不器用さんOK!【手作りマスク】の型紙をDLできるマスク本、爆誕!

それは2月中旬のこと。新型コロナウイルス禍によるマスク不足は始まっていたものの、そのうち入荷されるだろうとまだ楽観的に思っていた頃です。

いつものようにAmazonの手芸クラフトジャンルのランキングをチェックしていると、数年前に他社で出た『手作りマスク』本が上位に上がっているではないですか。 

 

え? 今どき布マスクを作る人がいるの? ガーゼの布マスクが主流だったのは昭和の時代。布ではウィルスも花粉も防げないと、高機能の使い捨てマスクに完全にとって変わられ、忘れられた存在なのに。

 

手芸書歴30年だからわかる、ことの重大さ

ですが、実用書編集者歴30年の私にはわかりました。

これからも布マスクを手作りしなければならない人はどんどん増えるということが。

そして、やわらかいガーゼは、縫い物に慣れていないと苦労する。実物大の型紙と、その型紙を扱うための丁寧な解説が必要です。ですが、そのコンテンツがこの世にない!

 

すぐ買えるよう…電子書籍に!

通常、手芸書を作るにはとても多くの作業が必要。4か月から6か月くらいはかかります。ですが、こんなご時世ですから、素早く作れる電子書籍オンリーに。決定した当日中に素材提供をメーカーに交渉しOKをとりつけ、3日後にはプロセス撮影を開始しました。

 

マスク作品を作家に依頼しつつ、型紙は家族全員分の4サイズで展開。が、手芸書ではありえない猛急さに失敗ばかりで、撮影も型紙作りもやり直しの連続になり、実用書編集者歴30年の名折れ状態に陥りました。最後は手芸好きなカメラマンが、自分で作りながらほぼすべてのカットを再撮してくれました。

 

手芸ドシロウトでも、不器用でも作れる!

いまマスクを手作りしたい人には、手芸をまったくしたことのない人たちも多いはず。ですから、今回は手芸シロウトの男性社員をむりやり巻き込み、一緒に作ってもらいました。

 

すると、手芸ベテランにとっては目からウロコの質問ばかり。「水につけると布は縮むの?」「まち針を打つってどうすること?」などなど。

 

でもこれがとても役立ちました。実物大型紙はHPからダウンロードできるように新たにデータを作成し、追加撮影と調整を繰り返し、最後まで粘ってギリギリ予定日に校了! 私史上最速の編集期間でした。

 

おかげさまで4月2日には配信を開始し、AMAZONのKindleコンテンツの手芸クラフトランキングでは現在1位。困っている初心者のみなさんのお役に立てたかな?と思っています。

 

電子書籍のいいところは、スマホやタブレットで写真や文字を大きくできるところ。外出がままならない今、初心者や年配の方に最適なコンテンツ。

 

今も世界的にマスク不足は続いています。海外にもこの電子書籍をお届けできないか、と思案中です。敢えて日本語が読めなくても写真だけで作れるくらい丁寧に解説してあるからです。

 

この厳しい情勢の中、手芸本編集者としての私にできることはこれだけです。が、この小さな本を作る仕事が少しでも役に立てるなら、30年やってて良かったな、と、思うばかりです。

 

『手ぬいで簡単! 手作りマスク 子どもから大人まで4サイスの実物大型紙つき』A5サイズ28ページ 電子書籍のみ発売 500円+税

AmazonKindle、Rakutenkobo、hontoなどのネット書店で発売中。

 

不器用さんでもとってもリアルにわかる、超ていねいな作り方のHOW TO動画もあります! 器用なかたは2倍速で!

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