
ただ座っているだけにあらず。お育ちのいい人が意識している着席時の所作
何気ない所作で女性としての品格が試されます。意外と見られているのが、電車の中や、ホテルのラウンジで座っているときの姿。座る姿勢が美しいと見目麗しいですね。ここでも振る舞いの基本「正しい姿勢」が大切です。
あらゆる人のお手本を求められるキャサリン妃やトップレディの方々は、プロトコールを振る舞いの規範としていますが、特に、正しい姿勢であることを最も重んじています。リラックスしたときもエレガンスに座る方法がありますので、(一社)日本プロトコール&マナーズ協会主任講師の松田玲子先生にお聞きしました。
【連載/気品を身につけるシンプルな教え#18/着席時の所作編】
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(一社)日本プロトコール&マナーズ協会
リラックスしている際も観られている意識を
S字の座り方がエレガント
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こちらの写真はレディ・キティ・スペンサーさんでダイアナ元妃の姪子さんにあたります。モデルをされているだけに美しさは際立っていますが、椅子の座り方もとても優雅ですね。
スペンサーさんが座られているような、ゆったりとしたリラックスできる椅子に座る際も、麗しく座っていただきたいですね。
1.まず浅めに腰を下ろし、ヒップを少し奥にずらします。あまり深々と奥まで行かないように注意しましょう。
2.やはり、背筋はまっすぐ正しい姿勢で常に「腰から頭は一直線」であることを心掛けます。
3.上半身がS字になるようにするとエレガンス度が上がります。手は脚を流した反対側のひじ掛けや脚の上にそっと乗せます。
ソファーに座る際には中央よりも端に腰掛けるとよりエレガント
また、ソファーに座る際には中央よりも端に腰掛けるようにすると、両脚の曲線がソファーのカーブに調和して美しく見える効果があります。
ひじ掛けのあるイスやソファにかける場合だと、普通に真ん中に座っては、イスの大きさが目立って美しくないかもしれません。スペンサーさんのように座面の対角線上に、深めに斜めに座ります。ただし、完全には背もたれに寄りかからず、背筋はスッと立てます。その上で、脚を傾ければ、ぐっとエレガントな雰囲気に映ります。
立ち上がるときの美しい所作とは?
せっかく美しく座れたのなら、立ち上がる所作にも注意したいものです。脚をそろえたまま立ち上がろうとすると、アゴを出すように体を前に倒さなければ、腰を上げられません。
美しく立ち上がるには片足を少し引き、その足を踏ん張る形で腰を上げます。ひじ掛けがあるイスなら、それにつかまってもかまいません。
参考までに、椅子に座る際は、プロトコールでは右側が上座とされているので、椅子の左側に立ち、そちらから入ることが原則です。なぜならば、右左どちらからでもよいと、狭い席であればお隣とぶつかってしまうからです。
意識して座ることは、はじめは疲れるかもしれません。正しい姿勢を保つのも簡単ではありません。ですが、これが人と接するときの敬意表現であり、美しい姿を見せることもレディのたしなみです。ほとんどの人は「座る」という行為にあまり注意を払っていないように思います。魅力的な大人の女性にふさわしい、立ち居振る舞いを身につけましょう。
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