
残念!お育ちバレする「とっさの振舞い」ありがちNG実例7選
今まで美しい人だと思ったのに、とっさの出来事で所作が無造作に変わってしまうことがあります。今回は、生活の中でも多い「とっさの振舞い」について、どうしたらスマートに振る舞えるか実例をあげながら(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田玲子先生に教えていただきました。
【連載/気品を身につけるシンプルな教え#31/とっさの振舞い編】
*連載一覧
*(一社)日本プロトコール&マナーズ協会
実例1:人の前を通る時
とっさであれば何も言わないで通ってよい?
オフィスでも、公共の場でも、歩こうとする前に人がいて、どうしてもその方の前を通らなくてはならない場合があります。そのようなとき、いきなり通ると相手の方も驚いてしまいますので、一旦立ち止まり、その方に対して「失礼します」と一声かけてから通ります。
スペースにゆとりがある場合は、できるだけ立っている方の後ろを通るようにするとよいでしょう。その場合も、一声かけて通ると、立っている方とぶつかったりしないのでトラブルを未然に防げます。
実例2:ものを落としてしまったら
前かがみになって拾っていませんか?
道を歩いているときに、なにかを落として慌ててわしずかみにして拾っている女性がいます。それまで美しい様子だったとしたら、とても残念ですね。もし、なにかを落としてしまったら、前かがみになって拾うのではなく、落ちたものの横に立ち、姿勢正しく垂直に腰を落として、片方の手でやさしく拾います。その際、親指・人差し指・中指の3本をメインに使うとさらにエレガントに見えます。
実例3:電車の椅子に座っているとき
スマホを無造作に出していませんか?
電車の椅子に座っており、バッグからスマホや文庫本等を取り出したいと思ったら、できるだけ隣の方に肘などが当たらないように注意するとよいでしょう。他人の物音は気になるのに、自分の出す音には意外と鈍感なもの。自分にとっては普通でも、周りが顔をしかめていることもあります。
また、電車の椅子に座っているときに足を組んだり、腕や足が外側に向いていると、相手に迷惑がかかるのはもちろん、行儀が悪く粗野な印象を与えます。座る時は脇をキュッと閉め、脚もきちんと揃えましょう。
正しい姿勢は、周りから見ても気持ちがいいもの。座った時の姿勢は、頭から腰まで一直線になっているのがベスト。背もたれには寄りかかりません。ヒザを揃え、つま先も軽くつけていると女性らしい雰囲気になります。
実例4:電車の中で足を踏まれたら
注意をしますか? 謝りますか?
電車が大きく揺れた時など、思わず足を踏まれることがあります。「痛いっ!」と叫びたい気持ちになるでしょう。しかし、そんなときでも「こちらこそごめんなさい」と、とっさに言えるのがレディです。これはいつも謙虚な気持ちを持っている証となり、プロトコール&マナーのエチケット3原則の一つでもあります。
実例5:お店の入り口が自動ドアではないとき
後ろに人がいたら押さえるべき?そのまま入ってよい?
飲食店の入り口などで、自動ドアではない場合、後ろから人が来るのがわかったら、その方のためにドアは必ず押さえてください。これは大切な「思いやりの心」の表し方です。エレベーターは自動ですが、エレベーターのドアもどなたかが乗られる場合は、ドアを押さえる心遣いは必要です。
来日した外国人観光客が憤慨することの一つとして、「エレベーターのドアを押さえない日本人」が挙げられています。注意していきたいですね。
実例6:和食店の座敷に上がるとき
靴は揃えるべき? 揃えなくてよい?
和食のレストラン等で座敷に上がる場合、店の方がいるときには、脱いだ靴はそのままにしてよいのです。なぜなら、脱いだ靴を扱うのは店の方がする仕事だからです。店の方から「どうぞそのままお上がりください」と声をかけられますので、「お願いいたします」とこちらも声をかけましょう。
実例7:和食のとき
口の中に種や骨などが残ったらそのままお皿に出してもいい?
和食をいただく際に、魚の骨や果物の種等が口の中に残ってしまうと、どうしらいいのか迷うという方が多いようです。その際には、さりげなく懐紙(懐に入れて携帯するための小ぶりで二つ折りの和紙)の中に出すと同席している方に対して見苦しくなくてよいと思います。ただし、その懐紙はバッグに入れて持ち帰ります。汚れたものを他の方に見せるのは失礼になるからです。
大切なことはまわりへの思いやりと心配り
振る舞いはその人の内面が映し出されます。いくら表面的に美しく整えても、とっさの時の振る舞いや所作が美しくなければ台無しになってしまうのです。大切なことは、まわりにいる方への思いやりや心配りなどマナーの観点はもちろん必要。さらに、その振る舞いが品よく大人の女性の雰囲気であればより素敵です。ぜひ気をつけていきたいたしなみでもありますね。
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