
ずっと受け身のセックスばかりだった、けど。【40代、50代の性のリアル】#2(前編)
「セックスしたら、相手のことを好きになっちゃうんです。それでつらい思いをしたこともあるけど、いまでもそれが治らなくて」
【40代、50代の性のリアル】に応募してくれたアヤコさん(42歳)は、これまでをふり返ってそう切り出した。シンプルなようでいて細部まで気を配ったファッションとツヤのあるショートヘアが、いかにも長年、都心部で派遣社員として働く女性らしくてスマートだった。
けれど、その口調はどこか頼りない。歯切れが悪いわけではない。自分がたどってきた道は正しかったのか、これからどうなるのだろうかと自問しながら話しているからだろう。これまでのセックスは、ひと言でいうと受け身。主体性はほとんどなかったという。シリーズ2回目は、そんなアヤコさんの遍歴をうかがう。
気持ちだけが宙ぶらりんに
「いま、婚活アプリを使って恋人を探しているんです。会ったのはふたりで、そのうち年齢が近かった男性はマメに連絡をくれたので、合っているうちにつき合ってもいいかなって気になったんです。それで、3回目のデートで求められるままセックスを。事前に『セックスしたら、あなたのこと好きになっちゃうかもよ』と伝えていたし、その後は案の定、私の気持ちがどんどん彼に傾いていったのですが……彼からの連絡が途絶えるようになっちゃって」
思えば10代のころは想いを告白し、それを受けて交際がはじまった。けれどあるときから私たちは、それをしなくなった。あいまいに始まり、あいまいなままセックスをする。ときにその順序は逆になり、気づけば「なんとなく交際開始」になったり「なんとなく自然消滅」になったりする。
関係を持った直後は積極的に連絡を寄越してきたという、その男性。けれどアヤコさんが本格的な交際を望むようになるとフェードアウトしていった。あとには、アヤコさんの気持ちだけが宙ぶらりんのまま残った。バツイチで中学生の息子がいるアヤコさん、再婚は特に望んでいない。これからの時間を一緒に歩いていけるパートナーがほしかった。
求められたから、応じてきた
「でも、私がその彼に求めていたものが大きすぎたのかなっていう反省もあるんです。過去にすごく好きで、いまでも忘れられない男性がいて、誰とセックスしてもその人と比べてしまう。その人もそれをなんとなく察していたのかな、って」
忘れられない男性ーーユウスケさんと出会うまで、アヤコさんは決してセックスが好きではなかったという。積極的に自分から求めたことはなく、「愛されている」という実感がほしくて求められれば応じていた。けれど、セックスすればその相手に情がわく。
当時の職場でユウスケさんと出会ったとき、アヤコさんには10年以上生活をともにしている男性がいた。20代で結婚、夫の不倫、揉めた末の離婚を経験したあとに出会ったその男性、リュウジさんとは夫婦も同然で、子どももずっと父のように接していた。
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