#138 もしや、この人⁉「紳士な男=アレ」という新たな疑惑【40代編集長の婚活記】
今日こそディナーに行ける?
2時間ちょっとカフェで過ごしただろうか。時計は18時をまわっていた。今日こそディナーまで一緒にいたいけど……。どうなるかな。ジェントル「お腹すいてきませんか?」
よしキタ! いい流れ!
アサミ「はい。お腹すいてきました」
食い気味に言う私。
ジェントル「それじゃ、ディナーに行きませんか?」
アサミ「はい。私、さっきちょっとお腹がグーって鳴ってたんです(笑)」
ジェントル「大丈夫、聞こえませんでしたよ」
にっこりとした笑顔のジェントルさん。この穏やかそうな笑顔、好きだな……。
代官山のカフェを出て、旧山手通りを並んで歩いた。「手をつないでみたい」と思ったけれど、自分からは恥ずかしくてできなかった。
婚活デートを繰り返してわかったこと
ディナーに選んでくれたのは洗練された韓国料理のお店。
ジェントル「ここ美味しいんです」
アサミ「そうなんですか。楽しみです」
今までのデートでも、ジェントルさんが選んでくれるお店は、イタリアン、ベーカリーカフェ、中華……どれも美味しくて、落ち着けるところばかりだった。
今日の韓国料理のお店、実は以前に来たことがあったけれど知らないフリをした(苦笑)。確かに美味しいお店だった。ジェントルさんの食の好みは、私も好きだな。
食事や香り、言葉遣いのように、感覚的な部分が合う人とは一緒にいて心地いい。いろんな男性と婚活デートを続けていてわかったことの一つかもしれない。
むしろ婚活する前は、自分がこんなに感覚的なところにこだわっているとは気づかなかった。
念願のディナーは幸せな時間
ナムルやサラダ、チヂミ、焼肉、冷麺。どれも美味しかった。
4回目デートにして叶った念願のディナーは、穏やかで幸せな時間が流れていた。ちょっとだけマッコリをいただいたせいか、顔が赤くなってきたのがわかる。
斜め横からジェントルさんを見つめる。
高い鼻。キュッと締まった口元。白髪まじりだけれどきちんと整えられた髪。上質そうなシャツ。
クリエイティブな仕事。ビジネスで通用する語学力。穏やかな言葉遣い。やさしい気遣い。ほめ言葉を言ってくれる。レディファースト。
改めて、ジェントルさんを素敵な男性と思った。
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