【バリ島の推しメシ】豚の丸焼きからダンスショーまで♪ 食文化と芸術を満喫!グルメスポット3選
オトナサローネ読者の皆さま、スラマッパギ(おはようございます)、 バリ島在住のライター、岡田美和です。
皆さんはインドネシア料理と言ったらどんな料理を思い浮かべますか?日本で一般的によく知られているのは、ナシゴレン、ミーゴレンなどでしょうか?
東西に広いインドネシアは他民族国家。その数に比例してさまざまな食文化が存在すると言っても過言ではありません。そんなワケで、ここバリ島にもこの地で育まれた料理がたくさんあります。インドネシアの人口の大半を占めているのはイスラム教徒ですが、バリ島に限っては島民のほとんどがヒンドゥー教徒であるため、ハラルもあまりありません(イスラム教の教えでは豚肉とアルコールの摂取は禁じられていて、それらを含まないものをハラルといいます)。
ご紹介したいバリ料理のお店はいっぱいあるのですが、今回は私の独断で、特におすすめのレストランを3つに絞ってご紹介したいと思います。
- パンデ エギ(バビグリン / ギャニャール)
- ベベッ トゥピ サワ(クリスピーダック / ウブド)
- カンポン バリ(バリ島メインのインドネシア料理/ リンバ ジンバラン バリ by アヤナ内)
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1. いま最も注目のお店「パンデ エギ」はバリ料理の代表・バビグリン(豚の丸焼き)をぜひ
まずはやっぱりバリ人のソウルフードである「バビグリン」。豚のお腹の中に香辛料や香草などを詰め込み、まるまる一頭をオイルを塗りながら直火で皮の表面がパリパリの飴色になるまでくるくると回してじっくりと焼き上げるバリの人々のご馳走で、宗教儀式にも奉納として使われたりもします。
ご馳走といっても、今日ではバリ島内の至る所で普通に食べられますが、評判の良い所はいつ行っても賑わっています。今からご紹介するのはバビグリン発祥の地といわれるギャニャールで絶大な人気を博している「パンデエギ」です。
美味しさ・リーズナブルな価格・お店の雰囲気&清潔さと三拍子揃ったパンデエギは、遠方から足を運ぶ人もたくさんいるほど。エリア的には観光地ではないので、わざわざバビグリンを食べに来ている人がほとんどかと。ガイドさんに案内されてくる外国人観光客もちらほら見かけます。
2階建てのオープンスペースの建物はかなり広いのですが、それでもお昼時にはいつもほぼ満席。他にもパラソル席や大きなガゼボの席もあり、田んぼに囲まれているため、気持ちの良い風が吹いてきて環境もバッチリ!
バビグリンと言ってももちろん丸焼きがど〜んと出てくるワケではなく、お肉、サテ、ソーセージ、皮などがいろいろ乗ってお皿に盛られてきます。パンデエギでは、スペシャル、ジャンボ、ノーマル、オリジナル、お子様用の6種類あります。他にスープやサテ(串焼き)、ウルタン(バリ風ソーセージ)などアラカルトメニューも。
今回はスペシャル Porsi Special を注文しました。普通との違いはおかずの量です。ご飯とおかずが別のお皿でサーブされます。私の大好きな香ばしい皮も2枚入っています(普通ポーションはご飯とおかずがひと皿で出てきます)。笑
飲み物もインドネシアならではのものがたくさんあります。写真はココナッツウォーター。中に入ってる白い果肉ももちろん食べられますよ。
私はデザートにコラッという冷たいデザートもいただきました。バナナやさつまいも、キャッサバ芋などをココナッツミルクで煮た優しい甘さの味で、在住日本人も好きな方は多いと思います。
ここは景色も田んぼビューで良いし、清潔で、もちろん料理も美味しいので、「バビグリンが食べてみたい!」という日本から遊びに来た友達をドライブがてら連れてきたりもしています。以前ご紹介したカントランポの滝にも近いので、滝に行く前後で寄ってもいいですね。
