りょうのひ……?「漁火」の読み方、知っていますか?

2022.08.29 QUIZ

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「漁火」です。

「漁火」の読み方は?

「漁(りょう)」「大漁(たいりょう)」などでお馴染みの「漁」ですが「漁火」の読みは「りょうのひ」ではありません。

まずは正解を見てみましょう。

正解は……

「いさりび」です。

「漁」と「火」の音読みで「ぎょか」とも読みます

「漁火(いさりび)」は

夜、魚を漁船の方へ誘い集めるために燃やすたいまつ、かがり火の類。

出典元:精選版 日本国語大辞典

という意味です。

「漁火(ぎょか)」も意味は同様で、

夜、漁夫が魚をひきよせるために、舟の上でたく火。いさりび。

出典元:精選版 日本国語大辞典

と記されています。

「いさり」という読み方は、常用漢字表外の読み方ではありますが、「漁」の訓読みです。

「漁」は

  • 音読み ギョ・リョウ
  • 訓読み(常用漢字表外)すなど(る)・あさ(る)・いさ(り)

と読みます。

「漁り」で

魚介類をとること。漁をすること。すなどり。あさり。

出典元:いさり|言葉|漢字ペディア

という意味を表します。

これ、なんと読む?「火」の「ひ」以外の訓読み

以下の「火」がつく言葉はなんと読むでしょうか。

  • 火串
  • 火床
  • 火屋

「ひぐし」と読みたくなるところですが、残念ながらそれは間違い。

「火床」は「ひどこ」や「かしょう」とも読めますが、「いろりの中央にある火をたくくぼんだ所」や「鍛造用の簡単な炉」を表す「火床」には特徴的な読み方があります。

「火屋」は「ひや」とも読むことができます。辞書によれば、「ひや」は「『火葬場』の別称」を表します。ですが、「火屋」が「香炉・手あぶりなどの上を覆う網状のふた」や「ランプ・ガス灯などの火を覆うガラス製の筒」を表す場合には「ひや」とは読みません。

「火」の読みは

  • 音読み カ(常用漢字表外)コ
  • 訓読み ひ・ほ

です。

「火」の「ひ」以外の訓読みを知ると「火照る」もすっと読めるのではないでしょうか。「火照る」は「ほてる」と読みます。「顔が火照る」などと表されるように、体や顔が熱くなる、熱く感じることを意味する言葉です。

上記の言葉も全て「ほ」から始まります。

正解は……

  • ほぐし
  • ほど
  • ほや

です。

「火串」は「たいまつを挟む木」などを表します。「火床」と「火屋」は先で紹介した通りです。「火屋」が「火葬場」の別称を表す際は「ほや」とも「ひや」とも読めます。(出典元:火|漢字一字|漢字ペディア)。

 

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