訪れることを心から願っています。
文/あじさい(猫Match!マネージャー/文化系婚活アドバイザー)
この記事の前編>>>『婚活に疲れた人に。「アピールしなくてもマッチングする」脅威の読書会マッチング、その知られざる内情とは』★これから開催される猫Match!はpeatixをチェックしてください!
文化系のためのオンラインマッチングサービス 猫Match!
https://peatix.com/event/3172819/
4月3日 21:00~
スペシャルトークイベント トイアンナ『一人で生きていける人こそ結婚に向いている?』(参加費無料)
https://peatix.com/event/3195814/
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