Warung Babi Guling Pande Egi (ワルン バビグリン パンデ エギ)
Banjar Pande, Beng, Kec. Gianyar, Bali 80513
Open : 08:00~21:00
Tel : 0878-8332-8808
2.ローカルでも密かな人気・クリスピーダックはカリカリの皮と独特の味わいが魅力!「ベベッ トゥピ サワ」
バリ島では田んぼで雑草や害虫を食べてくれるとして今も大活躍中のアヒル。「ベベッ」とはインドネシア語でアヒルの意味です。
現地では食用でもあり、特にカリッと揚がったディープフライが人気で、一度食べたらまた食べたくなる!そんなクセになる美味しさなのです。
アヒルはそのお肉に独特の味わいがあり、これが人々を虜にする美味しさなのですが、下処理がうまくできてないと臭さを感じてしまいます。また鶏に比べると身が少なく骨も多いため、下手に揚げると骨に身がくっついてしまい、食べるところが少ないという状態になります。なのでアヒルのディープフライは、シンプルながらレストランの腕前が大きく問われるところ。
昔からウブドにある「べべッ ブンギル」というレストランも1990年から続いている老舗だけに美味しいのですが、今回は別店の「ベベッ トゥピ サワ」をご紹介。ここのクリスピーダックは外側の皮はサクッと中は柔らかくコクのある味わいです。1999年にウブドからスタートし、今ではインドネシア国内に20店舗以上、シンガポールにも出店し、どんどん展開しています。
オーナーはなんと有名画家のニョマン スメルタ氏。美術コレクターでもある氏は1981年にファインアートギャラリーを設立。1990年にはそれに併設する形でベベッ トゥピ サワがオープンしました。最初は小さいレストランからスタートしましたが、今はとにかくびっくりするほど広い!敷地の真ん中には本格的な田んぼがあり、その周りにぐるりと座席があります。敷地を1周したらおそらく5分以上かかるのではないかと思います。食事の後、腹ごなしに敷地内を散策してもいいですね。
広い敷地を利用して、座席もいろいろなタイプがあります。
メニューはアヒル料理をはじめ、鶏や魚料理、ピザやスパゲティまでたくさんあるのですが、久しぶりに来たので、やっぱりアヒル料理をチョイス。
王道のトゥピ サワ クリスピーダック。お肉は柔らかく皮はサクッとしています。バリの人たちの食卓に欠かせない調味料である、添えのサンバルもイケてます。
アヤム カンプン バカール。こちらはアヒルではなく地鶏のバーベキュー。放し飼いで育ったバリ島産の鶏はブロイラーと違い、お肉の味が濃く身も締まっています。
あと、私もまだ食べたことがないのですが、「ベベッ ティンブガン Bebek Timbungan」という、竹の中にスパイスとお肉を入れて長時間弱火でじっくりと蒸す、今では幻に近いバリ伝統メニューもありました!写真でご紹介できないのが残念ですが、手間隙と時間がかかるため、希少なバリ料理になっているそうです。次回行った時には是非食べてみたいです。
ウワサではインドネシアの政財界の方もよく来るそうで、ジョコ大統領も訪店したことがあるとか。アヒル料理はイスラム教徒も大丈夫なので、私が行った時はちょうど休日だったため、ヒジャブを被ったローカルの人達もたくさん食事をしていました。お値段は若干高めかな?とも思いますが、丁寧に調理されている印象で雰囲気もいいので良しとします。あ、サンバルは、観光客用にアレンジされていませんので、辛いのが苦手な方はつける量を加減するなど気をつけてくださいね。
Bebek Tepi Sawah (ベベッ トゥピ サワ)ウブド店
Banjar Teges, Jl. Raya Goa Gajah, Peliatan, Ubud, Bali 80571
Open : 10:00~22:00
Tel : 0815-5807-0210
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