【岩井志麻子】これって「脈アリor脈ナシ」? 恋愛心理を見分けたい人へ

2020.02.04 LOVE

ある人気バンドのヒット曲に、内気な片思い男子が憧れの女性への恋心というより妄想を歌ったものがあり、「単なる知り合いに向ける笑顔があれほど魅力的だなんて、あなたが怖い」といった意味の歌詞がある。

歌の主人公は、自分が彼女にとって友達の友達、知人でしかないと自覚している。そして、脈がないくせにあるかのような笑顔を見せる彼女がもはや怖いという。

 

勘違い男ならストーカー?

これ、違うベクトルの妄想をする男が主人公だったら、彼女のまさに単なる知人への愛想笑いでしかないものを「ぼくに気があるに違いない。脈ありっ」と思い込むよね。

その場合、自分を彼女の単なる友達の友達だなんて自覚はないから、「どうしてもっと強く来てくれないんだ」「よし、ぼくからもっと強引に迫っちゃうぞ」とイタい勘違い男、ヤバいストーカーの歌になるかもしれない。

 

そっけない彼! という可能性も

いや、もしかしたら彼女は歌の主人公をただの知人とは思ってなくて、特別な笑顔を向けていることもあり得る。そして、私がこんなに脈ありの態度を取り続けているのに、どうして彼はそっけないの、脈なしなのかな、と彼女も悶々しているかもしれないのだ。

よくいわれるが、恋する人には程度の差はあれみんな都合のいい妄想が生まれ、ときには被害妄想にも支配される。好きになった相手に対し、「あっちも自分に気があるに違いない」とは、誰でも思う。逆に、なんでもないことで嫌われたと悶々することも。

だけどこの歌でもわかるように、片思いが好きな人ってのもいるんだよね。あと、とりあえず一票というか、男女問わずモテる人の中には「モテる自分が好き」だから、ありとあらゆる異性に、気があろうがなかろうが同じ愛想を振りまく人も少なくない。

 

人の気持ちは変わるもの

意中の人にも、単なる知人にも、同じ笑顔を向ける人というのは存在するのだ。

つまり正確に「脈あり」「脈なし」を見分けるのは、ほんま難しい。そもそも人の気持ちは変わるんで、昨日まではあった脈が今日はなくなってる、ってこともあるし。その逆もあり。

まったく脈なしどころか嫌がる人に強引に迫れば、犯罪に発展してしまう恐れもあるけど、といって脈なしの人に無駄な努力をするな、あきらめろ、ってのもね。

繰り返すけど人の気持ちは変わるんだから、とりあえず好意は伝えておこう。脈も変わりますって。

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この記事は
作家 岩井志麻子

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