
50歳は「骨折リスクを軽減できる最後のタイミング」だってうっすら記憶してほしい、お願いだから
オトナサローネ編集部イノイチです。3月に53歳になります。現在の編集者としての専門分野は更年期障害、22年にメノポーズカウンセラー資格をとりました。
前編記事『52歳編集者が絶望…1年コツコツ治療してもこの結果?閉経前後の女性の「ホネのヤバさ」の話を聞いてくれないか』に続く後編では、50歳を過ぎたらすべての女性が「しないとあとで大変な目にあうこと」、その具体的な方法をお伝えします。
要するに「更年期に入ったら全員が【骨のケア】をスタートするべき」ということです
ここまで骨粗しょう症関連の記事を何本も配信しましたが、びっくりするほど読まれません。みんな更年期障害の記事はあんなに読んでくれるのに、尿漏れと骨粗しょう症はまだ自分ごとだと思ってないよね。
でもそれはそうですよね、編集部でヒアリングしてみても、「周囲が誰も骨折していないので実感がない」「ホットフラッシュをしのぐのが大変で、骨のことまでは」「骨粗しょう症って老人の病気でしょ?」などの声が上がります。正直、私も1年前まで骨粗しょう症なんてまったく認識していなかったので、「そうでしょうよ」としか思えない。
というか、閉経前後はいま目の前にあるホットフラッシュを皮切りに、高脂血症だの高血圧だの尿もれだのさまざまな問題が本当に一気に押し寄せてくるので、60歳以降のリスクのことなんて実感がわかないなと思うのです。
でもですね、私1年もコツコツとビタミンD飲んだのに「上がらない」んです。しかも、ほっとけば毎年確実に2ポイントずつ下がるとっても危険な状態が「平均的」なんです。
いやごめん、よく見たら私は平均より下でした。左の折れ線グラフの+が私の位置、同世代との比較で87%相当でした。でも、グラフで見ると50歳の平均は78%くらいですね。ここから10ポイント下がったらやっぱり骨粗しょう症ですから、基本的に全員骨粗しょう症は約束されていると思ってよいと思います。
いかがでしょうか、とにかく骨はなんとかしないといけないという私の驚愕と焦りが伝わりますでしょうか。1年やっても本当にこれなんです、検査結果を見た瞬間に「これはもう絶対大声で何度も記事にせねばならぬ」と思いました。何もやらなかったらみすみす骨折を待つだけなんです。今すぐみんな何か始めてほしい。とにかく何でもいいから「骨をケアする」何かを今すぐみなさん取り入れてほしいんです。
サプリから運動まで、何をどう取り入れるかというお話です
まず、骨粗しょう症はなぜ起きるのか、どんな治療があるのかの解説は太田博明先生の記事をどうぞ。どのような運動が効果的かも解説されています。一部以下に引用しますが、私の場合「閉経前の1年間を1%減にとどめることに成功した」とも言えるので、やっぱり何かしらの対策は「せねばならぬ」のです。
▶40代50代女性が「いますぐ」始めないと大後悔する健康ケアって?専門医が教える「こんなに怖い」骨粗しょう症の話
骨量は閉経前の48~50歳の2年間で4.5%減りますが、「いちばん減る」閉経後の2年間はなんと年に2.75%、つまり2年で5%以上減少します。さらに、閉経後3~5年は年1.5%ずつの低下。つまり、48~60歳で20%も低下するので、もともと貯金が90%を切っていた人たちは全員70%を下回ってしまい、60歳で骨粗しょう症になるというわけ。
つづいてサプリメント。カルピス健康通販の「枯草菌(こそうきん)C-3102株」は24週間の臨床試験の結果、大腿骨の骨密度を高める働きが立証されています。腸内の善玉菌を増やすことで破骨細胞の働きを抑制するという機序。さすが腸活のカルピス、餅は餅屋と感じ入ります。以前開発の方にお話を伺う機会がありましたが、本来は別の使途で研究開発され、すでにグローバルスタンダート級に活躍している株なのだそう。あんまりに具合がいいので他の使途にも転用された、要するにお墨付きのとっておきなのです。
▶52歳の閉経前後で「ピンチが訪れる」こと。「体重増加」「顔のたるみ」そして圧倒的なピンチは…絶対「ホネ」です!!
もうひとつ「更年期症状も気になるからまとめて対策したいわよ?」という人に、私はゲニステインをお勧めしてます。暮れに49歳のママ友に一袋渡したところ、それまで気になっていた手指の痛みが確実に緩和されたと言ってました。ゲニステインは複数の研究結果のメタ解析により骨粗しょう症のリスクを低下させることがわかっています。いうなれば「すごくよく働く大豆イソフラボン」です。これも販売元のキッコーマンはいわずと知れた大豆の超プロフェッショナルですから、やっぱり餅は餅屋なのです。
▶最近よく聞く「ゲニステイン」が骨粗しょう症対策にオススメの理由とは?
骨が気になるならカルシウムだけ飲んでればいいんでしょ?と思いがちなところ、なぜそうではないのかを解説した記事もどうぞ。
▶カルシウムサプリはNG?「骨粗しょう症」対策の正解とは|医師に聞く更年期
何もしなければ単に老化していくだけですが、何かすればその分だけ私たちの健康は維持されます。どうか、よい毎日を。
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