
え? 「曲のさわり」ってAメロのことじゃないの?
「その曲、ちょっと『さわり』だけ歌ってくれない?」こう言われたら、あなたはどの部分を歌いますか? 曲に入ってすぐのAメロ? それとも大盛り上がりのサビ?
では、文学の「さわり」はどうでしょう。冒頭の部分を語りますか? それとも一番の見せ場?かるちゃ
実は日本人の半数以上が意味を取り違えているこの「さわり」、実は若干回復傾向にあり、本来の意味に使われるようになりつつあります。
もし、間違えて覚えているとしたら、直すのは今でしょう。
文章力養成コーチの私が、今日はその「さわり」についてお話ししますね。
あなたにとっての「曲のさわり」、どの部分?
「もうすぐクリスマスね~。私、あの曲大好きなの。ほら、何て曲だっけ?」
「えー、それだけじゃ分からないですよ(笑)。曲のさわりだけ歌ってもらえます? 」
「♪ラ~ラ~ラ~~ララ~ララ~ララ~ララララ~ラ~~♪」
「ああ、私も大好きです、その曲には思い出がいっぱいです。でも、そこ……サビですよ」
「あら、さわりって言ったじゃない」
「!?」
「さわり」について共通の認識がないと、こんなすれ違いの会話になってしまうかもしれません。
どうして「さわり」が初めの部分だと思ってしまうのでしょう
「さわり」とは、浄瑠璃の流派の一つ、義太夫節で用いられていた言葉で、曲中に他流の曲節、旋律を取り入れ、他流に「触る」という意味で使われ始めました。そして曲中で一番目立つ箇所を指すようになります。そこから転じて、話や物語などの要点、見どころ、最も興味を引く部分という意味を表す言葉となったのです。
【さわり】
1 触れること。また、触れた感じ。
2 人に接した時の感じ。人当たり。
3 義太夫一曲中で一番の聞かせ所。また、聞き所。くどき。転じて、一般に最も情緒に富み、感動的な部分。さわり文句。
(小学館 現代国語例解辞典より)
つまり「曲のさわり」と言えばサビの部分、「話のさわり」と言えば「要点」を指すわけです。ところが、「さわり」という言葉が本来持つ「軽く触れる」という意味や、「sawari」といた部分」のような雰囲気を連想するようになったようです。また「さわりだけでも」というように「~だけ」がセットになったことで、重要な部分を指さない雰囲気になったとも推測されています。
参考:「NHK放送文化研究所」
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