
いまオネエでもバイでも、未来の自分がどうかはわからない。「執着しない」NYの生き方
NYでかっこいい人はみんなゲイ……。それを知った日本からのゲストはみんながっくりして帰っていきます。オネエ系が多い日本と違い、アメリカのゲイは爽やかマッチョ系も多く、男っぽいゲイピープルが本当に多いんです。
勝手な思い込みで、人のステータスを決めると間違った理解も起こる
ですが購入するのはゲイの方々も多く、実際、ファイアーファイターにもゲイは多いと聞き、日本から来た女性たちはがっくし。
実際、NY在住のモデルやデザイナーなどのファッション業界人にもゲイは多く、スタイリッシュでかっこいいオトコはみんなゲイ!という刷込みが確かにNYではありました。
こんな例も。知り合いのフランス人カメラマン、パスカルはフランス人らしからぬ? 陽気でフレンドリーなキャラクター。当時恐らく30代半ばかな。シングルかつ愛敬のあるルックスで、いかにもモテそうなタイプでした。
けれどダチョウ倶楽部のどうぞどうぞのお約束よろしく、仲間内ではお互いにおすすめしあっている状態……。もちろん彼氏としては理想的だったんでしょうが、一歩踏み出せない何かが。それは……彼にゲイ疑惑があったからなんです。
「今度食事にいこうよ」「このブラウス似合っているね」なんて言葉が出るたびに、「パスカルったら私たちを誘ってカムフラージュにして!」「ブラウス、自分で着たいということかしら?」なんて疑惑が深まり、真偽をめぐってひそひそ。
その疑惑をさらに深めたのは、ステファンというルームメイトの存在。彼は同じフランス人の同世代のその友人とダウンタウンのアパートメントをシェアしていたのですが、二人で語るフランス語での会話がもう、中年版「風と木の詩」そのものだったのです。目が合うと「あ!」と慌ててやや早口の英語に戻るのですが、ささやきあうフランス語の調べはもう恋人同士のようにロマンチック。
そんなあるとき、ホームパーティでまたもやパスカルとステファンは見つめ合い、ささやき合っていました。それでも「僕はこういう女性が理想だ」みたいなことを言っていたので友人の一人が思わず「え? でもあなたの相手は男性でしょ?」と言葉に出してしまったのでした。
その瞬間、パスカルとステファンは口をそろえて「No~~~~~n! We like wome~~~~~~~n!!!!!」と絶叫。失礼しました。私たちの勝手な思い込みだったんですね。ちなみにその会話は明日のクロワッサンどっちが買っていく?みたいな内容でした(それはそれで恋人っぽいが……)。
そもそも人のステータス(状態)は揺らぐもの
そういえば数週間ほど前、イタリア人、ペルー人も参加していた宴会で、幹事役のようなことをやっていた私ともう一人に当然のように「キミたち、夫婦でしょ?」と言ってたのに驚いたっけ。ちなみにその相手は私よりも数十倍ショックを受け「自分には同棲しているガールフレンドもいるし、全く違うから‼」と猛烈に訂正してたのは逆にショックでしたが。そこまで断固否定しなくてもいいのに(笑)。
ま、何が言いたいかっていうと、勝手な思い込みでその人のステータスを決めてつけても意味はないってこと。爽やかスポーツマンでもゲイだったりするし、完全オネエ系でもファッション業界だったりすると営業ゲイで中身はバリバリストレートの肉食男子なんてこともある。そもそもそんなステータスは揺らぐものだしね。
未来の事は何もわからない!だからこそ、色々な可能性が広がってる
ひっくり返る例だってあります。例えば彼氏と長く同棲していたNY時代の女友達の場合。ボーイフレンドと別れて傷心だったと聞き心配していたのですが半年後、道でばったり。近況を聞くと「彼女ができたの~」と満面の笑み。え?え?ええ!?どういうこと?と驚きました。いつのまにか女の子に目覚めちゃったんですね。
なんでも仲のいいグループで集まると、そのスウェーデン人の彼女の隣になんとなく座ってしまう自分に気づき、告白された時、自然に受け入れてしまったのだとか。隣にいて居心地がいい、安心できると感じ、そこではじめて、これが友情ではなく恋だということに気づいたそうなんです。
ほかにも結構、ふっとした瞬間に同性に惹かれ、そっちの道に進んだパターンは多々ありました。もしかしたら新しい扉が開くかもしれない。逆に対象外だとあきらめていた相手がストレートに転向する可能性だって……!
未来のことは自分自身でさえわからない。う~ん、人間って奥深い!
【間庭典子のSINGLE AND THE CITY】
#1・何歳になってもNY女性はモテる!秘密は「○○を堂々宣言している」から
#2・「ほめる」「〇〇を上げる」人間関係が3倍よくなるニューヨーカーの習慣
#3・チャンスは自分で作る!「恋愛会話テクニック」で恋を一歩前進させる!
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