「尿もれのリスクを上げずに身体を鍛える」方法って?【宋美玄先生に聞く 更年期のこと、私たちの体のこと】#8

毎回大好評!公開取材シリーズ4回目、今回のテーマは「更年期、私たちの体、そしてセックスのこと」。

更年期という時期の過ごし方、体に現れる変化、そしてちょっと気になるセックスや膣まわりのことなど、読者からの生の声を宋美玄先生にズバリ質問。さらには、公開取材に参加してくれた皆様からの質問にリアルタイムで答える形で取材を進めました。

今回は「お寄せいただいたすべての質問にご回答いただく」ハードな公開取材でしたが、なんと60分で24もの質問に答えていただきました!

1時間の取材を12本の記事に起こし、丸ごとお届けする本連載。この記事は8本目です!

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筋力アップしたい。ジム?山登り?

質問:50歳です。筋力アップにより代謝をキープしたいと思っています。ジムなどのマシンと自然の山道のアップダウンと、どちらが効率よく大きな筋肉をつけることが可能でしょうか

 

宋先生:筋肉をつけるだけだったらジムでいいとおもいます。山道のアップダウンは有酸素運動や、骨を強くするのに良いですね。楽しくできるほうを続けましょう。

 

編集部:尿もれという観点から見るとどうなのでしょうか?

 

宋先生:尿もれの観点からすると、ジャンプしたり走ったり、腹圧がかかる運動がよくないので、トランポリンは最悪です。ジョギングも、するなら骨盤ベルトを絶対したほうがいいです。尿もれを防ぐ目的ならば、これらの運動は行わないほうがいいですね。

 

編集部:尿もれのリスクはみんな上がっていくのでしょうか?

 

宋先生:もちろん、みんな上がっていきます。60歳、70歳となるにつれてみんな漏れます。ただ、1年2年で急に進むのではなく、10~20年の間にダメージが出てくるので、そんなに神経質にならなくてもいいです。とはいえ、ジャンプには神経質になってほしいですね。

 

参加者からの質問:尿漏れ対策で、腹圧をかける運動を避けるべきとのことですが、腹筋運動はどうですか?

宋先生:「お腹を折り曲げる腹筋」は良くないです!

 

更年期を診てくれるクリニックは?

質問:56歳です。更年期を快適にすごすための、よいクリニックの探し方を教えてください。

 

宋先生:更年期を積極的に診ている先生のクリニックがよいです。そういうクリニックだと、HRTの扱いに慣れています。

普段あまり更年期を積極的に診ていないクリニックでは「がんになるから」とHRTをしないこともあるので、クリニックのHPを事前に見て、更年期に関して熱心に発信しているところに行くのがいいかと思います。

 

編集部:内科でも更年期外来があったりしますが、婦人科のほうがいいのですか?

 

宋先生:これは、私が婦人科医だから思うのかもしれませんが、更年期障害で、たとえば不正出血は必発(特定の条件の下で症状が必ず発生)なのですが、そのときに(内科で)「大丈夫じゃない?」と言われるのと、子宮を見られる先生から「大丈夫じゃない?」と言われるのとでは、気持ちが違うのではないでしょうか。

 

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■宗美玄先生のクリニックは!

丸の内の森レディースクリニック

東京都千代田区丸の内1・5・1 新丸の内ビルディング9F

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(文/星雅代)

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