「かよいぐさ」ではありません。「通草」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「通草」です。
「通草」の読み方は?
「通」も「草」も日常生活で馴染み深い漢字です。とはいえ「通草」を「かよいぐさ」と読むのは残念ながら不正解。「通草」はある植物の名前を表しています。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「あけび」です。
「通草」は以下のような植物です。
アケビ科の蔓性つるせいの落葉低木。山野に生え、葉は長楕円形の小葉が5枚手のひら状につく複葉。春、淡紫色の雄花と雌花とが咲く。秋、長楕円形で淡紫色の実がなり、熟すと裂け、果肉は甘く食べられる。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
「通草」の他、「木通・丁翁・山女・𡚴」とも書きます。一般的には「木通」と表されることが多いです。
「木通」は中国での名称を表す漢名から来ています。蔓の中が空洞になっていて、空気が通ることから「木通」と表されるようになったといわれています。本記事で紹介した「通草」も同様の意味を表しているとされ、「草」は「蔓」の部分を表します。
また田中孝治『効きめと使い方がひと目でわかる 薬草健康法』(121〜122ページ、講談社、1995年)によると、「あけび」の名の由来は、秋に楕円形の果実がつくアケビが熟したとき、その実が縦に割れ、中から白くて甘い果肉と黒い種子が見えることから「開け実」の意味で名付けられたとあります。
それから、アケビのつる性の茎を輪切りにして乾燥させたものは漢方として利用されており、利尿作用や鎮痛作用などに効果的な「木通(もくつう)」という生薬として知られています。
参考文献
- 「無花果」も「棗」も木の実の名前 漢字で書きたい木の実 | 意味・読み、語源と変化 | どれだけ知ってる?漢字の豆知識
- 果実の知識【あけび】<丸果石川中央青果>
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